HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ピアノは呼吸だ🎵

2009年04月10日 | 音符・楽譜・テクニック

Nさん(大人):
今日から、ショパンの「ワルツホ短調」をレッスンし始めました。
ショパンらしい華麗なフレーズがちりばめられて、胸キュンのメロディーです。

一生懸命練習してきた曲をがんばって弾いていると、「まちがえないように!」という思いも加わり、いつの間にか力が入ってきてしまいます。
学校時代にずっとピアノを習っていて、基礎力もしっかりついているNさん。
細かいパッセージも和音のジャンプも、最初のレッスンで すでにちゃんと弾けていて、さすがの実力です。
ところが、意外に、それが落とし穴になることもあって・・・

ピアノをなめらかに弾く。それは、力で鍵盤を叩いたり がむしゃらにつかんだりというのではなく、自然に手の重みを 鍵盤の上で移動していく、という感覚です。
それは、「呼吸」するのと一致しています。
1フレーズに1呼吸。
長いフレーズも、短いフレーズも、それを一息とし、ぴったり息を吐ききれば、自然にスッと次の呼吸が始まり、ピアノの音もなめらかに流れます。

全くの初心者や、力のない子どもなどは、最初から「呼吸」に合わせて弾くことを覚えていきますが、テクニックや演奏力があり 呼吸を使わなくても弾けてしまう「実力者」の方が、かえって呼吸の感覚をつかみにくい、といったことも起こりがちです。

もし、難しい曲を弾いていて、指がもつれてしまうなあ、というような人があったら、ちょっと「呼吸」に合わせて弾いてみてね。
案外、スッと弾けてしまうかもしれませんよ。