井上ひさし『吉里吉里人』
文庫本で上中下巻、読了。
本当は、5年前、はじめて岩手に演奏に行く前に読みかけたものの
あまりの長編ゆえに途中で挫折したことがあったので、
達成感。
ある日、岩手県にある吉里吉里村が
日本国からの独立を宣言。
雑誌の取材で偶然その場にいた売れない中年作家は
その騒動に巻き込まれていく…という話。
吉里吉里は、岩手県に実在する地名ですが
この物語の舞台である”吉里吉里”は架空の村。
荒唐無稽な部分と
現実社会への鋭い批判が見事にブレンドされていて
今の日本社会にも”吉里吉里国”の考え方は必要だと思ってしまう。
吉里吉里国の国会”愚人会議”の10人を筆頭に
ブッ飛んでるようで核心を突いてくる吉里吉里人たちが
みんな個性的で魅力的なのに対して、
主人公である三文小説家の古橋に
最初から最後までまったく好感が持てないのも可笑しい。
井上ひさしといえば『ひょっこりひょうたん島』もありますが、
ひょうたん島のモデルは岩手県大槌にあるのです。
この栞は、ひょうたん島の形。
去年、ふるさと納税で貰ったもの。
また岩手にも行ける日が早く来ますように。
椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►演奏予定
2月19日(金) 古今東西「弦」meeting@西院GATTACA
2月26日(金) 三味線三昧@京都・天Q
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