HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

映画「レ・ミゼラブル」

2013年01月30日 | TV・映画・ステージなど
ついに観た。話題の映画「レ・ミゼラブル」。

「レ・ミゼラブル」原作の小説は何度も読んでるし、舞台ミュージカル版も何度も見ています。
ミュージカル版の歌の数々も いろんな人の伴奏やBGMで何度となく経験しています。
これだけ知ってる「ミュージカル、レ・ミゼラブル」。
新たに作られた「映画版」を観て、はたして満足できるだろうか。ドキドキ。

映画館の照明が暗くなり、始めの音がグワァ~ン と鳴った瞬間、もうヒバリの心は感動に包まれてしまった。
「Look down ! look down ! 」ああ、囚人の歌だ。
舞台とはまた違う、映画版のミュージカル。
キャスト、みんな素晴らしかったです。
自分がイメージしていたビジュアルと同じじゃなくても、どの人もバッチリ、役に合っていました。
こんなに多くのキャストがいて、全員の配役に大満足というのも、ヒバリとしては珍しい経験です。
そして全員、歌のクオリティーが高いのに また驚きです。
しかもこのたびは、アフレコでも吹き替えでもなく、全員が 撮影時リアルタイムで歌を歌っている、というのがすごいじゃありませんか!

「ミュージカルって苦手」という人がよく言うのは、
「普通に芝居やってるのに、いきなり歌い出しちゃうのが納得できない」ということですが、この「レ・ミゼ」の映画は そんな違和感も全く感じさせないと思います。
なんでかな、と考えてみて思ったのは、セリフのほとんどが歌、ということ。
いっそここまで全部歌だと、逆に「ミュージカル無理」の人でもすんなり入れるような気がした。
どっちかというと、ミュージカルというよりオペラという感じもした。
ダンスはゼロだし、歌を「パフォーマンス」や「エンタメ」として見せるのではなくセリフとして使っているので、構成そのものはストレートプレイ(ミュージカルプレイに対し、普通の芝居のことを言う)だと思う。
3時間という長い映画だったけど、息つく間もなく、居眠りする間もなく、引き付けられたまま 一気にラストまで駆け抜けました。
も~、歌った歌った。(心の中でだけど)
最初から最後まで、劇中の人物たちと一緒にすべてのナンバーを(心の中で)歌っちゃいました。

幼いコゼットが歌う「雲の上のお城」も美しいし、エポニーヌがかなわぬ恋を歌う「オン・マイ・オウン」も切ないし、どの歌も好きだけど、中でも好きな演奏は、中盤のシメともいうべき「ワン・デイ・モア(あと一日)」。
物語の主要人物たちが、それぞれの立場で それぞれの居場所で 同時に掛け合いで歌い上げる「あと一日」への思い。
この、多重パートともいうべき分厚いサウンドの掛け合いは 大迫力です。

ミュージカルファンの人ならだれでも知ってると思うけど、あのミュージカルの金字塔ともいうべき「ウエスト・サイド物語」でオールキャストが歌う「トゥナイト」。覚えてますか?
それぞれが それぞれの立場で「今夜」への思いを歌い上げる、あの「トゥナイト」と、ちょうど同じようなシチュエーションなのです。

それから、エピローグで歌われる「民衆の歌」にはトリハダです。。。
舞台だったら、ここでカーテンコールがあり、俳優さん一人一人に「ブラボー!」と拍手の嵐を送りたいところなんだけど、映画なのでそれができないのが切ない。
ほんとは、映画の途中途中で、誰かが歌い終わるたびに大拍手と「ブラボー」を送りたかったです。
舞台だったら、そうするのがふつうだもんね。

劇場を出ても興奮冷めやらぬままなので、そのまま楽器店まで歩き、サントラCDと楽譜集を買っちゃいました ^_^;
みなさん、チャンスがあったら「レミゼ」観てね。
絶対、感動保障つき。

バッハ・シンフォニア 部分練習はゆっくり

2013年01月30日 | クラシック曲
Hさん:
バッハのシンフォニア 3番に入りました。
前回やった2番と またちょっと違った曲調は、カラッといたイタリア風、というイメージでしょうか。
前回やった2番にも増して 指使いが難しく、またテンポも速い曲です。
難しいところはゆっくり練習して、それから 曲本来のテンポで弾けるように調整していけばいいのですが・・・
Hさんは言うのです。
「ここはこのくらいのテンポなら弾ける、ってやりますでしょ。それからこっちの部分は、もう少し遅くしなきゃ難しい、とか・・・だからそれぞれ、テンポが違うので、続けて弾くと合わなくなっちゃうんです」
「つまり、それぞれ 拡大率がみんなてんでバラバラってことですか?」
「はい、そういうことですね」
だそうです!(^○^)

ま、でもHさんはバッハが大好きだけあって、シンフォニアのCDもちゃんと持ってます。
どの曲も繰り返し聴いているのですから、曲がわからなくなったりはしないはず。
指の動きが慣れてくるにつれて、曲の拡大率も統一されてくることでしょう!