HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

きれいなメロディー♪

2011年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年長):
「ともだちピアノ」「ともだちピアノ併用曲集」を渡してから、毎週とてもいい感じでレッスン進んでいます。
やさしく弾けるけれども音楽的に美しい 世界の民謡や子どもの歌などが、たくさん入っています。
ひとりで楽譜をみながら弾いても ずいぶんしっかり譜読みができるようになり すらすらと弾けますし、先生が伴奏をつけると また一層 曲を楽しみながら弾いているんだな、という表情になってきます。
毎週、「きょうも絶好調!」と言いながらページをめくるNちゃん。
ほんとに絶好調だね!

今日の練習では、右手の音域=今までと変わりなくド~ソ までですが、左手の方も音が増えて、中央ドから音階を下がりながら ド、シ、ラ、ソ と4つの音を使うようになりました。
右手と左手を合わせると ソ~ソまでの8つの音を使うことになります。
これを全部、メロディーに使うので、かなり変化のあるメロディーが演奏できることになります。

新しい曲に入るときは、楽譜を読んで、階名で歌って、それからピアノで弾いて、という手順になります。
Nちゃんが新しい曲を一人で弾くときは、途中で考えたり、迷ったりしながらも、ひとつひとつ音を確かめて、鍵盤で拾っていく、というイメージです。
ところが、この段階でも、先生がきれいな和音やリズムで一緒に伴奏を弾くと、どうでしょう。
たちまちNちゃんのピアノもなめらかになり、リズムも安定してきます。
その上、楽譜とは違うけれども伴奏にはちゃんと合った感じのメロディーをとっさに弾いて、つじつまを合わせてしまったりもするのです。

Nちゃんが「右脳派」であるのだろうな、ということが推測されます。サウスポーだし。
うまく導けば、本当に音楽を楽しめる子になっていけると思うので、ゆっくりと あれこれ試してみたいと思っています。

同音連打「おしゃべりさん」

2011年02月16日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小5):
ブルクミュラーの「おしゃべりさん」・・・
「同音連打」が課題となっている練習曲です。
右手のメロディーにも、左手の伴奏にも、同じ音を速いテンポでめまぐるしく連打するパターンが どっちゃり入ってる。

何年か前、ゲーム大好きな男の子がいっぱい生徒にいた時代には、同音連打というと ゲームのボタン操作で高速連打をたっぷり練習している彼らは 大張り切り。
「こんなの簡単だよ ほらっ」と、1本指で狂ったように連打する妙技を見せてくれ、大笑いさせてもらったものです。

しかし、ピアノの連打は、2本とか3本の指を素早く入れ替えながら、軽やかに連続音を弾くものなんだよね。
先週、Y子ちゃんにはそのコツを指導しておいたのですが、今日は、たいへんよくできていました。
「おしゃべりさん」は 2回のレッスンであっさり合格となり、次の曲へと進むことに・・・
「次は『心配』だよ(気の毒だけど)」と 先生がページをめくり、曲を弾きます。
「うわ、また暗いんだね・・・
「そうだね・・・『ちょっぴり不満』で暗くて、せっかく『おしゃべりさん』が元気だったけど、またまた暗いね・・・
10才のY子ちゃんは、まだまだ「人生の機微(きび)」などよりも、明るく元気いっぱいな お日様の光の中で生きていきたい年齢。
こうして見ると、ブルクミュラーって、暗い曲がけっこうあるよね・・・
元気な曲をいっぱい弾かせてあげたいけど、時にはこういった、影の部分も経験しなきゃしょうがないね。

で、そのあとの「アレンジ練習」では、「WAになって踊ろう」で 元気いっぱいにはじけましたとさ

暗譜名人・Hさん

2011年02月16日 | レッスン日記(大人)
Hさん:
先週はお休みだったので、2週間ぶりのレッスンです。
「もう~、ダメ。全然できてなくて」
と言うのですが、けっこう細かい音が入り組んで難しい バロック小品集の「プレリュード」を見事に合格しました。
Hさんのすごいところは、前にも書きましたが「弾ける部分」=「暗譜した部分」ということ。
大人の生徒さんだと、どうしても楽譜から目を離すことができない人が多いのですが、超大人の(?)Hさんが 子どもたちと同じように、「覚えて弾く」というスタイルであるというのが 大変おもしろく興味深いです。
とにかく、弾いているときに楽譜を見ない。
途中、迷ってしまったり ふとど忘れしたりしたときはどうするか。
ちょこっと目を上げて、楽譜を確認すればすぐわかるのに、と思うんですが、Hさんはそれをしません。
「あ゛~~~」と しばしうろたえたのち、ぐっと虚空(こくう)をにらみ、そのうち驚いたことに 空中から正しい音をたぐり寄せて、また 涼しい顔をして弾き続けるのです。
何もない空中から 音をつかみ取ってくるとは、まるでマジシャンですね。
というか、それだけちゃんと練習をしているということでしょう。
Hさん自身は、謙虚ですから いつも「ほとんど練習してません」と言うんですが。
でも、だらだら長い時間を費やしても、練習効果が上がるとは限りません。

Hさんは、短い時間に能率良く覚えるという、すぐれた集中力の持ち主なのだと思います。
きっと、学校時代は「一夜漬け」の名人だったんでは・・・