HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

大人のピアノライフ♪

2013年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパさん:
いろいろ忙しかったりで、久しぶりのレッスンです。

何年か前に弾いた「タイスの瞑想曲」を、もう一度きちんと弾きたいということで、再度レッスンしています。

キノパパさんは、これまでにレッスンした曲も皆 ちゃんとレパートリーとして保存していて、時間のある時などに弾いていると、前に聞きました。
この「タイスの瞑想曲」もそうですし、そのほか「月光の曲」とか、それに初めの頃にテキストで習った曲なども、それで終わりにせず、今でも時々弾いているというので、私は感動しました。
「このところずっと忙しくて、いろんなことがあり、ピアノを弾く気持ちの余裕がありませんでした。この間のお休みのときに、ようやく少し落ち着いて、ピアノを弾きたいという気持ちになったのです」
キノパパさんは言いました。
「こんなのも弾いてますよ」
と言って、キノパパさんがちょっと弾いてくれたのは、レッスンを始めた頃にテキストで習った「テネシーワルツ」の冒頭でした。
シンプルなアレンジで1コーラスだけの簡単なものなのですが、今キノパパさんが弾くと、なんというか すごく雰囲気があって、大人の感じがして、とってもいい感じでした。
レッスンでやった時より、ずっと素敵になってるし、その大人の雰囲気は、ヒバリには出せない・・・
ほんとだよ!

私は、こういう、シンプルでもその人の味がにじみ出てる演奏が好きです。
こういうピアノが、ほんとにすてきだと思います。

「しばらくピアノにさわってなかったら、久しぶりに弾いたとき、ピアノが言うことをきいてくれない感じがしたんです」と、帰り際にキノパパさんが言いました。
「きっと放っといたから、ピアノが怒ってたんですね。何回か弾いてるうちに、打ち解けて、鳴ってくれてるように思いました。やっぱり、しょっちゅう弾いてあげないとダメですね」

こんなにピアノを愛してくれて、私も嬉しく思います。
ぐんぐん成長している子どもたちとはまた違って、ゆったりとした大人のピアノ時間。
こんなピアノライフ、素敵だなー、と思います。

ドラクエ「街」の演出と 新しいバーナム

2013年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
「『街』の曲、弾いてきたよ!まだ間違えると思うけど。右手だけだけど」と大きな声で言いました。
(Sちゃんの声は、いつも大きいんだけど)
右手だけではありますが、「街」の曲をスラスラと上手に弾いています。
「それに、私ね、いいこと考えたの」Sちゃんは言いました。
「まず、『おてんば姫の冒険』を弾くでしょ、それから『街』を弾いて、それから『トルネコ』を弾いて、それから『街』を弾いて、それから『ジプシーダンス』を弾いたら、いいと思って」
「そっか!ゲームの通りになるんだね。街は、必ず通り道だもんね。ゲームがそのまま、再現されるようになるよね」
Sちゃんは、満足したようにうなずきました。

「街」は、最初の方に2回、「ターン」が出てくるので、その弾き方を取り出して、練習しました。
「ターン」は、装飾音符の一種なのですが、ちょっとした指使いと弾き方のコツが必要になります。
指使いを説明し、手本を示しながら何回か模倣させて、わりとすんなり、マスターできたのではと思います。
(彼女が、家に帰って一人で弾くときも、ちゃんとこの弾き方で弾くことを忘れなければ、ですが
来週は、ちょっと面倒な左手の、最初の方を練習してくるように、と言っておきました。

さて、Sちゃんは「バーナム」のピンク色の巻(1巻)を使っているのですが、いよいよそれが終わりに近づき、最後から2曲目「難問題」が宿題になっていました。
これまでの課題の4倍ぐらい長くて、指使いも込み入っている、まさに「難問題」なスケール課題です。

「ちょっと待って!1回、練習していい? だから聞かないで?!」
Sちゃんは言いました。
「いいよ。じゃ聞えないフリしてるから」
「それじゃダメだよ。耳ふさいでて!そしてね、こうやって、ミミタブを、耳の中に押し込んで押さえると、聞えなくなるから!」
Sちゃんは、厳重な「耳のふさぎ方」の見本を見せてくれたので、私はその通りにしました。
そして、Sちゃんの「ねっ、聞えないでしょ?!」という声に「うん、聞えない」とうなずき、Sちゃんが真剣に最初から最後まで弾いているのを聞き、それからSちゃんの「もういいよ!」という声に「わかった」と返事して耳栓を解除し、あらためて「本番」の「難問題」を聞きました。
見事に弾きこなしたので、合格!となり、あと残りは、最後の「元気いっぱい、さあ弾こう」1曲です。
「これが終わったら、新しい本あげられるのになー
「えっ、新しい本!ちょうだいよー。今ちょうだい!そうしたら、いっぱい練習するから!」
「そりゃダメだよ。最後の曲、合格しなきゃ。」
「えー、ちょうだいよー」
「じゃ、今弾く?」
「うん、弾く!」
というわけで、最後の1曲を弾かせることに成功し、Sちゃんはめでたく新しい緑色の本「バーナム2」をゲットしました。
「あげたんだから、いっぱい練習してくるんだよ!さっき言ったもんね」
「はあい、わかった・・・」
ちゃんとやってくるか、楽しみにしてるよ!

とおいやまにひはおちて♪ 弾き語り

2013年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
先週、「わかーるピアノ」を卒業したので、久しぶりに、しばらく使っていなかった「ともだちピアノ」を消化しようということになり、「とおいやまにひはおちて」をやってきてね、ということになっていました。
今日、レッスンに来たNちゃんは、驚いたことに
「『とおいやまにひはおちて』に、私のアレンジを加えてきたの」と言うではありませんか。
「この楽譜は1回弾くだけになってるけど、1回目、2回目、3回目、たくさんアレンジして弾いたの」
そして、ピアノに向かい、弾き始めました。
途中、「次はこうやって弾きます」と説明を加えながら。

1回目は楽譜通りに弾きました。
2回目は、楽譜に添えてあった歌詞を見て、歌いながら弾きました。

♪とおいやまに ひはおちて
 ほしは そらに かがやいて

Nちゃんはとっても歌が上手で、感情をこめて歌います。
「とおいやまにひはおちて」は、みなさんご存知かと思いますが「遠き山に日は落ちて」で、キャンプファイヤーの終了時に みんなでおごそかに歌ったりする歌です。
「家路」というタイトルもあって、原曲はドヴォルザーク作曲の交響曲「新世界」の第二楽章です。
Nちゃんが透明な声で、静かに優しく弾き語りする「とおいやまにひはおちて」は すっごく感動的で、また 楽譜に添えてある歌詞が、子どもむきにという配慮からか 少し変えてあって(星は空を散りばめぬ、のかわりに かがやいて、となってる)、それがなんかすごくよくって、私はトリハダが立ってしまいました。

Nちゃんは、それから、1オクターブ高い位置で弾いたり、
反対にとても低い位置で弾いたり、
それから、和音に音を加えて、さらに厚い和音にして弾いたり、今までにレッスンの中でやってきたことをいっぱい取り入れて、この短い楽譜を とっても素敵にして弾いてくれました。
「ほんとはね、ここにトライアングルとかはいれば、もっといいと思ったんだけど」とNちゃんは言うのです。
そして、曲のタイトルの下に少し書いてあった、「山の向こうに日が沈んでいきます・・・」みたいな説明文も、上手に読んでくれました。
「ね、こうして、だんだん夕方になって、星がかがやいてきたから、こういう感じに弾くの」とNちゃんは言いました。
「Nちゃん・・・発表会のとき、歌いながら弾いたら?!」
私は感動して言いました。
Nちゃんは、目を輝かせて
「うん!そうする」と言いました。
「この歌、歌ってもいいよね。すてきだもん。そして、この、最初の文章も読んでから」
Nちゃんは言いましたが、私も、全く同感でした。
そこへ、ピンポ~ン♪ とママがお迎えにきたので、私は、今二人で思いついたことを言いたかったけど、それはNちゃんが自分で言いたいだろうと思って、ママには
「今、私たちが考えた計画を、Nちゃんが説明すると思うので聞いてください」とだけ言いました。
Nちゃんは、こうやって、ときどき天才を見せてくれます。
来週は、次の曲が宿題です。
どんなふうに演奏してくれるでしょうか。楽しみです。

M&M・Jazz&Bossaのノリ♪♪♪

2013年02月15日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
仲良しのMちゃんとM3ちゃんは 中学2年生。
部活の中心的役割もこなし、また新年度からは3年生で、受験にも備えなければなりません。
多忙な中で、二人そろって かかさずピアノに通ってきているのは嬉しいことです。
毎年 夏休みに発表会をおこなうので、いろいろ大変な中学生の二人は、早くから少しずつ準備をしよう、と決め、もうソロ曲を検討しています。

M3ちゃんは、初めてジャズに挑戦することを決め、「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」の練習を始めています。
今は、イントロ~Aメロ~Bメロ と、最初の1コーラスまでをやっているところです。
ジャズのノリは、クラシックとは違うし、譜面を見ても、なかなかその感覚を覚えるのは難しいです。
今日は、M3ちゃんが右手でメロディーだけを弾いたり、左手で伴奏だけを弾いたり、とバート練習を重ねながら、その都度、終始 先生が横でジャズワルツのバッキングピアノを一緒に弾きました。
バッキングを弾きながら、メロディーを一緒に弾くことも。
最後の方には、M3ちゃんが両手で弾いて、先生はピアノでバッキング。
繰り返してるうちに、だんだんM3ちゃんのノリがよくなってきて、一緒にバッキングを弾くのも楽しくなってくる。
リズムがバッチリ合って、だんだん盛り上がって、ブレイクのところで キメ!とかがバーンと二人揃って入ると、ほんっとに気持ちいいんだよ~ M3、だいぶ上手になってきた!\(^o^)/

Mちゃんはボサノヴァ「マシュ・ケ・ナダ」です。
今日は、1コーラスが終わったあとのアド・リブの部分を練習しました。
俗に「ワン・コード」というスタイルで、Gm - C のコードをくり返し、そこにアド・リブを乗せていくパターンです。
Mちゃんは、ちょっとポイントを言ってあげるとすぐにその感覚を察知してくれるので、初めて弾いたにしては な~かなかのいいノリでアド・リブが弾けてる。
いちおう、最初から最後まで通して弾くことができた (^o^)v
通して弾くと、「ちょ~気持ちイイ!(古いか?)」よね?!
来週は完璧な形で、仕上げだね!

いや~、M&M、ずいぶんいい感じになってきた。
この調子だよー。
ジャズ&ボサ・ノヴァのノリ感、ツー&カーでわかってくれるように、育っておくれー。




Hちゃんブレイク!☆

2013年02月15日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年中):
2週間前に「ピアノひけるよ!ジュニア1」を修了し、今月から新しく「ジュニア2」に入っています。
先週、2曲目「1週間」を初めて教わって、今日はそれを上手に弾いてきてね、ということになっていました。

「1週間、弾いてきたよ!」
ドアを開けると、すぐHちゃんはそう言いながらレッスン室に入りました。
そして、自分で踏み台をもってきて、ピアノの椅子によじ登ると、楽譜を真剣に見つめながら「げ・つ・ようびに・いちばへ でかけ~♪」と歌い、一生懸命ピアノを弾いています。

ところどころ、ほんとになめらかに弾けてる部分もあり、すかさず
「すごい!」とか「速!」とか 合いの手を入れると、得意そうに
「私、速い?」「すごい?」とごきげんになって、ますます調子よく弾いてる。
「1週間」が、予想以上に上手に弾けてハナマルをつけてると、
「私、『おしょうがつ』も弾けるよ!」
と言うではないか。
「えっ、『おしょうがつ』って、もっとずーっと後に出てくる歌じゃないの?」
「うん、でも平気。」
「弾いてみたんだ?!」
「弾いてみた!」
きっと、ちょっと前のお正月の頃、幼稚園で「おしょうがつ」の歌、歌ったんだね。
それで「おしょうがつ」の歌、テキストの中にみつけて 弾いてみたんだ。
「どれどれ、じゃ弾いてみて!」
「うん、いいよ!」
弾けた弾けた!
「もう○になっちゃったよ?」とハナマルをつけてあげます。
「ねえ、次の『ロンドンばし』はどうかな?この歌、知ってる?『♪ローンドばし、おちたー、おちたー、おちたー』」
「うん、しってる」
「じゃ弾いてごらんよ。弾けるから」
弾けた弾けた! これもハナマルだ。
「じゃ、じゃ、次の『かたつむり』は?弾いてみようよ」
こうして、あっという間に、Hちゃんは 宿題じゃなかった「おしょうがつ」と「ロンドンばし」と「かたつむり」に○をもらってしまいました。
しかも「ロンドンばし」と「かたつむり」は初見です。
その次の「まめまき」の歌も知ってるというので、それを宿題にしました。
「新しい本、もらったばっかりなのに、これじゃすぐおわっちゃうね~」というと、Hちゃんは嬉しそうに笑っています。

Hちゃん・・・ なんか突然に、今まで習ってきてた 歌と楽譜と鍵盤が、シャキーン!と合体したんだね。
電光のように、「こうやって、楽譜を読んでそのとおりに指を動かしたら、知ってる歌が弾けるんだ」ということに目覚めたんだ。
この「目覚め」は、感動的にすごかったです。
お迎えに来たおかあさんに「今日はすごかったです」と言ったら、
「そうなんです。急に何かをつかんだみたいで・・・新しい本に、知ってる歌がたくさん出てるのもよかったらしく、練習もずいぶんやるようになって」とのことでした。
もうすぐ年中組も終わって、年長さんになるHちゃん。
ここへきて、いきなりブレイクしたね! 
すごいぞー 来週が楽しみだ! \(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

ぴあのどりーむ・年齢とテキストの関係

2013年02月14日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
先週「野ばらと野いちご」という短い曲が宿題になっていました。
これは、左手三連符が連続して伴奏形をつくっているもので、タイトルと分量だけ見れば簡単そうに見えますが、このパターンの伴奏は、「ツェルニー練習曲」や「ソナチネ」などに頻出する、けっこうピアニスティックな定型・・・
速いテンポで正確に弾くところまで要求すれば、バリバリ中堅アマチュアピアニスト、というレベルにも匹敵するパターンといえます。
さすがに一人でそこまで予習してくるのは無理だったし、ひとつ前の曲よりもダントツに難しかったとみえて 本日の完成はできませんでした。
けれどもM4ちゃんは、これくらいのレベルまで達したってことです。
指のテクニックを見れば もう「ブルクミュラー」や「ツェルニー」など本格的なピアノ教材を与えてもいい習熟度に来てるかな、と 最近は思い始めました。
しかしM4ちゃんには、「ブルクミュラー」は 敢えてもう少し待ってから、と 考えています。
「ブルクミュラー」は、ピアノ初心者には いろんな面で本当に良い教材だと思いますが、テクニックは別として 曲想や内容的に、もう少し上の年齢の生徒向けだと感じているからです。

実は私自身は、M4ちゃんよりもっと低い年齢で・・・2年生ぐらいで、ブルクミュラーを弾いていました。
テクニック的には充分であったのかもしれませんが、今思えば 曲の内容は、幼い自分のたかだか7~8年ぐらいの人生経験では未知のことが多く、もっと大きくなってからこれらの曲を弾いていたら、もっと楽しく、もっと感動しながら弾けただろうになー、と残念に思います。

ピアノを学習するということは、ただテクニックをどんどん追求することのみではありません。
曲のイメージを感じ、自身の心に置き換えてみたり、自分の体験から曲の情景や感情を想像したりする。
そして、自分の感じたものを音楽として表現する。
こういったことが、テクニックの練習と同じくらい、とっても大切なことなのです。
そして、年齢が低いほど、テキストの装丁や挿し絵なども、楽譜と同じくらい大きな比重を占めてくると思っています。
「ぴあのどりーむ」は そうした意味で、子どものイメージを刺激するすぐれたテキストだと思います。
テキストは、指導者の工夫次第で、いかようにもレベルや効果を変化させ、その子どもに合った学習効果を引き出すことができるので、多少のテクニックの幅はノープロブレムです。
何より、今はM4ちゃんが「ぴあのどりーむ」を 心から楽しんで弾いているというのが、一番身に付くレッスンになると思っています。
私も、小さいとき、こんな絵のついたきれいな本でレッスン受けたかったなー。

ほんとは優等生

2013年02月13日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
「植木屋が来てましてね。ずーっと立ち会ってなきゃいけませんでしょ。10時と3時のお茶もしないといけないし。全然ピアノが弾けなかったんです。
弾くと聞えちゃうでしょ・・・」
と、まずは「練習できてないけど許してねアピール」のHさんです。
「それにほら、スケートもあったしね?」
そうでしたそうでした。
元祖スポ鑑ギャルのHさんが、四大陸フィギュアを見逃すはずがありません。

そして、バッハのシンフォニア3番。
先週は、1ページ目の4分の3ぐらいまで進んでいました。
今日は?
4分の3を過ぎ、1ページ目を全部弾き、2ページめの4分の1ぐらいまで・・・
「ちゃんとやってあるじゃないですか~」
「いちおう、ですよ。いちおう、練習はしたんですけどね。まだ全然弾けないんですよ」
もうー、奥ゆかしいんだから~ Hさんたら。

そして「ソナタト長調」。
先週、通して弾いたときは 第一楽章がちょっと気弱でいまいちでしたが。
今日は、堂々と弾いています。
右手の細かい動きがきれいです。
そして特に、p(ピアノ)で始まるフレーズの 最初の音が大変きれいです。
長年ピアノをやってる人ならではの、慣れた音使いです。
テンポも良好!
ベートーヴェン、見事に弾きおおせて合格になりました。

もうー、ほんとにちゃんとやってあるんだから~ Hさんたら。

いつも優等生なHさんなんですよ、ほんとはね。
来週から、新しいソナタです。
期待してます。

迫力出てきた「スティリエンヌ」

2013年02月12日 | ブルクミュラー
Tちゃん(小5):
ブルクミュラー「スティリエンヌ」大分進めることができました。
前奏・Aメロ・Bメロ・Cメロと進み、あとは最後のDメロができれば D.C. al Fine で終わりです。
Tちゃんは 楽譜をきちんと見るタイプなので、書き込んである指使いや、 指替えがあるところなどもいい加減にせず、ちゃんと書いてあるとおりに弾ける、稀有な(でもないか?)小学生です。
ヘンなクセがつかず、先生としては助かる、頼もしい生徒です。
最近は、前は弱いと思っていた指の力もずいぶん強くなり、迫力のある和音がつかめるようになってきました。
前とは違う印象も感じるようになった今日この頃です。
ちょい迫力に 挑戦してもらうのもいいかなー。

フィギュア四大陸選手権

2013年02月10日 | TV・映画・ステージなど
昨日・今日と、TVでフィギュアスケートの四大陸選手権を見ました。(飛び飛びにだけど)
女子では、長らく不調の続いていた浅田真央選手が、自身のとっておき技「トリプルアクセル」を成功させて満足のいく結果を出し、優勝できたのはめでたいことです。
ショートプログラムの「アイ・ガット・リズム」ではリズミカルで軽妙な演技を、そしてフリーの「白鳥の湖」では、これまでにない豊かな表情を見せてくれました。
少し前の ラフマニノフ「鐘」とかのスケーティングと比べてみれば、その伸びやかさの差は歴然です。
今年の彼女は、一回り大きく成長し、大人になった感じがしました。

男子の方はあまり見れなかったのですが、高橋大輔選手が 絶好調ではなかったようで、惜しまれます。
彼は現在の日本の選手の中で、唯一 色気のある演技ができる人だと ヒバリは思っているので、その良さが、勝負の世界で潰されませんようにと祈ります。
ヒバリとしては、高橋さんには早いとこ、選手をやめてパフォーマーになってほしいんですが。
こんなこと言ってたら、試合ファンの人たちに怒られるよね・・・(>_<)

大人にも夢の翼

2013年02月10日 | レッスン日記(小中高生)
Tさん:
前回 「カヴァレリア・ルスティカーナ」が出来上がり、次は何をやりましょうか?と聞いたところ、
「畏れ多くも 上原ひろみの『ヘイズ』を・・・」との返事でした。
上原ひろみとは、みなさんもご存知と思うけど、今 日本で最もその実力を嘱望されている若手ジャズピアニストです。
そして「ヘイズ」は、最近の彼女の演奏では 最も人気がある曲だと思います。
1年前 ピアノに入門するとき、確かTさんの好みは「クラシック」でした。
そのとき「ジャズとかはどうなんですか?」と聞いたら、
「ジャズは、75才ぐらいになったら・・・」と言ってたように記憶しています。
意外に早かったね、ジャズへのアプローチ。

ま、それはともかくとして、Tさんがもってきた「ヘイズ」の採譜された楽譜は、19ページありました。
それをTさんは全部練習してあって、しかも楽譜は見てなくて、もう暗譜してるのでした。
すごい。
精神一到、何事かならざらん。
夢の翼、月をも飛び越える。
私の頭に浮かんだのは、これらのフレーズです。
やっぱり「夢の翼」はすごい。
大人にも「夢の翼」は有効なのだ。
Tさんの演奏を最初から最後まで聴いて、彼の真剣な気持ちはいっぱい伝わってきました。
このあと彼に望むことは、間違えずに弾くことのみにとどまらず、音の転がりや跳躍、コード進行の妙味、リズムのスリルなどを心ゆくまで味わい、楽しみ、その心地よさを演奏に表現して、ということです。
「ヘイズ」とは、英語で「もや」とか「かすみ」とか「霧」みたいな意味。
その、霧に霞んだような、不思議な夢の中のような、トリップのような(?)、トンだような、そんな気持ちよさを、たっぷり感じ 表現してほしいです。
幸い、「ヘイズ」は あまりリズムにジャズ特有の揺れがないタイプの曲なので、まじめに練習を積めば 表現は不可能ではないと思います。

そういえば、Tさんが前に言ってた、「生涯に弾きたい曲」3曲ぐらいのうちのひとつが、この「ヘイズ」だったような。
75才でのジャズ、そして生涯の目標「ヘイズ演奏」を はやばや手中にしてしまって、私はTさんの生涯が燃え尽きてしまうのではないかと心配です。。。

「好き」は夢の翼

2013年02月09日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
先週「ここが難しい」と言っていた、ドラクエ「ジプシーダンス」の難所を どれも全部クリアし、みごとに弾き通すことができました。

細かい16分音符の連続も上手に弾けているし、また、この曲の特徴である「素早い同音連打」が上手にできて お見事です。
「じゃ、つぎはどの曲やろうかなあ」
「わたし、『街』の曲が聴いてみたい。先生、弾いてみて」
そこで「街」の曲を弾いてあげると、早くもSちゃんは この曲に魅了されたようです。
「わたし、これがいい。これ弾きたい」
「街」は、ゲームの中ではけっこう地味な場面す。
その曲としても、華やかな見せ場があるわけでもありません。
その割りには テクニックが難しかったり、左手の和音が目まぐるしく変化し、音をとるのが大変だったりと「労多くして功少なし」といったような曲なのですが、弾けばたっぷりと勉強になる曲です。
「この曲が好き」というのは、なんと強力な「夢の翼」なのでしょう。
普通なら実力の及ばないような、難しい楽譜をも解読し 演奏できる高さまで飛ぶ力を、子どもたちに与えてくれるのです。
Sちゃんは、来週 この「街」をがんばって練習してくるといっています。
夢の翼を装着して、大空を高く飛んでほしいです。

本もカードもあたらしい♪

2013年02月09日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
いっしょうけんめい練習してきて、「よろこびの歌」を完全バージョンで弾くことができました。
「よろこびの歌」をがんばったせいか、なんか一気に指もよく動くようになり、力がついたように思いました。
「よろこびの歌」がクリアできたら、このテキスト「わかーるピアノ」は、Nちゃんには 急に簡単すぎるように思えてきました。
そこで、前に少しやったブルーの本をやろう、ということにしました。
バーナムも、お家でやってきていない新しいところを「弾いてみて!」と誘って、次々弾きました。
もう、残りが少しになっていたので、次の曲も、その次も、と どんどん進めて、とうとう本の最後まで弾いてしまいました。
「やったー、これでバーナムおしまいだよ。新しいのあげるね」と、ピンクのバーナムをあげました。
Nちゃんは 2月からピアノに入ったので、出席カードも2月から新しいのになりました。
新しい本と出席カードを持って、お迎えに来たママに
「新しいバーナムもらったの!出席カードも新しいの!」と嬉しそうに報告しています。
来週は、全部新しい本とカードだね。
フレッシュな気持ちで躍進しよう!

楽譜は守らない♪

2013年02月08日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中2):
今日は都合で いつもより遅れて来たので、M3ちゃんのレッスン中にエレクトーンで練習をする、というわけにはいきませんでした。
「マシュ・ケ・ナダ」、サビの部分を新しく加えて、1コーラス目が最後まで なんとか弾けています。
「じゃ、今日は『C』の所を重点的にやろう」と先生。
「『C』の部分」というのは、いわゆる「サビの部分」です。

アクセントの付け方。
フレーズの切り方。
指の使い方。
「いい?こんな風に弾くのよ」
先生は、弾いてみせたり、歌ってみせたり、スローモーションで指の動きを見せたり、1音1音、それこそ「口移し」で ニュアンスを伝えていきます。
「なにしろ『暗黙の了解』だから。楽譜通りには弾かないこと」
「『暗黙の了解』、はいはい」
Mちゃんも慣れたもんだ。
「暗黙の了解を念頭に置いて弾くと、こう。そして、楽譜通りにきちんと音の長さやレガートを守って弾くと、こう。どう、全然ちがうでしょ。」
「うん、ださい」
「楽譜通り」を、ちょびっとオーバーに弾いた演奏では、Mちゃんも失笑しています。
でも、実際に、こうやって弾いちゃう人がいっぱいいるんですよー。
「暗黙の了解」を知らないとね。

楽譜に書いてある音符の長さや休止符、スラーの記号、などをきちんと読み取って守りさえすれば よい演奏ができるクラシックと違って、ジャズやラテンは、楽譜をいくら見てもダメなんです。
ニュアンスを知らない人に感覚を教えようと思ったら、 1音、1フレーズごとに「口移し」するほかありません。
「ここは盛り上がった所だから、もっとやんちゃな感じの音で弾いてよ」
「やんちゃ?」
「そう。もっと、1音ずつアタックかけて、パキッとした音で。そしてこの和音のところは、もっとアクセントつけて『キメ!』って風に」
「(ジャーン!)こう?」
「そうそう!」
こうして、1コーラス目が 大方まとまってきました。
「来週まで、1コーラス目をスラスラ弾けるようにしてきてね。
その際、なるべく楽譜を守らないように!・・・ていうのも変か? でもそうだね、
1.音符の長さを守らない。
2.スラー記号を信用しない。
3.暗黙の了解を思い出す。
このことに気をつけていれば、かっこよく弾けると思うよ」
って、一体どんな先生なんや・・・ f^^;

ブラバンとジャズワルツと

2013年02月08日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
いつも一緒に来ているMちゃんが都合で遅れるとのことで、一人で先に来たM3ちゃん。
さっさと先にレッスン始めるのかな、と思ったら、ソファーに座ったまま「ソロコン終わりました!」と、先日学校の吹奏楽部で行われた「ソロコン」のことを報告してくれました。
「どうだった?!」
「最優秀賞と優秀賞は とれなかった・・・だけど、講評もらって、『表現がすばらしい』って書いてくれた」
M3ちゃんの話はとどまることなく、自分がやってるチューバのこと、アンサンブル部門のメンバーのこと、来年度 三年生になったときの部活の行く末のことなど 次から次へと 熱く熱く語ってくれました。
M3ちゃんが、本当に音楽を愛してるんだなあ、ということが、いっぱい伝わってきました。
「・・・で、アンサンブルは、私以外全員男子なんだけど、(トラン)ペットとか練習に出てこないから、そのせいで本番も当然ダメだった」
そうか・・・男子しょーがないね。だけど、審査の先生には、しっかりやってる低音楽器の音は ちゃんと聞こえてるもんだよ。
M3ちゃんが努力してることは、聞く人にはちゃんと聞こえてわかってくれてるから、安心して。
あなたは自分の音楽を、真摯にがんばって精進してください。
いつか必ず、報われる日はくる!

で、だいぶしゃべった後、ピアノです。
「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」、1コーラス目を全部、両手で弾けるようになっています。
今日は、エレクトーンのオートリズムをかけながら、ジャズワルツの感覚を体で感じてもらう練習をしました。
サンプルとして、1コーラス目最後の4小節、ジャズワルツのバンプのところを、くりかえしくりかえしくりかえし練習して、大分ジャズワルツっぽい音が出せるようになってきました。
「じゃ、最後に、1コーラス目を最初から全部弾いてみよう」と、本日のおさらいをしましたが、途中で♭を抜かしたり、音を間違えたり、リズムがもたついたりしながらも最後まで到達し、最後の4小節だけは いきなりコロッと ベテランジャズメンみたいな洗練されたジャズになってるので笑えました。
来週も、少しずつ「洗練」の部分を増やすようにがんばろう (^O^)/ 

何曲やってきた?♪

2013年02月07日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
先週、初めて「ヘ長調の音階」の楽典的な説明を習いました。
今日は、その「ヘ長調の音階練習」が宿題で、そのほかは、テキストの続きを何曲でも-2曲でも3曲でも、本の最後まででも、とにかく自分で好きなだけやってきて、と言ってありました。
「どこまでやってきた?」
「つぎの1曲だけしかやってこなかった

そうか、全部で2曲か。
M4ちゃんにとって、2曲ぐらいの宿題がちょうどいいってことなのかな。
その辺にちょっと興味があったので、先週 あえて曲の指定をせず「いくつでも自分でできるところまでやってきて」と言ってあったのです。
M4ちゃんはお利口さんなので、たとえば5曲とかでも「宿題」と言われれば、なんとかがんばってやってくるんだろうし、反対に1曲しか宿題がなくて、自分の力が余ってしまっても「宿題はこれだけだから」と 持て余したまま1週間をすごしてしまうのかもしれない。
それで、先週「いくつでもいいよ」と言ってみたのですが、やってきたのはいつもと同じぐらいの2曲・・・
「10曲やってきちゃった!」とかの展開もありうるかも・・・と ちょっと構えたけど、まだ小2。
そこまでの野心は まだ育っていないようでした。

今 小2のM4ちゃんにとっては、先生に「これとこれが宿題ね」と課題と目標を決めてもらって、それをじょうずに弾けるように練習してくる、というだけで 充分幸せなんだろうね。
それ以上のことは いらないし、考えたこともないんだろうな・・・
大人から見たら、なんて欲のないこと、もっとどんどんがんばって進めてしまえばいいのに、と思われるかもしれませんね。
けれど、私は逆に、いくらでもできそうなのに欲を出さず、おっとりと でも与えられた課題には精一杯取り組んでくる、というM4ちゃんの姿勢に、むしろ彼女の気品のようなものさえ感じます。
「テキストを進めること」や「いくつマルがついてほめられるか」などが目標なのではなく、今やっている曲やピアノを心から楽しみ、教室に来ることや 先生とのレッスンを楽しみにしている、というM4ちゃんのピアノライフが、私には とてもピュアで、高尚なものに思えてくるのです。
それは言い換えれば、世俗的な進度や価値観とは無縁に、ピアノ(音楽)、ひいては芸術そのものを心から楽しんでいる、と言えるのではないでしょうか・・・