HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

火曜日のレッスン

2010年07月06日 | レッスン日記(小中高生)
7月の火曜日、第一回のレッスンです。
といっても、発表会は 今月の最後の日曜日ですから、それまで今日を入れて、あとたった3回しかレッスンがありません。
もう第四コーナーにさしかかった、といったところですので、今日からはビシビシムチが入り始めます。

Tちゃん(小3):
「トトロメドレー」を弾くTちゃんに、先生はタンバリンでリズムを合わせてみます。
一定のテンポで打っていくと、つっかえたり間違えたり、音を探すのに時間がかかったり、ページをめくるのに間が空いたり、と あちこち虫食いみたいにリズムに穴があくのが目立ちます。
「来週までに できるだけ暗譜しておいで。ページめくらなくてすむように。それから、一旦弾き始めたら、止まったりやり直したりしないこと。今日は『さんぽ』で2つ、『風のとおり道』で5つ、『トトロ』で5つ間違えてたよ!」
めちゃめちゃ厳しいです!これまで、間違いの数を指摘されたことなどないのに。
「あと、来週と再来週の2回しか、レッスンないんだからね。いい加減覚えないとダメだよ!」
もう発表会当月に入ったんだ、時間ないぞ、ということを強調し、ここらでちょっと脅しておかなければ。

Tくん(小5):
彼の「ドラクエ」にもタンバリンでリズムをつけてみます。
やっぱり、音を探しているところで時間くってしまう。かと思うと、やたら早くなってるところもある。
一旦弾き始めたら、どんなことがあっても止まらないこと。テンポをキープすること。
この2点を、きっちり守って仕上げてくるようにと念を押しました。
バグズ・グルーブは、キーボードを使って練習してみたので、かなりジャジーな感じが出てきました。
これで、止まらなければな・・・ くれぐれも、流れを大切に。特にアドリブのところはかっこよく弾いてくれ~

さて、ここで 6年生のM&Mがやってきたので、四人いっしょに、全員合奏の練習をしました。
オープニングのリコーダーは、さすがにみんな上手です。
中程でのペットボトルのパーカスが、いまいち揃いません。
全員バッチリ揃ってたたかないと、音がバラバラバラバラ、分散して聞こえてしまいます。
「パンダ、パンダ、ブタ! パンダ、パンダ、ブタ!」と言いながら、みんなでにぎやかにボンボコたたきます。
「曇りのち、快晴!」「サーフィンUSA」 どれもいい感じにできて、さすが長年きてるだけあるノリのよさです。
TちゃんとM3ちゃんのペアユニット「プリ☆キラ」の練習もまずまずの出来、そして火曜日メンバー四人みんなでやる「レイトン教授」のポリフォニーも、けっこううまく出来そうです。
のんびりしていて 楽譜などを家に忘れてきたり、反対に教室から家へ持って帰るのをわすれていったり、ということが時々あるT&Tのことを、最近 先生が「ウォーリーズ」と呼んでいたんですが・・・ほら、「ウォーリーをさがせ!」のウォーリーって、ページをめくるたびに 何か落とし物してくでしょ?
実は、6年生のMちゃんも、自分の名前のかいたコピー楽譜を ずっと教室に忘れていて、また 忘れたことに気が付いていなかったことが今日判明。
Mちゃんも ウォーリーズの仲間だ、ということになりました。
すると、一人残ったM3ちゃんまで「あたしもウォーリーズに入る!」と『入会』を希望し、(なんのこっちゃ)火曜日メンバーは全員「ウォーリーズ」のメンバー、ということになりました。

さて、初代ウォーリーズのT&Tが帰ったあとは、6年生の二人が デュエット「YELL」でしごかれました。
曲は、もう全て「通し」です。
先生がキーボードのオートリズムをかけ、最初から最後まで、一切立ち止まったり待ったりしてあげません。
つっかえている人は、どんどん置いてけぼりになってしまいます。
Mちゃんの方は、もう暗譜ができていて、確実にすべてのパーツをこなし、バッチリリズムに合わせているのはアッパレです。まさに小さいミュージシャンです。
M3ちゃんの方は、とっても上手に弾けているのに、楽譜をめくったり戻ったりするのに気を取られ、弾くところを見失って迷子になってウロウロしてしまっていることを、先生からビシッとおこられました。
「先週、迷子にならないように楽譜を工夫してくるようにって言ったでしょ!どんな形でもいいから、100パーセント迷子にならないようになんとかしてこなきゃダメ!」
これは相当厳しいです。
優しい「部分練習」や、リズムを止めながらのゆるやかな練習は一切ナシなので、本格的な大人の練習、ということです。
でもM3ちゃんは、相当演奏力がある子なので、これくらい言われても食いついてこれることが、私にはわかっています。
2~3回「通し稽古」を繰り返すと、ほぼ間違いなくついてこれるようになりました。

それぞれのソロ曲には、オートリズムをかけて「通し」でいきました。
まず、Mちゃんの「フレディーズ・サンバ」にリズムをかけながら弾いてもらいました。
「リズムがかかると、つられたり外したりしてうまく弾けない」という人が多いですが、Mちゃんは反対です。
リズムがかかると、パッとそのテンポとビートをつかみ、一気に乗っかって、リズム無しよりもずっと上手に弾けるのです。
途中、指の細かい動きがもつれたり、和音がとりにくかったり、というところも2、3ありましたが、こうやって「通し」を繰り返していくことで ドライブ感があって しかもミスのない演奏を完成することに近づいていきます。

M3ちゃんの「カノン」も、見違えるように練れてきました。
彼女は、まだいまいちリズムに慣れなくて、今日は「リズムつき練習」を免除してあげましたが、「心の中で、ずっとリズムを鳴らし続けて。そしてそのテンポをキープして」ということを約束させました。

ともあれ、本日火曜日のメンバー(ウォーリーズ)は、みんな一段とプロフェッショナルな演奏に近づいたと思います。