HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

あっぱれ海の男

2013年08月18日 | その他日記
茅ヶ崎の海岸での、地引網のイベントに誘われて行ってきました。
私は今年のGWの時にも地引網に参加したので、今回は2度目でしたが、家人やその友人なども一緒に誘って、みんなでワイワイ参加しました。
その おじさん仲間の中で、今日初めて このイベントに参加したEさんのテンションの高さはハンパじゃありませんでした。
なにしろ、商船大学出身で 現在も船関係の仕事をしているEさんです。
ほかの大人の人たちがポロシャツやチノパンやデッキシューズ、スニーカーなどで参加している中、Eさんはたっぷりとゆとりのある ストリート系のTシャツとハーフパンツ、足元は年季の入ったビーサンといういでたちで、はるばる茅ヶ崎まで電車に乗ってやってきたのでした。
そしてハーフパンツの下には、いつでも海に飛び込んで泳げるように、学生時代(何十年前だか)の「海パン」まで着用していたのです。
真っ黒に日焼けしたEさんが この格好で浜をのしのし歩いている姿は、地元の漁師さんの大将かと見えるカンロクで、よもや都会からの招待客とは誰にもわからないのでした。

さて、メインイベントの地引網も引き終わり、浜辺に張られたテントの下で さっき上がったばかりの生シラスの刺身や ビールなどで盛り上がり、宴もたけなわとなっていた時です。
Eさんは やおら立ち上がり、
「よ~し、泳ぐぞー!」
と叫ぶと、Tシャツとハーフパンツをパッと脱ぎ捨て、海パンいっちょになってドスドスと海へ向かって行きました。
私たちのテントがあった場所は海水浴場ではなかったので、周りに遊泳者はなく、日焼けしてたくましいEさんの姿は ひときわ目立っていました。
私たちグループの仲間は、 ザバザバと海に入って行くEさんの後姿を 感心して眺めていました。
Eさんは、ヒザぐらいまで水に入ると、そのまま仁王立ちになって 寄せては砕ける波をしばらくジッと睨んだあと・・・
いきなり、クルッと踵( きびす )を返したと思うと、あっけにとられる私たちの目の前で またザバザバと水の中を引き返して、テントまで帰ってきてしまったのです。
え~、なんで~?

「ダメだ。『引き』が強すぎる」
戻ってきたEさんは言いました。
Eさんの説明によると、波の中に立ってみたら、思いのほか勢いが激しく、打ち寄せた波が沖へ引いて行く、その力と速度がかなり強いのが分かったから、泳いだら危険と判断して引き返したとのことでした。

たちどころに危険を見抜いた、その判断力。
そして、気合い入れて着用してきた海パンを濡らすこともせず、「せめて浸かってみるだけ」なんてこともせず、あっさり諦めて引き返したいさぎよさ。
これぞ真の勇者、強く賢い海の男というものでしょう。


あっぱれEさん!

※ 茅ヶ崎での地引網の様子については、別ブログ「ガーデン日記」にアップしました。

茅ヶ崎の地引網とカモメたち