三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

テ・鉄輪。

2024年07月14日 | 読書
出がけにバタバタしてしまい
すきま時間に読むための本を忘れて出てしまったので
図書館に寄って時間つぶし。

 
京都に残る鉄輪の井戸。
鉄輪の女の最期の場所で
その水には縁切りの力があるという。

鉄輪。
「うた絵巻 vol.5」はこの曲をメインに作る予定。
構想はすでに始まっている。

しかし、その前に!!
「うた絵巻 vol.4」がありますよ。




2024.8.20.Tue.
千静のうた絵巻 vol.4-いまひとたびの
【開演】14時30分
【料金】2,000円
【予約】こちらのフォームからお申し込みください

よろしくお願いいたします。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫
►活動予定
 7月19日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 7月27日(土) 義太夫体験教室@一心寺
 8月20日(火) 千静のうた絵巻 vol.4@道頓堀並木座
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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待つ女。

2024年07月04日 | 読書
私がよく読むのは、このあたりである。

 
待つ女。
いろんな作品に出てきますね。
待っている相手が来ないのもつらいけれど、
待ち続けてとうとう諦めて
新しい家庭を持った後に夫が帰ってくるのもまた悲劇。

いろんなシチュエーションがあります。
二人が離れ離れになってしまった原因は。
離れている間、それぞれの身に何が起こったか。
二人は再会できるのか、できないのか。
消息を知ることができるのか。
待つことをあきらめたり
帰ることをあきらめたり
魂になってもあきらめなかったり。

そんなこんな。
”うた絵巻”構想中。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 7月19日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 7月27日(土) 義太夫体験教室@一心寺
 8月20日(火) 千静のうた絵巻 vol.4@道頓堀並木座
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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読む技術。

2024年07月03日 | 読書
『百年の孤独』文庫化が話題である。

 
なんかとても売れてるらしいが、
まじで。みんな読んでるの、それ⁈

何年か前に読んだことがある。
最後まで読むことは読んだ、
でも、正直、全然理解できなかった。
つまり、何が面白いのか、何が評価されているのか、
さっぱり分からなかった。

読書家の先輩いわく、
ふだん海外文学を読まない人がいきなりこれを読むのは、
ピアノ初心者がリストを弾こうとするようなもの、らしい。

 
それなのに。
懲りない私はこんなのを読んでみるのだ。
多分、わからない。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫
►活動予定
 7月19日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 7月27日(土) 義太夫体験教室@一心寺
 8月20日(火) 千静のうた絵巻 vol.4@道頓堀並木座
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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師弟論。

2024年06月28日 | 読書
サブタイトルは「伝統芸能とパワハラ」

落語家が師匠のパワハラを裁判で訴えた事件をきっかけに書かれたもので
落語界の話が中心、あとは講談など寄席の芸能が少し。

こういう師弟関係のあり方も
伝統芸能のジャンルによって少しずつ違うので、
落語界での話がすべてにあてはまるともいえないが。

 
思ったほど踏み込んだ内容ではなかったような気がする。
というか、”伝統的”な師弟関係をどちらかといえば肯定的にとらえつつ
それでも今どき暴力はアウトだろ、くらいの感じか。

わからなくもない。
師弟関係というのは
うまくいけば本当に素晴らしいもので”美談”になるし、
そういう人たちが多く第一線で活躍して
芸談、美談を語ったりするわけだから
否定的にとらえにくいかもしれない。

でも、その感覚が通用するのは
閉じられた狭い世界だけなんだといいたい。

芸事と無縁に育ったフツーの子が
なじめる世界では到底ない。
そこは、変わらなきゃいけないと思うけどな...
違うのかな。
なじめない奴が去ればいいのか?
それで、この先ずっと続いていけるのか?


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 7月19日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 7月27日(土) 義太夫体験教室@一心寺
 8月20日(火) 千静のうた絵巻 vol.4@道頓堀並木座
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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我は、おばさん。

2024年06月23日 | 読書
twitterで岡田育さんの投稿を見かけて
その文章の勢いに妙にハマってしまったのだった。
(今は青空に移ってしまわれて読めないのが寂しいくらいだ。
 でも、これ以上SNSアカウントを増やすのに躊躇いがある)

 
”おばさん”
中年女性を指すごく一般的な呼称、のはずなのに
何かしら蔑称のようなニュアンスをまとっていて
自称も他称も何だか憚られるような言葉。
でも、それはおかしいのではないか?
”母”とは違う立場で、いわば斜めの位置から
年下の”姪”や”甥”たちを助ける”おばさん”を
もっと肯定的に捉えなおすヒントである。

私もずいぶん前から
自分が”おばさん”になりきれない類である自覚がある。
単に年齢を重ねれば、皆が自動的に”おばさん”になれるわけではない。
おばさん、特に大阪のオバチャンというのは
知らない人でもガンガン話しかけてくるし、まぁお節介だ、
でも、そんなオバチャンに助けられたことは何度もある。
しかし。
もう年齢的には十分に大阪のオバチャンになる資格があるはずだが
私自身は未だ、というかこの先も、立派なオバチャンになれる、
という確信がまるでない。
なんかそれって、ちょっと情けないな、と思っているのだ。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 7月19日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 7月27日(土) 義太夫体験教室@一心寺
 8月20日(火) 千静のうた絵巻 vol.4@道頓堀並木座
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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コンクール文化論。

2024年04月22日 | 読書
津軽三味線の世界では
大会が非常に盛んなのだけれど、
個人的には津軽三味線大会の乱立ぶりとは距離を置きたい。


と思いながらこの本を読んで、
ジャンルを問わず、国や地域を問わず、
皆こんなにコンクールに熱を上げているものなのか!
ということにまず驚いた。

たとえば
インドネシアは芸能と生活が密接に関わり合っているイメージだったけど、
そこでもガムランのコンクールが盛んになっている。

もちろん、コンクールは悪いことばかりではなく
プラスの効果ももたらすものである。
それでも、私がコンクール的なものに対して
なんとなく一歩も二歩も引いてしまうのは、
やはり第一には表現の多様性が失われること。
どのジャンルにおいても
”コンクール・スタイル”というものが出てくる。
つまり、より大きく、より速く、より派手に。
津軽三味線でいうなら
叩き一辺倒、速弾き競争。
コンクールでは評価されない要素が切り落とされていく。
しかし、津軽三味線がこれほど広まったのには
大会出場が多くの人のモチベーションとして
機能していることも間違いない。

もうひとつは、”感動”の”物語”。
コンクールのエンタメ化によって
たとえば出場者の個人的背景を掘り下げて
ドラマとして描く。
あるいは、出場者自身が自分(たち)を主人公として
燃え尽きることを美学ととらえる。
それはまるでスポ根の世界だ。
そうやって生み出される”感動”に、私は危うさを感じる。
それは、音楽のもたらす感動とは違う。

各章それぞれに違ったコンクールが採り上げられていて
それぞれに興味深いのだけど、個人的におもしろかったのは、
ハワイの沖縄系人が琉球古典芸能コンクールに参加して
自身のアイデンティティーと向き合う話
(これは逆に、津軽三味線大会が青森以外でも盛んに行われていて
 たとえば津軽三味線大阪大会の意味とは何なのだろうと考えてしまう)と、
”いかがわしい”イメージを脱却して
”スポーツ”として進んできたポールスポーツ大会の出場者が
あえてショーパブにも出演して多様性を追求し始めている話。

いろいろ考えるきっかけになるトピックがあって
とても面白いので、興味のある方はご一読を。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 4月28日(日)アフタヌーンコンサート@亥の子谷コミュニティセンター
 5月2日(木) 三味線三昧@京都・天Q
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。



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好きになれなかった詩。

2024年04月16日 | 読書
小学生の頃、福永令三のクレヨン王国シリーズが好きで
影響されて自分でも詩を書いたりしていた。


教科書には宮澤賢治の「雨ニモマケズ」が載っていたけれど、
私はあまり好きじゃなかった。
あまりにも理想的すぎて
かえって信じられないような、
捻くれた子どもだった。


宮澤賢治作品にすんなり馴染めなかった理由が
この本を読んでちょっと分かった気がする。
今までよりも賢治作品が自分の中に落ちてきた感じ。
私に問題があるように、宮澤賢治も問題を抱えた人間だったのだ。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 4月20日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 4月28日(日)アフタヌーンコンサート@亥の子谷コミュニティセンター
 5月2日(木) 三味線三昧@京都・天Q
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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岬のマヨイガ/人魚姫の町。

2024年03月11日 | 読書
あれから13年。
今日は震災後の東北を舞台にしたファンタジーを2冊。


シリーズにはなっているものの
ストーリーの直接のつながりはない。
1冊目は震災のその日から始まる物語、
2冊目は震災から9年たって故郷を訪ねる物語。
どちらにも不思議な力を持つおばあさんと妖怪たちが出てくる。
そして、血のつながりを超えて
助け合い支え合い、ともに強くなっていく存在。

津波に襲われた沿岸の人たちに
山を越えて遠野から支援の手が差し伸べられる。
作中の伝説で語られた昔から変わらないありように、
遠野だけじゃない、世界中が被災地を気にかけてる、という言葉。

その当たり前のやさしさを
失わない世界であってほしい。
能登にもガザにもウクライナにも。どうか。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 3月18日(月) 伝音ライブ!@京都市立芸術大学
 3月22日(金) 三味線三昧@京都・天Q
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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夏の庭。

2024年02月22日 | 読書
なんだか季節外れのものを読んでいる。
(のには、まぁ理由があるのだけど)

 
小学校6年生の夏、
3人の少年は近所に住む一人暮らしのおじいさんを観察しはじめる。
”人が死ぬところを見たい”から――。

『夏の庭』。
ずっと読もうと思いながらタイミングが来なかった一冊。

やがて、少年たちとおじいさんの間に交流がうまれ、
おじいさんと過ごす時間はとても大切なものになっていく。
しかし、別れはやってくる。
おじいさんの突然の死。
そして、中学進学を前に3人もそれぞれの道に分かれていく。


なんていうか
少しずつ強くなっていく子どもたちの姿とか
王道の児童文学の展開なんだと思うけど、
それがやっぱりすごく良くて
泣けるけど読後感がすっきりする。
こういう物語はいいなと思う。

ただ、私自身を振り返ってもそうだけど、
祖父母との距離感って複雑だなと。
作中の山下少年も、自分のおばあちゃんとは
小さい頃に会ったきりで
お葬式に出ても悲しくなかったのに、
赤の他人だったおじいさんの死には号泣する。
他人だから成立する関係だったのか
祖父母とももっと違った関係を築けたのかとか
ちょっと考えてしまったな。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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カムパネルラ版 銀河鉄道の夜。

2024年02月16日 | 読書
長野まゆみ『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』。

 
『銀河鉄道の夜』は何度か読んでいるのだけれど
謎めいている印象がある。
わかったような、わからないような、感じがする。

『銀河鉄道の夜』は何度も改稿が加えられ
完成形となる前に作者が死んでしまっている、
そのせいもあるかもしれない。

初期の原稿、そこから削られたもの、書き足されたもの、
『春と修羅』など他の作品にも出てくる言葉やイメージ、
宮沢賢治自身の人生に起こった出来事、
などを踏まえて『銀河鉄道の夜』を読み解いていく、
その途中に時折、「中原宙也」なる人物が割り込んで
世間の宮沢賢治のイメージとは異なる姿を語る。

中原中也と宮沢賢治。
それは私にとって新しい発見だった。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
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管絃祭。

2024年02月12日 | 読書
読書録。

 
戦後、広島から上京し、広告代理店で働く有紀子を中心に
章ごとに過去と現在が行き来し、語り手も入れ替わる。
母を亡くしたばかりの有紀子の悲しみと
かつて原爆で亡くなった人たちを今も思い続ける人々の語りが交錯する。

子どもの頃から戦争文学みたいなものはずっと避けてきた。
あまりにも悲しくて
それが怖ろしく思えて。
でも、目を背けてばかりではいけないのだと
最近は思っている。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
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悲しみよこんにちは。

2024年02月06日 | 読書
有名ですよね、
フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』。

 
はじめて読んでみました。

でもダメだった。
主人公が軽薄で軽率で勝手な女の子にしか思えなかった。

まぁ、そういうこともあります。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
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レクイエム。

2024年02月05日 | 読書
読書記録。
ちょっと珍しく海外小説。
アントニオ・タブッキ『レクイエム』。

 
7月最後の暑い日曜日、
「私」はポルトガルの町をあちこち訪ね
23人の人物に会う。
その中には、死んだ友人や若い頃の父など
この世にはいないはずの人たちもいる。
とても不思議な雰囲気の小説だった。
たった1日で23人もの人に会うのに
慌ただしさなどはまったくなく、
ずっと夢の中を歩いているような捉えどころのなさ。
謎めいた人物や意味深な言葉も出てくるが、
最終的に何かひとつに繋がる、というような話でもない。
夢と現実、この世とあの世の境界をふわふわと漂うようで、
一方、飲み食いする場面がやたらと多く
それはくっきりとした実体感をもって描かれている。
そのコントラストも不思議で、
だからこそ、すべてが夢とも、すべてが現実とも見えない。

海外小説を読むには
それなりのスキルが必要なのだと
昔、先輩に言われたことがあったが、そうなのだろうか。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
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詞華美術館。

2024年01月27日 | 読書
「千静のうた絵巻ーゆきおんな」を
塚本邦雄的世界観と評してくださった方があり。
いや身に余る光栄でございました。

 
『詞華美術館』は各主題のもとに
和歌や漢詩、散文・小説や聖書の一部分などの言葉が
時代や国を超えて集められている。

その対象の広さ、連想の自在さに圧倒される。
いろんなものを読みたいと思ってはいても
なかなか追いつかない自分にため息が出てしまう。
これだけ引出しがたくさんあれば
目眩く世界が作れるだろう。

でも、こんなふうに
全然関係のなかったものを一つのキーワードで
結びつけて並べていく、という発想は
うた絵巻に通じるところがありますよね。
ちょっと我田引水が過ぎますか。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
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春の先の春へ。

2024年01月17日 | 読書
1月17日です。
今年は何よりもまず能登の被災地のことが思われます。

私はまずこちらに寄付しました。
▶日本赤十字社

毎年、阪神大震災から東日本大震災の時期にかけて
震災をめぐる本を集中的に読んだりするのですが、
去年の終わり頃から
宮澤賢治にまつわる本を何冊か読んでいました。

 
作家・古川日出男が読む宮澤賢治。
古川日出男は福島出身で
あの震災後、福島を舞台にした作品もいくつか発表している。
彼が読む宮澤賢治の五つの詩。
「永訣の朝」や「無声慟哭」は妹とし子の亡くなったときに
書かれた作品として有名であり、
他の人の朗読も聞いたことがあったけれど、
長編詩「青森挽歌」に圧倒された。
そこには、悲しみだけではなく
若い妹を奪っていった運命への怒りも感じられた。
思っていたより若い感じの声だったけれど
とし子が亡くなったときの賢治もまた若かったことを思うと
その勢いが合っているのかもしれない。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫
►活動予定
 1月21日(日) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
►演奏依頼 承ります
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 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
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