2週間ほど前の話です。
雨上がりの昼休みのこと。ウォーキングに出かけました。稲穂が色づいている田を心地よい風が流れていきます。道を歩いていると,びっくり。わたしの脇からキタキチョウがわっと飛び立ったのですから。たぶん,20頭はいたのではないでしょうか。そんなにたくさんのチョウが一所にいるのを見たのは初めてです。
それらが舞い上がって,辺りを飛び回りました。そうして散らばったのです。どうなるか,しばらく見ていました。中には,間もなくして戻って来たチョウもいました。
チョウがいたところを見ると,田の持ち主がなにかを燃やした跡が赤茶けて残っていました。状況から考えると,単に水分を補給しているというのでなく,焼け跡に残っているアンモニア分か,それとも塩分(ナトリウム)か,そんな成分を吸いに来ていたのでしょう。
そのときは,カメラを持ち合わせていなかったので,カメラを準備してもう一度出かけてみました。なにしろ,わたしにとってはとくべつな風景ですから。
先程のスゴサは感じませんでしたが,それでも6頭のキタキチョウが吸水中でした。
ずっといるというわけではなく,飛び去ったり,また新たにやって来たりというふうでした。
いずれにしろ,こんな風景を見ようとは思いもせず,これも巡り合いかなあと思った次第です。