HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ガッツ!Sちゃん

2010年01月20日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(年長):
10月からピアノを始めて、丸3ヶ月。
その間に、「うたとピアノのえほんみぎて」「うたとピアノのえほんりょうて」「ピアノで歌を1」と、もう3冊の本を終えました。
先週、「ピアノで歌を2」の本をもらって、今日は、その本の最初から4番まで、いっしょうけんめい練習してきて 丸をもらいました。それも、
「わたし、これ見なくても弾けるよ。見ないで弾いてみるから!」と、どの曲も2回目は楽譜を見ずに、みごとに弾くのです。
先週、はじめて「暗譜演奏」を披露してくれた時に、
「うわあ、すごいね!見ないで弾いたから、花まるつけてあげるね」と、すでに3重丸をつけていたところを花びらでグルグル囲んで「花まる」にしてあげたら、それ以後必ず、
「花まるは?」と催促するようになりました。w(^□^)w 

幼稚園ぐらいで、普段お母さんが 熱心にお家で教えてくださったりしているお子さんだと、耳で聞いたものをそっくり覚えてしまっている、ということもあります。
てっきり楽譜がよく読めるのだろうと思っていると、実は耳で覚えているだけで 読譜力が全くない、ということが高学年になって発覚し、取り返しのつかないことになったりするのです。
しかしSちゃんの場合は、確かに自分でちゃんと音符をよんで練習し、それを暗譜しているようなので、まだ幼稚園なのに、なんとしっかり学習しているのだろうと、感心します。

小さい「レッスン記録ノート」に、教室でやった曲や宿題などを書いていて、毎週、お母さんの方からは お家での練習の様子などを書いて持たせてくれています。
今週のお便りを読むと、「練習しながら泣いているので驚きました」と書いてあるのです。
お母さんは家事をしていてピアノは見ていないので、叱られたわけでも下手だと言われたわけでもないのに、自分一人で弾きながら泣いていた。きっと、うまく弾けなくて泣いてしまったのでしょう、ということでした。
ガーン!すごい
私は幼稚園時代に、弾けなくて泣いたことなんてなかったと思います。
なんてガッツのある子なんだ、Sちゃんは~
その練習はちゃんと成果をあげ、入門3ヶ月でSちゃんの指は、おどろくほどなめらかに動くようになってきているのです。
まだ、おそらくピアノが何たるかもわかってはいず、ただただ楽しく弾いているのであろうSちゃんですが、成長した時に どんな音楽を好きになっていくのか、どんな演奏をしてくれるようになっていくのか、楽しみがいっぱいです。
入門してきた子どもたちには、いつも そういう楽しみがあります。

末永く、暖かく、見守っていきたいです。

世界がひとつになるまで

2010年01月20日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小4)
いつもレッスンに来て、まずエクササイズの「バーナム」をひととおり終えると、つぎはメインテキストのレッスンです。
「うたはともだち」のアレンジレッスンを始めてからは、毎週 バーナムが終わると
「次、これ?」と「うたはともだち」を出そうとするY子ちゃん。
メインテキストはブルクミュラーなので、
「うーん、まずブルクミュラーをやろうね」と言うと、「うん」とアッサリうなずいてブルクミュラーを出すのですが・・・
実は「うたはともだち」が、とっても楽しくて大好きなんだなあ、と Y子ちゃんの気持ちがわかってしまう先生なのでした。

今やっているのは、Y子ちゃんが「これが弾きたい。学校の先生が、赤ちゃんがうまれるのでお休みに入る時、お別れ会でみんなで歌ったの」という、「世界がひとつになるまで」です。

 なぜみんな 
 この地球に生まれてきたのだろう

 世界がひとつになるまで
 ずっと 手をつないでいよう
 あたたかいほほえみで もうすぐ
 夢がほんとうになるから

確か アニメ「忍たま乱太郎」で歌われてたと思う・・・
しみじみとリリカルな、美しい歌です。

今までに弾いたことのある伴奏形や、テンポや、いろんなことを思い出して、この曲に似合う伴奏をつけてみよう・・・
そういうことをコンセプトに、最初は和音で落ち着いた刻みの伴奏、途中からは盛り上げながら、ちょっとリズムの揺れを感じさせる伴奏。そして右手も、コーラスのパートが歌集に書いてあるのを利用して、厚みのあるサウンドにしよう・・と、先生はアドバイスしました。
「その3つを取り入れて弾くと、こんな感じになるよ」
先生が弾いてあげたのを聴いて、「うわあ・・・」と Y子ちゃんの目はになっちゃいました。
「こんなふうに、弾いてみてね」
「うん。できるかなあ・・・」 
できるよ。美しいものを表現したい!と思う気持ちが、あなたに力をくれるのだから。
来週、楽しみにしてるから、がんばってきてね。