モンシロチョウはごくふつうに見かけるチョウの代表でしょう。畑では四季をとおして,成長のどれかの過程を観察できます。小学校の学習材で取り上げられるのは,それだけ馴染みがあって,飼育が容易だからです。
わたしは本ブログでは,モンシロチョウについてまず取り上げたことがありません。理由は簡単。むかしから,周りはモンシロチョウだらけ。わたしの好奇心を引き付けてくれるほどの未知性はなく,観察対象としてほとんど魅力が感じられないからです。
しかし,「ほほーっ!」と感じ入るときは,それなりに話題にしておきたいと思います。モンシロチョウには申し訳ありませんが,じつに勝手なものです。
畑のハクサイで,交尾をしているペアを見かけました。そこに,別のモンシロチョウがやって来たために,ペアは舞い上がり,三匹のチョウはしばらくもつれ合うようにして畑の上を飛んでいました。邪魔に入ったチョウが去ると,またハクサイの葉に戻ってきました。
近寄ると,割合敏感にこちらの動きを察知して舞い上がりました。そうして,近くのハクサイにまた降りるといった感じです。
そこに再び別のモンシロチョウが飛来して二匹を邪魔しかけました。それで,これまたもつれ合いながら舞い上がっていきました。おかしな話ですが,やっぱりまた元の野菜畝に帰ってきました。畑には別の野菜がたくさん植えられているというのに。
ハクサイだという認識がちゃんとできているようです。ふしぎな能力です。もちろん,ハクサイに産卵するはずです。