『紅梅や 今日も元気の 孫メール』
(こうばいや きょうもげんきの まごめーる)
『梅の花 百の香りを 漂わせ』
(うめのはな ひゃくのかおりを ただよわせ)
『逢い見ての 昔のことなど 春の夢』
(あいみての むかしのことなど はるのゆめ)
『思い出の 紙風船の しぼみゆく』
(おもいでの かみふうせんの しぼみゆく)
『また来ると 娘の言いし 梅月夜』
(またくると むすめのいいし うめづきよ)
『春日傘 射したる女の 色黒し』
(はるひがさ さしたるひとの いろくろし)
『春の水 飲んで騒いで 日の暮れて』
(はるのみず のんでさわいで ひのくれて)
『川岸に 囀りありて 姿なし』
(かわぎしに さえずりありて すがたなし)