俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

鴉の巣

2008年02月26日 | 俳句

『ほととぎす 飛び去り行かず 春告げる』
(ほととぎす とびさりいかず はるつげる)

『雲の中 突っ込む機影 冴え返る』
(くものなか つっこむきえい さえかえる)

『春の陽の 雲の重なり 突き抜ける』
(はるのひの くものかさなり つきぬける)

『菜の花や 霞の先の 玄界灘』
(なのはなや かすみのさきの げんかいなだ)

『鴉の巣 今日は何やら おとなしき』
(からすのす きょうはなにやら おとなしき)

『春水に 川面キラキラ 下に鯉』
(はるみずに かわもきらきら したにこい)

『山笑う 嫁も笑えば うるう年』
(やまわらう よめもわらえば うるうどし)

『如月や 橋の下には 白鷺が』
(きさらぎや はしのしたには しらさぎが)

『あちこちに 春の嵐の 落し物』
(あちこちに はるのあらしの おとしもの)

『桃の花 蕾のままに 店頭に』
(もものはな つぼみのままに てんとうに)

『菫草 三色ありて 目に痛し』
(すみれぐさ さんしょくありて めにいたし)

『春の川 尾っぽ振り振り 鯉寄りぬ』
(はるのかわ おっぽふりふり こいよりぬ)

コメント
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