『生垣に 見つけてうれし 冬薔薇』
(いけがきに みつけてうれし ふゆそうび)
『快晴の 冬の陽浴びて 通勤す』
(かいせいの ふゆのひあびて つうきんす)
『冬電車 降りる気配に 騙されて』
(ふゆでんしゃ おりるけはいに だまされて)
『冬電車 やっと座れし 最後尾』
(ふゆでんしゃ やっとすわれし さいこうび)
『まぶしさに 嬉しさ感ず 春の朝』
(まぶしさに うれしさかんず はるのあさ)
『いつまでも 続く訳ない 春日和』
(いつまでも つづくわけない はるびより)
『猫柳 風に吹かれて 蕾増し』
(ねこやなぎ かぜにふかれて つぼみまし)
『探梅や 大阪城も 待っている』
(たんばいや おおさかじょうも まっている)
『北の妹 小さい春を 見つけしや』
(きたのいも ちいさいはるを みつけしや)
『年金も 餃子も不安 冬旱』
(ねんきんも ぎょうざもふあん ふゆひでり)
『冬電車 帰りは遅延 超満員』
(ふゆでんしゃ かえりはちえん ちょうまんいん)