数日してビニル袋を取り除きました。すると,幼虫はみんな袋の内側に付いていて,繭を作っているか,すでに作り終えているかのどちらかでした。
繭作りが進行中の個体は繭が薄いので,中がはっきり見えました。懸命に糸を紡いでいるようでした。 からだと繭との間には隙間があって頭と腹端が入れ替われます。ちょうどその場面を見て,「なるほど!」と納得。これなら,繭が均等に厚くなっていきます。
繭が完成に近づくと,下写真のように中が見えにくくなります。
中には, からだぴったりの繭の持ち主もあります。
ぎゅっと引き締まったような,縮まったような個体もあります。
以上を観察した翌日。 幼虫が蛹に変わっていました。色がはっきり違っていて,腹端には脱ぎ捨てた皮が固まっていました。
このまま越冬するか,羽化して成虫越冬するか,いずれかでしょう。 すべての個体が蛹化した後,一つだけ繭の中を覗いてみようかなと思っています。なんでも確認しておくのが後のためにもいいでしょう。生態を知るためにもいいでしょう。