酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

味噌香るチーズ 酒は男山

2018-02-13 | 酒風景
そういうネーミングだと、チーズの味噌漬けかな?と思うでしょう。
が、味噌を練り込んだだけというシロモノ。
けっして漬ける時間が惜しいからという訳ではありませぬ。


クリームチーズにごく普通の白みそをちょっとまぜる。
うちの味噌は麹のつぶつぶが残ってるタイプなので、柔らかなクリームチーズの食感がちょっとおもしろくもなるのだった。

酒は男山(北海道)の蔵元限定品。


ぽてっとしたフォルムのボトルは素朴な感じがして良いね。

Alc.10度の甘口な酒にチーズは重過ぎるかとも思ったが、意外に口当たりはしっかりしていて、この両者はなかなか仲良し。
チェダーだったらきっとやらなかった、やはりクリームチーズは爽やかに旨い。

あちこち大雪というニュースが飛び込んでくるが、季節が変わろうとしていることは確か。
というのは、部屋に差し込む紫外線の強さで分かる。温かいし、鉢のパセリがよく育つ。


肉を肴にまったり。

2018-01-20 | 酒風景
ちょいと相談ごとありて、友人Tと我が家で晩酌。


肉鍋なんぞつっつきながらまったりと。
鍋は焼き肉よりちょっとのんびりやれるからいい。


Tの手土産は越後の銘酒。


越路吹雪。
あの越路吹雪さんとは関係がないようだが、ともかくはこれ、雪の名から淡麗な飲み口をイメージさせる。

のであるが、実際は旨みふくよかで素材味がじわじわ来る。酒の温度が室温に馴染むほどに味わいは豊かに。
ちょっと甘辛な肉鍋のタレにも良い塩梅で寄り添うのだった。

冬は暖かい。そんなイメージを誘う酒であった。


で、鍋のしめはうどん。二人で1玉。
ゆるやかな糖質制限も順調である。

新酒の新酒。

2017-12-02 | 酒風景
酒か料理か、どっちが主役なのか分からないものを撮ってしまった(^^;



まずは、酒の話。
男山(北海道旭川)がこの度、新商品を開発。新酒シーズン真っ只中の12月1日、晴れて新発売となった。
その名も「北の稲穂 大吟醸」。北海道産米を使い醸した「北の稲穂」ブランドのフラッグシップとなりうる1本とお見受けいたす。
大吟醸らしいすっきりとした香味の中に、ふくよかな旨みを湛えた秀作。何しろ素晴らしいのは、口当たりのやさしさだ。軽いとか淡いというものでなく、柔らかな包容力とでもいおうか。そんなふうに、すいすいと飲めるのだが同時に確かな飲み応えも楽しめるところに、この酒の素晴らしさがあるよう感じた次第。

加えて、食事と、それもかなり多くの種類の料理と、相性は良いと思われる。
ちなみに昨夜の肴は生鱈のアクアパッツァ(試しに豆腐を入れてみた)。鱈の淡い香味、アサリの濃厚な風味、ニンニクの風味と具材のエキスをまとったスープ、そのいずれにも北の稲穂が自然に寄り添う。
互いが互いを美味しくする、晩酌として最良の関係であったと思う。

いやはや、同席した友人Tも、これには甚く感心し「よし、明日、自分も買うぞ」と息巻く始末。
喜んでもらえてよかった、というよりも、喜ばせたのは男山。
ここまで人を突き動かす酒というのは、エライのである。

1000円ワイン

2017-11-28 | 酒風景


近頃はお手頃で美味しいワインが手に入るのでうれしいですな。
1000円ワインなんてカテゴリまであったりして(笑)
先日、たまたま見たNHKが1000円ワインの美味しい飲み方、なんてのをやってたくらい、実は世の中、ワインブームなんだろか。

で、その中で世界的ソムリエさんが言ったことには、まず一杯飲んで瓶の中に空気を入れる。で、瓶を振る。がしがしと。すると空気がまざり香りが立つんだそうな。

やってみたら、たしかに含み香がアップするようだ。そういう意味では美味しくなる気はする。


つまみは我が家の定番、ガーリックマヨトースト。
文字通り、ガーリックバターをぬってマヨをかけて焼くだけ。それに黒胡椒。
フルボディにはこれが実によい。

ワインが進む。
空いちゃってもいいよね。
そういう気軽さも1000円ワインのいいところ。

画像のそれは1000円でもおつりの出たワインだし(笑)

牛肉の辛い麻婆豆腐

2017-11-02 | 酒風景
場末にある「たりき」というおばんざいの店。

近頃、どうにも食べたくなるものがあって、昨夜訪ねる。


料理名は表題の如し。

唐辛子、山椒がとにかく効いていて俗に言う激辛系。
だが、辛さに臆することなく食べられるのは細切りの牛肉の旨みのおかげ。
料理とはよく出来ているもんだ。はずかしながら、病みつきなのである。

激辛に合う酒があるのかと言えば、これがある。


コクの深い酒であれば、その香味は牛肉の旨みと融けあい相性良しとなる。
この「遊穂」。街のとある酒屋が扱っているのだが、ほか、数ある種類はどれも旨い。

という訳だ。

麻婆が旨いからといって、それだけを食べに出かけるほど、人間おちぶれちゃいない。
良い酒もあるから、その店は良いのであって、その酒を選んだ者との語らいは相当の価値がある。

なーんてな。

言葉を選ぶと固くなるが、要は居心地がいいのだった。


後先が逆になるが、まず一杯目はこれだった。
初めてお目にかかる、何とまあ芳醇な酒。たまげた。