晩秋の道端にて。
黄色いタンポポがあっちこっちに,ほんのすこし咲いています。ほとんどはセイヨウタンポポです。過日,自然探検で子どもがタンポポを見つけて「今頃,咲いているの?」とふしぎそうに尋ねました。それで,セイヨウタンポポと在来種の違いを伝え,見分け方,寒い時期のタンポポの開花について触れておきました。今後,冬の自然観察の視点として取り上げられそうです。
さて,寒い中,タンポポを訪れている昆虫を見かけました。オオハナアブです。タンポポはセイヨウタンポポ。 花粉を舐めているというのでなく,じっとからだを休めているというふうでした。寒さに耐えているのでしょう。からだには花粉が付いているので,あちこちの花を訪れていたのは確かです。
別の花に,ヒメヒラタアブがとまっていました。口器を伸ばして,餌を舐めているのがよくわかりました。一所懸命の様子です。
また別の花に,クロヒラタアブが訪れていました。日が射していたので,割合動きが活発でした。
こうした昆虫たちは,間もなく,寒さの本格的な訪れとともに姿を消します。 今精一杯生きているんだなと感じさせてくれる風景でした。