HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「エリーゼ」はソフトクリーム

2009年04月14日 | 音符・楽譜・テクニック
M3ちゃん(小5):
彼女は、先週のレッスンの時に 先生から「喝!」のカミナリを落とされて 早々に退散したのでした。
でも、今日はまた元気にニコニコとやって来ています。
それが、小学生のすてきなところです。

今日はどうでしょうか?
左手の 略式アルペジオ、といった感じの伴奏フレーズ。ここを、なめらかに美しく弾くと弾かないでは、曲の出来映えが大きく違ってしまいます。

「左手の『ラミラ』の流れね。これを、力で叩いたりしないで、ふんわりとやわらかく、なめらかに弾いてほしいの。ちょうど、ソフトクリームを作ってるみたいに、『ラーミー・・・』で、機械から出てくるソフトクリームをぐるーっと大きく丸くコーンの中に円をえがいて・・・そして最後の『ラ』で、ヒュッ・・・と、きれいに角が立つようにはなす」

「できるかな・・・」
比喩はやさしくても技術的には難しい要求に、M3ちゃんはびびったみたいですが、一生懸命、言われたようにがんばってみました。
「そうそう。手首をやわらかくして、なめらかに持ち上げていく。最後に指先が、スッと離れる。」
やってみると、美しいフレーズが弾けてきました。
このようにして、今日は真剣にレッスンが進んでいきました。

先週は、ちょっと高度な表現などを要求されると
「あ、無理です。できません!」と言って、カミナリをくらっていたのですが、今日は(難しそう・・・)と思っても
「できるかな・・・でも、がんばればできると思います」と 真摯な姿勢を見せていました。

先生は、できないことを要求したりはしないのだ、ということを、みんなに覚えていてほしいと思います。
もし、「うわあ・・・こんなすごいことをやれなんて・・・難しすぎ」と思うことがあったら、それは、あなたが そんなすごい音を弾くに値する自分なのだ、先生はそう見込んでいるから要求してるんだ、と自信を持ってください。

ここ2週間ぐらい、先生から「喝!」を入れられる人が ちらほら出ています。
HPの「プロフィール」にも書いてあるとおり、ヒバリ先生は どんなにヘタでも がんばってる人は絶対怒りません。
けれど態度の悪いのは許しませんぜ!
怒られるとめっちゃコワイので、みなさん気をつけましょう。

ソナチネ・注意シール-恥を知る-

2009年04月14日 | 音楽のツボ
Mちゃん(小5):
先週、ソナチネの冒頭部分をしっかりレッスンし、「ここまで練習してくる」と宿題が出ていたのに、今日はまた 最初から楽譜の音を数えて探し、鍵盤の上を手探りで探し・・・と、振り出し状態に戻っています。

ふだんの日は、少しずつでも ちゃんと自分で練習してきているMちゃんです。
今日は、きっと「拝啓・十五の君へ」の練習に夢中になったあまり、ソナチネのことが抜け落ちてしまったのでしょう。
その証拠に、「拝啓・・・」の方は すばらしく上手になっているのですから、ピアノの練習をサボっていたわけではない、ということがよくわかります。
けれども、宿題になっているからには、大変でも、ちゃんと両方やってこなければいけません。

「それで?」と先生は言いました。
「今日の『売り』は どの部分なの?この曲の中で、どこが先週より上手になってる部分?」
その言葉だけで、Mちゃんがハッと顔をこわばらせている様子がうかがえました。
(やってこなかった・・・)と、深く恥じ入っている様子です。
「ダメじゃん! 音符も読めてない。先週、せっかく苦労して、高い加線の音を数えて読んだのに、練習しないから忘れちゃって、今日また読み直さなきゃいけない。指番号も見てない。和音もいちいち先週と同じように苦労して考えなきゃいけない。それじゃ、先週のレッスンがムダでしょう。幼稚園生じゃないんだから、自分でちゃんと練習しなきゃ。やってこなかったら、いつまでたっても進まないよ。」

先生は、手近にあったポスト・イットを手に取り、「ちゃんと練習してくる!」と書いて、Mちゃんの楽譜の上部にペタッと貼りました。
もう1枚。「指番号を見る!」ペタッ
もう1枚。「音符をちゃんと読む!」ペタッ
Mちゃんの本には、黄色いポストイットが、武田信玄のノボリ旗のように並びました。
「ほらっ、『注意のノボリ』がこんなに並んだよ。来週、ちゃんとできたらその分ははがしてあげる。できなかったら、いつまでもノボリが並んでるまんまだからね」
「はい」
Mちゃんは神妙な顔をして本を閉じました。

Mちゃんのすてきなところは、「恥を知る」ということです。
保育園に行ってる幼い頃から、いい意味で高い自尊心を持ち、「恥を知る」ということを知っている子どもでした。
来週は、きっと 自分に恥じないレッスンをしてくることと確信しています。

M&Mコンビ

2009年04月14日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5)・M3ちゃん(小5)二人の「連弾弾き語りユニット」、「拝啓・十五の君へ」も 大分進んできました。
今日は、後半 転調して先生が伴奏する部分も過ぎ、一番最後にもとのメロディーに戻る部分のコーラスを伝授しました。

アンジェラ・アキのオリジナルの歌は A♭のキーで歌われているのですが、小学生の二人に A♭での歌はちょっと低すぎるし、ピアノで弾くにも難しすぎるので、今回はキーをCに変えて演奏しています。

Cのキーでコーラスすると、二人の歌の音域は大分高くなり、特にM3ちゃんの歌うソプラノパートは、最高ハイ-Aの音を出すことになってしまいます。
これはかなり高音域ですが、合唱団でバッチリ発声訓練をしている二人には かえって声が引き立って、いいんじゃないかと思います。

今日は一人ずつレッスンしましたが、来週は、いよいよ二人一緒に、全体通してみたいと思います。

発表会の曲

2009年04月14日 | レッスン日記(小中高生)
今日はTちゃん(小2)が、発熱のためお休みです。
レッスン時間の直前に、お母さんからメールが来ました。「たぶんおたふく」とのこと。
やっぱり (*_*) 恐れていたことが・・・
このところ乗りまくっていたTちゃんなので、とても残念です。

Tくん(小4):
「今日はバーナム自信あるよ」と弾いてくれた「なわとび」。
6度の音程連続の曲です。
Tくんは男の子だけあって、力もあり、こういった重量感のある曲が とても力強く弾けるし、彼の長所が引き立つと思います。

この数ヶ月間、発表会のソロ曲を決めずに 彼を”泳がせて”観察していたのですが、今日はいよいよ、私の観察にしたがってチョイスした2~3の曲を、彼にプレゼンしてみました。
いくつか弾いてみせた中から、Tくんが「やってみようと思うのはこの曲」と選んだのは、「光と闇の踊り」そして「勇気をもって走れ!」という、とてもかっこいい2曲です。
たまたま同じ作曲家の曲ということもあり、短くバシッと決める曲なので、この2曲を、セットにして弾いてみよう、ということで譜面を渡しました。

今日は、お母さんと連弾する「カービィグルメレース」も 半分まで暗譜してしっかり弾いていて 大分力もついてきているTくん。
なんか、来るたびに身長も伸びてるみたいだ。

発表会の曲が決まって それを練習することにより、大きく成長してくれることを期待します。