三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

泣けなかった話。

2017年01月31日 | 鑑賞
お誕生日に感想をメールする約束をしたので
先日、今さらのようにあの話題作「君の名は」を観てきました。

が。

まさかの。


泣けなかった!!


かなり涙もろい方だと自覚はあるのに。
シン・ゴジラでも泣き、
テレビでうっかりポケモン劇場版を見ても泣く人なのに。

まぁ、泣きどころって人それぞれ。
母とはイヤになるくらい同じところで泣きますが。


思い返せば学生時代、
リピーター続出の感動作といわれて
ここまで話題になるなら行っといた方がいいのかと足を運んだ
タイタニック。
あれも泣けなかったなぁ…
いや、泣いたところはあったけど、
本筋とは関係なく、
船上ミュージシャンが死を覚悟して
最後の演奏をするシーンで泣きました。
その後、テレビで見た母も、やっぱりそこで泣いたそうな。

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竹内まりやの駅。

2017年01月30日 | 鑑賞
日曜は
お世話になってるパーカッショニスト金狼さんの
生誕50周年ライブに行ってきました。

金狼さんとこのバンドは
どのイベントで見てもカッコいいです。



ジェネレーションギャップなのか
単に私がものを知らないだけなのか
あまり知ってる曲がない中で
竹内まりやの「駅」は懐かしかったー。
中学生の頃、カラオケで歌ってた。
今から思えば、中学生が歌うような曲でもなかろう(笑)


しかし
ああいうライブを見ると
またドラムやりたいなーと思う。
そんなヒマないけど!
またいつか。

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二人のヴァイオリンの為の奇想曲。

2017年01月24日 | 鑑賞
演奏の上で
勉強になること
ヒントになること
刺激を受けることは
同じジャンルからとは限らない。

題名のない音楽会で演奏されてたこの曲、
面白かった。

三味線と箏で
こういうバトルデュオをやれたら
絶対面白いよね。

三味線は和声とは無縁に自由であるべきだと思うし、
その三味線に対して箏が伴奏のようなポジションになるのも勿体ない。
どちらもが自立したパートでありながら
重なったときにまた一つの曲として別の表情が現れる、
そういうのが理想です。

あくまで理想です。


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次もまた見たい、と思ってもらうこと。

2017年01月23日 | 三味線のはなし
ひとつ舞台をやって

「良かったよー」

という感想をもらうのも嬉しい。

けれど、それ以上に

「また次の舞台も見たい」

と思ってもらえることが大事だ


というようなことを海老蔵さんが書いていたそうです。


正にそれ。
何度も足を運んでもらえるようにするには、
さて、何が必要か。

よく言われるけど、
一回目は御祝儀。
本当の勝負は二回目から。


とは言いつつ
私はまだ、まず一回目から始めなくては。

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文楽でもPPAP。

2017年01月21日 | 鑑賞
文楽初春公演、夜の部「染模様妹背門松」を観てきました。



油店の段での咲太夫さんの時事ネタ混じりの語りが面白かったです。
「私は失敗しないので」とか
「君の名は」(この間がすごくよかったな)、
そして「アイ・ハブ・ア・ペン」まで!

ムリしてない、やりすぎでない、サービスという感じ。


やっぱり文楽っていいなぁと思う。
何といっても、あの三味線。
あれだけの長丁場を三味線の伴奏だけで聴かせる。
義太夫の三味線がいちばん好きかもしれない。
もしかして津軽三味線よりも。
あの三味線をもっと器楽的に売り出したりしたらどうなのかなー
やっぱり語りあっての三味線かな。

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キリギリスが正しい~ドラマ「カルテット」。

2017年01月20日 | 鑑賞
「逃げ恥」の録画したやつあるけど見る?
という紳士のお薦めをにっこりスルーしたのが先週のこと。
ドラマは大体、好きな役者が出てるかどうかで見てます。
だって主観的メンクイだもの。
というわけで今期見ようとしているのは「カルテット」。
「僕のヤバイ妻」以来気になる高橋一生。

で、ドラマの中で出てくる「アリとキリギリス」の話。

音楽で食べていけないとわかったとき、
趣味にして生きていく「アリ」になるのか
それでも夢にして沈んでいく「キリギリス」になるのか。

突き刺さる言葉です。
でも、アリの幸せもわかるけど、
キリギリスだって、本当はそんなに不幸じゃないと思う。
ドラマのベンジャミン氏は、人が思うほど悲惨でもないんじゃないかと。

日本では、勤勉なアリの生き方を推奨する教訓的物語だと
理解されている「アリとキリギリス」の話ですが、
本当は逆なんだ、と学生時代に西洋音楽史の先生が言っていた気がします。
今よりさらに青い子供だった当時の私には
他の多くの事と同じように先生の話を完全に理解することができず、
今ここで説得的に解説することができないのが惜しまれます。
キリギリスのスゝメだ、ということしか記憶にない・・・
そして、今なら、キリギリスも悪くない、と思うようになった。



何より、エンディングが美しくて最高。
大正時代みたいなウェーブのヘアスタイルとか。
ひと昔前の女性の美しさにあこがれます。


でも、その映像を見ながら思ったね。
アリとキリギリスなんて、多くの人の胸を刺すセリフを言ってるけど
実際にはこの人たち、役者さんだもの。
キリギリスなんだな。って。

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三味線は楽しい。

2017年01月17日 | ライヴ日記
と改めて思った日曜の三味線三昧。



トップバッターは
現代津軽三味線のitaruさん。
津軽民謡をベースにしつつ
他の地方の民謡やジャズなども取り入れてのプログラム。

そして二番手がわたくし。
もはや津軽三味線かどうかもあやしい
連作カルメン。

津軽三味線弾きは宿命として、
古典的レパートリーが少ないがために
自力でレパートリーを拡大していくしかない。
そこで個性が出てくるのが津軽三味線の面白さでもあります。

マコさんの三線は
ひとつひとつの音が美しい。
三線ってこんなに柔らかいタッチで弾けるんだなと思う。
津軽三味線ももちろん一音を大事にはしていても
手数が多いので、余韻を聞く間もなく次の音がやってきてしまうのです。

ツヨシさんは今回は奥さまとのデュオで。
三線はみんなで楽しく~と盛り上がれるのが良い。
(津軽ものは、いささか難しすぎる。)

そして、主催の三宅さんの長唄。
今回は唄方の山田白米さんも参加で
これが素晴らしかったです!
「操り三番叟」と「たぬき」でしたが、
やっぱり三味線は古典をきちんとやるのが
いちばんかっこいいと思いました。
カルメンとか、やってちゃいけないなと反省いたしました。
最近よく思うけれど、古典の声の力は大きい。
こういうものを、文楽劇場とかではなくて
天Qみたいな気軽な場所で聞く機会を
どんどん作れると面白いんだけれど。

ラストは
野中さんの都々逸。
いつもながら見事な流れで進んでいくトーク、
さりげなく弾かれる三味線。
長唄のような舞台芸から
こんなお座敷芸まで
三味線の幅の広さは他の楽器には到底ないもの。
それだけ愛された楽器だったはずだ。

三味線の面白さ。
まだまだ現代にも通じるはず。






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雪。

2017年01月16日 | つれづれ
ここはどこだ。



と目を疑う雪景色は京都某所。



東北への憧れはあれども
雪などめったに降らない大阪育ちには
これくらいでも一大事。

寒いのは苦手だ。
バス待ちですっかり消耗したので
早く寝ます。
明日の朝も心配。

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三味線三昧でした。

2017年01月15日 | ライヴ日記
雪の降る中、三味線三昧でした。
このお天気の中、お運びくださいました皆さま、
本当にありがとうございました。



今日のわたくしは
昨年の大津伝統芸能会館でお披露目した連作カルメンを再演。
(少し各曲を短くしております)

アパッショナータ/オリジナル
ハバネラ/ビゼー歌劇「カルメン」より
スペイン/チック・コリア
アストゥリアス/アルベニス
カルタの歌~津軽よされ節カンテ・フラメンコ・バージョン


トラディショナルは
カルタの歌の最後に、三味線よされを入れただけでした。
あとは、かなり洋風の斬新なセットリストですが、
三味線だってギターやピアノと同じように自由に演奏したい。
それが私のスタイルです。

今回も多彩な顔ぶれの揃った三味線三昧。
すごく楽しかったのですが、
そのへんのライブレポートはまた明日!

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米ざんまい。

2017年01月13日 | つれづれ
米食女子のわたくし、
米料亭に連れていってもらいました!



ライスワインの食前酒から始まる
お米のフルコース。
お粥には小さいお米、おむすびには冷めてもおいしいお米、と
いろんな種類のお米を使ったお料理。

メインはもちろん銀シャリ。
もう、おかずはいりません!という美味しさ。



お米って素晴らしい。
ふっくら。つやつや。幸せが詰まっている。



そして
日曜は三味線ざんまい。
でよろしくお願いいたします。


三味線三昧vol.4

1月15日(日)18時~ 
*投げ銭制(ドリンクなどオーダーお願いします)

カフェ&バー天Q ♦まつ井食堂♦
~お酒 & おいしいうどん & 素敵なライブ演奏 が楽しめる町家風 カフェ&バー です~
〒602-8295京都府京都市上京区東石橋町【千本中立売上ル】 
 TEL.075-441-0660 http://ten-q.net/ 

出演(出演順)
津軽三味線:itaru
津軽三味線:万響
三線:マコ
三線:ツヨシ
長唄:三宅良&山田白米
都々逸&小唄:野中智史


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三味線三昧です。

2017年01月12日 | お知らせ
週末はものすごく寒そうですが、
三味線三昧です!

カルメン再演します。
去年、見逃した方は是非この機会に。


三味線三昧vol.4

1月15日(日)18時~ 
*投げ銭制(ドリンクなどオーダーお願いします)

カフェ&バー天Q ♦まつ井食堂♦
~お酒 & おいしいうどん & 素敵なライブ演奏 が楽しめる町家風 カフェ&バー です~
〒602-8295京都府京都市上京区東石橋町【千本中立売上ル】 
 TEL.075-441-0660 http://ten-q.net/ 

出演(出演順)
津軽三味線:itaru
津軽三味線:万響
三線:マコ
三線:ツヨシ
長唄:三宅良&山田白米
都々逸&小唄:野中智史

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やられたなー。

2017年01月11日 | 三味線のはなし
先を越されたか!って思いました。笑

先月の響喜リハ中に
PPAP ~あふバージョン~
ってのを作ってたんだけどなー。
完全なる内輪ネタでしたすみません。




遊び心。いいな。


今年は
作る
ということに
もっとちゃんと取り組みたい。

さっき、ゆっこちゃんと電話で話してたんだけど、
去年のカルメンは、やっぱり良かった。
ちゃんと出来上がるのか不安もあったけど、
終わってみたら気持ちよかった。
久しぶりに必死で作ったというか
妥協しないで作り込めたから。

作る。

そして

出す。


今年のテーマ。


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レパートリーの維持管理。

2017年01月09日 | 三味線のはなし
今日もまた別のお稽古へ。

もう何年も前に習った曲を
もう一度やり直す。
大半を忘れていて我ながら呆れる。

こうなると、
それは自分のレパートリーとは言えない。

新しい曲を習う一方で
前に習った曲を忘れていってたら
一進一退。
レパートリーは増えない、ということになってしまう。

昔、津軽三味線教室に通っていたころ、
順番に個人レッスンを受けたあとに
全員で、じょんから節、りんご節、アイヤ節…と
ひたすらレパートリーを合奏していく稽古があったのですが、
あれって大事なことだったんだなぁと今ごろ気がついたりします。
そのおかげなのか何なのか、
津軽の曲はほぼ忘れない。

記憶力は衰えていくのに
やるべきことは増えていく。

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今年もまた同じ新年の誓いを。

2017年01月08日 | 三味線のはなし
本日、新年最初のお稽古へ。

ずいぶん早いスタートだなんて
感心も安心もしてはいけない。

思い返せば去年もお稽古始めは順調だったが、
結局、一年の半分以上は開店休業だった。

今年も言うぞ。

今年こそ。
真面目に上方唄。



3月にはとうとう師範になる予定ですので、
それを機に改名しようかと考えております。。

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邦楽の普及と発展のために。

2017年01月06日 | 三味線のはなし
30周年を迎えた邦楽ジャーナルで
編集長のコラムがちょっとおもしろかった。

雑誌 邦楽ジャーナル 2017年1月号 360号
邦楽ジャーナル


コンサートのチラシや趣意書で
「邦楽の普及と発展のために」という文言を見かけて
違和感を覚えている、というコラムである。


愛好者は邦楽の普及と発展のために邦楽器を始めたわけではないだろう。面白そうだから始めたのではないか? 愛好者が自由に楽しんでいる姿を見聞きして「私もやってみたい」と始めた人もいるかもしれない。それこそが邦楽の普及と発展なのではないか? カッコいい演奏、楽しそうな演奏は何よりの普及活動であって、それが邦楽の発展に繋がると思う。



邦楽の普及と発展…
なんか、私も言ってそうだな(笑)。
このコラムの主張には私も大賛成だ。
問題は、
では、カッコいい演奏とは何か
というところなんじゃないかと思っている。
感じ方は人それぞれだし、
いろんなスタイルがあっていいと思う。
思うけれど、
ビジュアルとか分かりやすさだけじゃない、
本当に和楽器の音を生かした音楽としてのカッコよさ、
そういうものがないとダメなんじゃないかと思う。
もっと言うなら、
自由な楽しみもいいけど
いちばんカッコいいのは古典だ、
ということをアピールしたい。と私は思う。

とか言いながら
三味線でカルメンを弾き唄いする私。
今月は京都と大阪でカルメンの予定。



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