Rくん(小1):
バーナムの「むらさき」と、その次の「オレンジ」を併用しています。
「むらさき」は復習巻で、ルーレットで弾く番号を選び、まえに習った課題を5曲、復習しながらさらにクォリティを高めるレッスン。
「オレンジ」は、現役巻なので、新しいポジションや新しい課題にチャレンジしていくレッスンです。
ヒバリ教室では、小さい生徒にも出来るだけ早くから「コード奏法」を体験させています。
わかる範囲、できる範囲でなのですが、コード奏法、コード理論を使うと、クラシック理論だけでは難しい内容も あっさり理解してもらえる、ということもあるのです。
これまでRくんは、C、G7、Fのコードを教わっていました。
Cはドミソ、と3つの音を使った和音、そしてG7は、ファソ、と2つの音で弾いていました。
でも、バーナムでシファソ、と3つの音を押さえる課題に入ったので、ここで改めて「新しい押さえ方のG7だよ」と言って、ファソ → シファソ、と3つの音で出来ているG7へバージョンアップすることに。
「え~、どうして~?」
Rくん、引き気味です。だってシファソは難しい。手もうんと拡げなきゃいけないし、3つの音を探すのもなかなかだ・・・それだから、今まではファソだけにして、シを抜かしてたんだもんね。
「もう、Rくん本がここまで進んだから、シファソにバージョンアップなんだよ。小学生バージョン。今までのは保育園バージョンだったからね。もう小学生だから、手も大きくなったしさ」とオダてる。
「ドからドまで、届くかな?!」
Rくん、自信のなかった「シファソ」から、最近ちょい自信持ち始めた「ドからド」へと意識が移り、さっそく鍵盤の上で「大きくなった手」を試してみています。しめしめ。ノリそうだ。
「ねっ?ほら、前よりずーっと、ドからドが届くようになったじゃない?もう小学生だからねー。だからシファソも、楽に届くようになってると思うんだ」
「そうかな・・・えーと、シ、でしょ。それからこうやって・・・」
「ほらー、弾けるじゃん。けっこう簡単だね?!」
「こうか!G7。」
Rくん、何とかうまいことノセられて、ジャン!ジャン!と弾いてみてる。よしっ。
このように、若いといえども男性諸氏はプライドが高いので、それを傷つけず、なおかつうまく利用してレベルアップしていっていただくことに 日夜心をくだいているわたくしであります。