自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,脱皮して終齢幼虫へ

2014-11-10 | ルリタテハ

今,幼虫の食草ホトトギスに3個体置いて継続観察しているところです。そのうちの一つが脱皮する瞬間を,運よく写真に撮ることができました。本記事はその報告です。

23時13分。4齢幼虫が葉の裏で,からだをピーーンと伸ばして妙な姿勢をしているのが目にとまりました。よく見ると,頭の色が黄を帯びていました。とっさに,「これは脱皮の瞬間だ!」と直感。

 


23時15分。脱皮がどんどん進んでいきます。真新しい胸脚が現れました。突起は濃い黄色をしています。腹脚の部分は,皮の先が葉にくっ付いて,からだを支えた状態になっています。 

 
23時21分。ほぼ脱皮を終えました。これまで頭部を覆っていた殻が落下していきました。腹脚もまた,真新しい色彩を放っています。


23時28分。なんとか殻を落とそうとしましたが,落ちません。 


23時41分。時間が経過。幼虫は前にすこし移動しました。 その間に,突起が複雑なかたちを見せ始めました。まるで林のようです。


0時09分。 さらに30分後のこと。ずいぶんしっかりした体型になってきました。からだは突起で完全に武装されました。


6時12分。翌朝のこと。初々しさが消え,全体に黒っぽくなってきました。 

 
これで終齢幼虫が無事に誕生しました。葉の裏側で観察できたのはたいへん光栄なことでした。 

 


いろいろな話題,あちこちの出会いを大事にしながら

2014-11-10 | 随想

ブログ開設4年を過ぎました。

まったく気ままに,ひどく偏った内容で,じつに思いつくがままに書き綴ってきました。それに懲りずにお付き合いくださっている皆様に,深く感謝申し上げます。

ブログって,マア,わたしはこんなふうに生きて,こうしてとりあえずは元気に暮らしているという挨拶状かなと思っています。更新できる限り,どうぞ今後とも変わらぬお付き合いをいただきますように……。

ほぼ毎日更新することになると,話題を探すのに苦労じゃないかなと不安になったことがありました。しかし,そんな心配は吹っ飛んでしまいました。気楽に書いていると,意外と話題が続くものだと思います。

昆虫の生態を探ることをたのしんでいると,話題がその視点でどんどん深まり,広がっていきます。でも,無知な自分を自覚することが度々。福祉や教育のことで,地域のことで,いろんなふうに考えていると,あちこちで新たな出会いがあり,自分はまだまだ力不足だと感じます。「努めて自己研鑽しなくては」。そう自分にいい聞かせています。

力不足は力不足ながら,内なる視点を大事にしながら,外の世界ときちんと対峙し,自省と創造を積み重ねようとするこころを失わない限り,日々新しい自分と出会えそうな気がしています。目あてがあるのは励みになるものがあるということなので,今のところ,この調子で暮らしていけそうです。


ブログの日々テーマが一カ月分たまっています。そうすると,たとえば今日の話題が一カ月先の掲載になるということもありうるわけです。実際,イラガの続編は3年先送り,ジャガイモの本実験結果の一部も半年先送り,教育改革の話だって,……。そんなふうなので,「エライコッチャ」と思いつつも,「そうそうきちんとはできないものだ」と多少居直っています。それではあんまりだ,旬が過ぎてしまう,なんて話になりますが,その辺りはわたしの事情でもありますので,ご容赦ください。

今日もそうです。アゲハの庭園でスゴイ目撃をしたのに,ずっと先の報告にならざるを得ないのです。テーマを取捨選択しているものの,なかなかうまくいきません。

懲りずに5年目,お付き合いください。