イナゴの交尾風景については,先日にも触れました。それで,今回は3回目ということになります。
畑に行くと,ブロッコリーにオス・メスのペアがいました。どうもここの住み心地がよいようで,たぶん同じペアだと思うのですが,よく見かけます。 このペアは,わたしを警戒する動きはちっとも見せません。
その数日後。畑のすぐ傍の農道に同じようなペアが一つ。こちらは,まさに交尾中でした。虫の目レンズで撮ると,メスの腹端が反り上がっているのがわかります。これを撮るのに,道に腹這いになりました。人に見られていたら,「あの人,道であんな格好になって,なにをしよってんかなあ」という感じでしょう。
おもしろいなと思ったのは,こんな態勢なのに糞をすることです。これは至近距離から観察して初めてわかったことです。つまり,腹這いのお蔭なのです。
わたしの住む地域で,イナゴがとくに復活していきたという印象はありません。多少いるかなといった程度です。やはり,いったん自然が変わってしまうと,元通りになるのはそうたやすくはないということなのでしょう。
すこしずつでも殖えていってほしいものです。間もなく,成虫はいのちを卵に託して姿を消します。冬間近です。