三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

今年もお世話になりました。

2016年12月31日 | つれづれ
2016年もあとわずか。

今年は
今までの積み重ねというか
紆余曲折というか、
寄り道脇道迷い道の連続のようだった
これまでの色んなことが
パズルのピースが嵌まるように
一つに繋がった、そんな年でした。
今まで何の絵になるのか知らずに作っていたパズルが
突然、あ、こういう絵だったのか、と
見えたような。


たとえば
上方唄をやってきたこと。
そんなに舞台で演奏する機会もないし
(したがって)それほど上達もしないし
何のためにやってるんだろうと思ったこともあるけど、
東北に行って演奏することができた。
それは立派な私のアイデンティティーになりつつある。

たとえば
もっと別のグループに所属していれば
今よりもっとメジャーになっていたかもしれない。
でも、東北であの人たちに会うことは出来なかった。
それなら、私はやっぱりこの道でよかったと思う。

たとえば
なんで私がここまで面倒みなきゃいけないのかと
思いながらやってた仕事の数々。
それも、新しい出発に繋がっていった。


横尾忠則の代表作「Y字路」をモチーフにした
林英哲の作品「迷宮の鼓美術少年」に
こんな言葉が出てきます。

どの道を選んでも正しい道。

まさにそれを実感した年でした。



今年お世話になった皆さま、ありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします。





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悲しくてやりきれない。

2016年12月29日 | 鑑賞
「この世界の片隅に」の映画の世界には
コトリンゴの歌がぴったりだった。

でも、歌だけを聴くなら
今の私にいちばん染み入ってくるのは
坂本冬美の歌うバージョンだった。






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この世界の片隅に。

2016年12月28日 | 鑑賞
前にテレビで
原爆投下前の広島の街を再現するための
丁寧な取材ぶりを見てから
気になっていた作品。





もっとこうだったらいいのに、と
今は持っていないものを求めて
でもなかなか手に入らない、
自分の毎日をそんなふうに捉えて
焦ったり凹んだりしがちだけど、

映画を観終えると

今の自分が在る
このささやかな世界が
いとおしく見えてくる。


そしてまた、
今もこの世界の片隅に
戦争の中の日常を生きている人たちがいることに
思いを馳せる。

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稽古おさめ。

2016年12月26日 | 三味線のはなし
今年最後のお稽古は
三大上方唄のひとつ「世界」の初回でした。

三大なんとか、って
みんな好きなのねー
津軽の三大民謡とか。笑


最近、
上方唄の声になってきました。

「りんご節」を唄っても、
もはや民謡には聞こえないくらいに・・・

ザ・民謡、という声に
昔からあまり惹かれないので、
ずっと独学自己流で民謡を唄ってきて、
辿りつく先がそこかぁ。
色気のある津軽三味線、と言い続けてきたから
納得、でもありますが。

師匠には、
別に民謡らしくなくてもええやん、
大事なのはテクニックより
結局のところは音色、
心地良い音であり声なんだから、と言われました。


そうやって
いろんな回り道に見えたことも
何かしら自分で思うところがあって
始めたことではあって、
この頃ようやく一つに繋がり始めた、
そんな一年だったように思います。

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メリークリスマス。

2016年12月25日 | つれづれ


EAST LOOPのクリスマスツリー。

絶対買おうと思いながら
なかなか買いに行くタイミングがなく、
ふと見たらオンラインショップは品切れ。
もしかしてもうないのかも・・・と思いながら
うめだ阪急に行くと、まだいくつか残っていて
ギリギリセーフで買うことができました。

東日本大震災の被災地で作られている手編みのツリー。
今年1月に陸前高田で
EAST LOOPのハートのブローチをいただいて
大事にしています。



とってもかわいいので
お友だちとのクリスマスお菓子まつりにも参加させてみました。
手前は、阪神でいつも行列のBAKEのチーズタルト!
初めていただきました。美味しかったーー。



オマケ。



ホテルでの公演のときに撮った1枚。
私の着物がなんとなくクリスマスカラーに見える。笑

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響喜@天Q。

2016年12月24日 | ライヴ日記
昨日は、響喜の2016年ラストライブ@天Qでした。

毎度のことながら
クリスマス的レパートリーはお持ちでない響喜ですが、

クリスマスカラー → 赤&緑 → 赤いくだもの → りんご

ってなわけで
お得意の「りんごメドレー」をやってみたり

こんな寒い日には
温泉に行きたいぜーとかいって
「千と千尋の神隠し」メドレーをやったりしました。笑


トップバッターで演奏を終えて
おうどんをいただきつつ
すっかりお客さんに。



高垣さおりさんの
やさしい音色のスウェーデンのバイオリンに癒され、
アラブの箏カヌーンを奏でる
増田真吾さんの鮮やかな手もとに見惚れ、
情景が浮かんでくるような
相沢恭行さんの歌を楽しんで、
とても楽しい時間でした。


ライブ動画を少し、響喜Facebookページに載せてます。
昨日の楽しさをもう一度、という方も
見逃したぜ、という方も
ご覧ください。

響喜Facebookページ https://www.facebook.com/hibikimandala/

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今年最後のライブ。

2016年12月22日 | お知らせ
今年最後のライブは明日、
おなじみの京都・天Qさんにて
響喜デュオです



12月23日19時~ 
*投げ銭制(ドリンクなどオーダーお願いします)

カフェ&バー天Q ♦まつ井食堂♦
~お酒 & おいしいうどん & 素敵なライブ演奏 が楽しめる町家風 カフェ&バー です~
〒602-8295京都府京都市上京区東石橋町【千本中立売上ル】 
 TEL.075-441-0660 http://ten-q.net/ 

出演
 YATCH(相沢恭行)(歌&ギター)
 高垣さおり(バイオリン)
 増田真吾(カヌーン)
 響喜(三味線&箏)


初めてご一緒させていただく方ばかりで
私も楽しみです。



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得意分野を伸ばすだけではいけない。

2016年12月20日 | 三味線のはなし
年齢が二桁に乗ったあたりから
今風にいうならば“こじらせ”てたに違いない
面倒なお子だったと思うのですが。

何でもできるのがいいんだ、みたいな
教師の言いぐさとか
バカじゃないのーと本気で思ってました(笑)
勉強もスポーツもできてー
活発でお友だちがたくさんいてー
何にでも積極的に一生懸命、
とか。
いやいや、あり得ない。
いくらがんばっても人並みにしかなれないことに時間をつぎ込むよりも
自分の得意なこと、好きなことに集中した方がよくない?
って小学生にして人生観が定まってしまいました。
悪い教師に当たってしまうと
子どもはこんなふうに歪んでしまうというサンプルですね。

しかし。

人生のその他の場面ではきっとそれでよかったと思うけれど、
三味線については、それではいけない。

日曜の舞台で思いました。

一の糸が鳴らなさすぎる。

叩き三味線をやらない、ということと
ちゃんと三味線が鳴る、ということは
まったく別のことです。

もうちょっと一生懸命やらないとまずい。

でも、私の十九の恋人(三味線)は
三の下ツボの音色が最高なの。
きゅんきゅん響く。
この音!っていう音がする。

それはきっと、そっちばかり練習してんだろうなぁ。


ときどき、こうやって我に返ることが大事。


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カルメン@講談と三味線を聞く会。

2016年12月18日 | ライヴ日記
さんざんお知らせしておりました
講談と三味線を聞く会。
終了いたしました。



“悪女”をテーマに。

ということで、
意表を突く「カルメン」に挑戦しました。

久しぶりに
がっつり新作を作り込む、というのをやりましたが、
楽しかった!!
やっぱり私は作ることが好きなんだなぁと。


【ライナーノート】

“Appassionata”

フラメンコ風のリズム,メロディーを使って
スペインをイメージしたオリジナル曲。
元々は,津軽三味線2挺と締太鼓2台のために作った曲を
三味線ソロに再構成しました。


“ハバネラ”

ビゼーの歌劇「カルメン」より。
男たちのまなざしを一身に集めるカルメンに
ひとり見向きもしないドン・ホセに向かって
カルメンが歌うアリア。
「恋は野の鳥」と,恋の自由気ままさを歌い,
最後にドン・ホセに花を投げつけます。
意外なことに,「カルメン」はフランス語のオペラ。
キューバに由来を持つ「ハバネラ」を
三味線の伴奏で,フランス語で歌う---チャレンジャーです。


“SPAIN”

ジャズ・ピアニスト,チック・コリアの名曲を
これまた三味線一挺でアレンジ。
先日の上妻宏光Standard songs feat.佐藤竹善ライブでの
演奏に刺激されて,私もやってみたくなりました。


“アストゥリアス”

スペインの作曲家,アルベニスのピアノ曲「スペインの歌」より。
ギター編曲でよく知られる曲。
ギターでいけるなら,三味線でもいけるのでは・・・なんて。
この曲との出会いは,以前,英哲さんのコンサートに参加していた
パーカッションデュオ,Chris&Shokoのアルバム「Pas a Pas」でした。


“カルタの歌~津軽よされ節カンテ・フラメンコバージョン~”

歌劇「カルメン」より。
ドン・ホセとの仲が冷めてしまったカルメンがカルタ占いをすると,
何度やっても,自分はドン・ホセに殺されるという結果になります。
それでも,彼女は自分の気持ちを曲げて
ドン・ホセとやり直すことは選びません。
カルメンが何よりも大事にしたのは「自由」なのです。
この「カルタの歌」のアリアの歌詞を
津軽よされ節のメロディーに乗せて,
フラメンコのリズムにアレンジしました。



このチャレンジ。
来年の響喜に還元していきたいと思ってますので
どうぞご期待ください。

その前に
せっかく作ったから
忘れないうちにレコーディングしたいな・・・


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カルメン@能舞台。

2016年12月18日 | お知らせ
本日はお日柄もよく。

講談と三味線を聞く会、本日です。

大津市伝統芸能会館の能舞台で
カルメンをやります。

なんと
京都の春秋座の歌舞伎劇場では
今日、歌劇カルメンをやるようです。

和風カルメン、大人気? 笑。

わたくしは
能舞台にて
和装で三味線を弾きながら
ビゼーの歌劇カルメンの超有名曲、ハバネラを
原語(フランス語ー)で歌うという暴挙に出ます。

当日券あります。
お見逃しなく!


 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

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あこがれの三味線二重奏。

2016年12月14日 | 三味線のはなし
吉田兄弟って、いるじゃないですか。

(笑)

突然なにを言い出すのかって話ですが。
もちろん、津軽三味線のあの吉田兄弟。
私が好きなのは
常々言ってるとおり初代高橋竹山さんであるので、
吉田兄弟のスタイルがすごく好きというわけではないのだけど、
三味線二重奏というのはやってみたい!
これは、三味線と箏の二重奏では出せない面白さがあるはず。

ところが、
ここで問題になるのが
私が津軽三味線界ではマイノリティの
竹山流であること。
叩きの人と一緒にやっても
音が違いすぎて
二重奏に聞こえないっていう…

その昔、
バチホリック時代に書いた曲が
そうやって失敗に終わり、お蔵入り。

でも。
叩きの津軽三味線より、
むしろ別ジャンルだけど
長唄三味線となら二重奏が出来そうな予感です。

そんなコラボもご用意しております。
ぜひお越しくださいませ。



 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

お問い合わせ tomo.shami@gmail.com

チケットぴあでも販売中。

講談と三味線を聞く会~百花繚乱~(コウダントシャミセンヲキクカイヒャッカリョウラン) | チケットぴあ[演劇 歌舞伎・古典芸能のチケット購入・予約]


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それはきっと気のせいってやつだ。

2016年12月12日 | つれづれ
お風呂から出て
なんとなく
粘膜に違和感。

いやいや
気のせいだ。
きっと気のせいだ。

肩甲骨の下あたりの皮膚が
なんとなくひきつれる感じなのも
鏡で見てもわからない。
だから気のせいだ。

だって
もう今週末は本番なのに
今そんなこと言ってる場合じゃないもの。

大丈夫。

ご予約、お問い合わせ、
まだまだ受け付けております。
よろしくお願いします!



 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

お問い合わせ tomo.shami@gmail.com

チケットぴあでも販売中。
講談と三味線を聞く会~百花繚乱~(コウダントシャミセンヲキクカイヒャッカリョウラン) | チケットぴあ[演劇 歌舞伎・古典芸能のチケット購入・予約]


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上手そうに弾くな。

2016年12月11日 | 三味線のはなし
お稽古に行くと
今やっている曲のことだけではなくて
何かの話の流れから
芸のこと全般に通じるような
気づきがあったりします。

今日の格言は

上手(じょうず)そうに弾くな。


唄でも三味線でも
自分でいい声やな、いい音やな、と思うようなときは
人が聞くと、いやらしい音になってる、と。
素直に、基本に忠実にやるのが大事。

あーーわかるなーこの感じ。

自分でもたまに、
今日の唄いいわーと思っちゃうときがあるけど、
自分の練習を録音して聞いたときの
がっくり来る感じだ。
いい感じに唄えてると思ってたのが、
しつこすぎたり、のれなかったりする。

人の唄でも
やたらに凝った節回しで唄われるより
シンプルに唄ってる方が
すっと伝わってくる気がする。


ちなみに
この名言は
竹本住大夫さんがおっしゃったそうです。


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基本は鼻唄から。

2016年12月08日 | 三味線のはなし
昨夜は
熱いココアと
癒しのクッキーで
自分をなだめつつ

鼻唄メーカー起動作戦。

曲作りでも
決まった曲の練習でも
行き詰まったときには
イメージを描き出せるまで
鼻唄で何度も試してみる。

というのが私のよく使う手です。

脱力
につながるのかもしれません。

今回も
かなりの成果を叩き出してくれました。

完成形はこちらでお披露目です。
ぜひお越しくださいませも

 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

お問い合わせ tomo.shami@gmail.com

イープラスでもお取り扱い中。

講談と三味線を聞く会~百花繚乱~|コンサート/公演/リサイタルのチケット情報・販売・購入・予約|e+(イープラス)


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チケットぴあでも販売中。

2016年12月07日 | お知らせ

講談と三味線を聞く会~百花繚乱~(コウダントシャミセンヲキクカイヒャッカリョウラン) | チケットぴあ[演劇 歌舞伎・古典芸能のチケット購入・予約]



 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

上記チケットぴあでもお取り扱い中。



しかし。
わたくし、テーマはカルメンで
今更ながらに苦戦中。
最後の唄に、ね・・・・

今日は久しぶりに爆発しました。
自分にイライラするときが、いちばんキツい。



甘くてかわいい
癒し。


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