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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,今年最後の羽化(後)

2014-11-23 | ルリタテハ

最後にした成虫を被写体にして,頭部・胸部を撮りました。それは,頭胸部にこのチョウのスゴサが凝縮されているように思えるからですし,ぶら下がっている姿勢ゆえに画像にしやすいからでもあります。

脱いだ皮に付いて翅を伸ばした後,成虫は移動して葉の下側に。

 

 
アップで撮ると,4本の脚や頭胸部を覆う毛がよくわかります。

 
ほぼ真正面からの構図です。複眼を覆う毛や,表面の模様,口吻などが見えます。

 
上写真を部分拡大してみましょう。複眼を構成する個眼が見えます。毛がどんなふうに生えているのか,この写真ではわかりません。それでも,ふしぎを感じるには十分な画像です。毛は眼がモノと接触する場合にその衝撃を和らげたり,雨粒の付着を防いだり,はたまた気温の激しい変化を最小限にしたりするはたらきがあるのでしょう。


複眼表面の紋様もまたふしぎな斑をしています。これは特定の箇所がそうした色合いをしているわけではなく,光の反射具合で位置が変わるので。懐中電灯の光を当てながら,入射角を変えていくとそれが理解できます。

身に備わったしくみには,それなりの合理的な理由があるはずです。昆虫のからだで意味になのないつくりはほとんどない,とはときに耳にすることばです。これはルリタテハにも当てはまることです。