Y子ちゃん(中1):
ブルクミュラーの「つばめ」が合格となり、来週はいよいよ、最後の曲「貴婦人の乗馬」に入ります。
最後のページを開いて、
「この曲、知ってる。聞いたことがある」と言っています。
「そうだね。よく発表会とかで弾く人がいるのかもね」
「貴婦人の乗馬」は、この「ブルクミュラー25練習曲集」の最後をしめくくる曲なので、今まで学習したテクニックがふんだんに盛り込まれて華やかだということ、かつ描写音楽としてイメージが浮かびやすいことなどで、発表会に演奏されるのでしょう。
先生は言いました。
「乗馬の様子だからね。しかも『貴婦人』だから。優雅に格調高く弾かなきゃね。
この『ブルクミュラー』には、前にも馬が登場する曲があったよね? ほら、『狩』。」
「ああー、あったね」
「『狩』にも馬が登場するけど、こっちはもっと勇ましく激しい感じだったね。同じ馬でも、『貴婦人の乗馬』とはぜんぜん違う感じになるんじゃない?」
「うん、確かに」
「今日合格になった『つばめ』は 鳥だったね。前に、ほかの鳥の曲もやったよ。『せきれい』」
「ああ、ほんとだ」
ブルクミュラーには、動物や鳥、自然の花や川など、たくさんの身近なものが登場します。
同じ馬でも、貴婦人の乗馬と勇壮な狩では全く違うイメージとなるし、鳥もそうです。
つばめは高い空を 速いスピードでスイッ、スイッ、と飛び交う感じ、せきれいは水際に降りてきて、小石の上や岸辺の枝間をチョン、チョン、チョン、と飛び移る感じ。
同じ鳥でも、印象はずいぶん違いますね。
ブルクミュラーには、川も登場していましたよ。
少し前に終わった「舟歌」、そして最初の頃にやった「澄みきった流れ」。
どちらも川の流れを描いていますが、大人っぽくゆらゆらとした「舟歌」と、絶えずキラキラしながらさらさらと流れていく小川では、ずいぶん表情が違うと思います。
こうした、身近な動物や風景、自然の事象やさまざまな感情など、ブルクミュラーには学習者がイメージを描きやすい題材が使われていて、とても良い教材だと思います。
ただ、成立の年代が19世紀と、今から200年ぐらい昔なので、現代の日本の子どもたちにはすぐにピンと来にくいものが多いかもしれません。
その場合は、指導者や大人が、曲の背景とかを教えてあげて、イメージの助けとなるようにしてあげましょう。
じゃないと、せっかくのロマンチックな「舟歌」が、今の日本の子どもたちには「演歌?」となってしまうのでね・・・(^_^;)
ブルクミュラーの「つばめ」が合格となり、来週はいよいよ、最後の曲「貴婦人の乗馬」に入ります。
最後のページを開いて、
「この曲、知ってる。聞いたことがある」と言っています。
「そうだね。よく発表会とかで弾く人がいるのかもね」
「貴婦人の乗馬」は、この「ブルクミュラー25練習曲集」の最後をしめくくる曲なので、今まで学習したテクニックがふんだんに盛り込まれて華やかだということ、かつ描写音楽としてイメージが浮かびやすいことなどで、発表会に演奏されるのでしょう。
先生は言いました。
「乗馬の様子だからね。しかも『貴婦人』だから。優雅に格調高く弾かなきゃね。
この『ブルクミュラー』には、前にも馬が登場する曲があったよね? ほら、『狩』。」
「ああー、あったね」
「『狩』にも馬が登場するけど、こっちはもっと勇ましく激しい感じだったね。同じ馬でも、『貴婦人の乗馬』とはぜんぜん違う感じになるんじゃない?」
「うん、確かに」
「今日合格になった『つばめ』は 鳥だったね。前に、ほかの鳥の曲もやったよ。『せきれい』」
「ああ、ほんとだ」
ブルクミュラーには、動物や鳥、自然の花や川など、たくさんの身近なものが登場します。
同じ馬でも、貴婦人の乗馬と勇壮な狩では全く違うイメージとなるし、鳥もそうです。
つばめは高い空を 速いスピードでスイッ、スイッ、と飛び交う感じ、せきれいは水際に降りてきて、小石の上や岸辺の枝間をチョン、チョン、チョン、と飛び移る感じ。
同じ鳥でも、印象はずいぶん違いますね。
ブルクミュラーには、川も登場していましたよ。
少し前に終わった「舟歌」、そして最初の頃にやった「澄みきった流れ」。
どちらも川の流れを描いていますが、大人っぽくゆらゆらとした「舟歌」と、絶えずキラキラしながらさらさらと流れていく小川では、ずいぶん表情が違うと思います。
こうした、身近な動物や風景、自然の事象やさまざまな感情など、ブルクミュラーには学習者がイメージを描きやすい題材が使われていて、とても良い教材だと思います。
ただ、成立の年代が19世紀と、今から200年ぐらい昔なので、現代の日本の子どもたちにはすぐにピンと来にくいものが多いかもしれません。
その場合は、指導者や大人が、曲の背景とかを教えてあげて、イメージの助けとなるようにしてあげましょう。
じゃないと、せっかくのロマンチックな「舟歌」が、今の日本の子どもたちには「演歌?」となってしまうのでね・・・(^_^;)