俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春雨

2008年02月09日 | 俳句

『二列車 遅れて乗れば 春の増し』
(ふたれっしゃ おくれてのれば はるのまし)

『高架下 春の兆しも ちらほらと』
(こうかした はるのきざしも ちらほらと)

『春の京 ええトコええコト あるらしき』
(はるのきょう ええとこええこと あるらしき)

『冬の勇 優先座席 ただ一人』
(ふゆのゆう ゆうせんざせき ただひとり)

『春なのに 冬鳥ばかり 目について』
(はるなのに ふゆどりばかり めについて)

『娘来て 春雨降らず 鍋の中』
(むすめきて はるさめふらず なべのなか)

『法華経の 縁も無いのに 鶯鳴く』
(ほけきょうの えんもないのに うぐいすなく)

『春の戸を 早く開けろと 陽光洩れ』
(はるのとを はやくあけろと ひかりもれ)