(教育)
二宮金次郎が薪を背に書物を読む銅像が代表する「蛍雪」という言葉がある。
蛍雪とは、貧乏で明かりを灯す油がもったいなくて、夏は蛍の明かりで、
冬は雪の明かりで書物を読んだ中国の故事から、
「苦しい中でも学問をする」を意味する。
今貧困に悩む国々の子供たちにインタビュウすると、
勉強して苦しむ人を助ける医者になる、勉強して先生になる、
勉強して看護婦になりたい等々、勉強できる事に喜びを感じている子供たちが多い。
それも、自国語でなく、やすやすと英語でカメラに向かって話をする。
日本のように恵まれた環境下の、教育を受けるのは当たり前の国から見ると、
何かうらやましい感じさえする。
子供たちの不登校、閉じこもり、殺人、しかも夫が妻を殺し、
兄が妹を殺す、年長者が幼児を殺害する、少しでも弱いと危害を加える。
社会に溶け込めず、ニートといわれる人たちが増加する。
そんなことが平気で行われる日本の教育とはなんだろう?
これが豊かさの証なのであろうか?
明日のパンに悩む国々の子供たちは、パンに余裕が出来たら学問を
したい。学問が出来るようになったら人助けをしたい。
そう考えている。
第二次世界大戦後の食糧難をボクは経験した。
キューバから支援された砂糖だけの配給。砂糖水で生活しなければならない。
母が実家からもらってきた一握りの小豆を入れて、
お汁粉らしく色付けをして、砂糖水をすすって学校へ通った。
どうやって手に入れたのか知らないが、
豆腐を作った後の「おから」は美味しかった。
米ぬかのパン、馬の餌になるはずの豆かす、
闇市場ではお米は手に入るのに、どんなことがあっても手を出させなかった警察官の父、
食べるための父母の苦労は計り知れない。
「風と共に去りぬ」ではないが、この苦しみを二度としてはならないと
一所懸命勉強し、社会に出てからは一所懸命仕事をした。
豊かな生活を夢見て・・・
やみ市場でものは買わぬと、正義感の強い裁判官などは飢えて死亡する新聞記事が賑った時代。
理髪店で髪を切るのに300円、当時1ドル=360円の頃、アメリカ人は
髪のカットに1ドル、髭剃りに1ドル、シャンプーに1ドル、整髪に1ドルであったと聞いている。
300円と4ドル(=1440円)これがアメリカと日本の経済格差と学生時代に嘆いた。
社会に出て、いつかアメリカに追いついてやろうと一所懸命に働いた。
時の政治家は、所得倍増論を唱えボクは共感したものだ。
働けば日本は進歩していく、日本人には国を良くしようとする意欲と
忠実さと我慢強さとプライドがあった。
戦後日本の復興は、目を見張るばかりで、世界からアジアの奇跡といわれ、
世界第二位の経済大国にのし上がった。豊かになった。
その結果が、不登校、尊属殺人だ、ニートだ、これは一体なんだろう。
経済大国になることだけに、金銭的に豊かになることだけに思いが募り、
教育をおろそかにした結果であろうか?
一所懸命働くことだけで家庭を顧みず、子供たちをしつけることを忘れた結果であろうか?
いや、そんなことはない筈だ。一所懸命働きながら、
子供たちをしつけてきた人達のほうが圧倒的に多いはずだ。
現に娘や息子の配偶者はまともな人たちで、その回りにいる友人達も決して異常ではない。
新聞沙汰になる可能性を秘めた子供たちが、少数ではあるものの、
身の回りで増えてきていることも事実であるから、野放図にしておくことは出来ない。
たまたま募集していた「明日の教育を考える」メンバーに応募した。
選考基準のレポートを提出し、それがどのように判断されたかは知らないが、採用となった。
ボクの意見が少しは役に立ったか判らないが任期もまもなく終了する。
二宮金次郎が薪を背に書物を読む銅像が代表する「蛍雪」という言葉がある。
蛍雪とは、貧乏で明かりを灯す油がもったいなくて、夏は蛍の明かりで、
冬は雪の明かりで書物を読んだ中国の故事から、
「苦しい中でも学問をする」を意味する。
今貧困に悩む国々の子供たちにインタビュウすると、
勉強して苦しむ人を助ける医者になる、勉強して先生になる、
勉強して看護婦になりたい等々、勉強できる事に喜びを感じている子供たちが多い。
それも、自国語でなく、やすやすと英語でカメラに向かって話をする。
日本のように恵まれた環境下の、教育を受けるのは当たり前の国から見ると、
何かうらやましい感じさえする。
子供たちの不登校、閉じこもり、殺人、しかも夫が妻を殺し、
兄が妹を殺す、年長者が幼児を殺害する、少しでも弱いと危害を加える。
社会に溶け込めず、ニートといわれる人たちが増加する。
そんなことが平気で行われる日本の教育とはなんだろう?
これが豊かさの証なのであろうか?
明日のパンに悩む国々の子供たちは、パンに余裕が出来たら学問を
したい。学問が出来るようになったら人助けをしたい。
そう考えている。
第二次世界大戦後の食糧難をボクは経験した。
キューバから支援された砂糖だけの配給。砂糖水で生活しなければならない。
母が実家からもらってきた一握りの小豆を入れて、
お汁粉らしく色付けをして、砂糖水をすすって学校へ通った。
どうやって手に入れたのか知らないが、
豆腐を作った後の「おから」は美味しかった。
米ぬかのパン、馬の餌になるはずの豆かす、
闇市場ではお米は手に入るのに、どんなことがあっても手を出させなかった警察官の父、
食べるための父母の苦労は計り知れない。
「風と共に去りぬ」ではないが、この苦しみを二度としてはならないと
一所懸命勉強し、社会に出てからは一所懸命仕事をした。
豊かな生活を夢見て・・・
やみ市場でものは買わぬと、正義感の強い裁判官などは飢えて死亡する新聞記事が賑った時代。
理髪店で髪を切るのに300円、当時1ドル=360円の頃、アメリカ人は
髪のカットに1ドル、髭剃りに1ドル、シャンプーに1ドル、整髪に1ドルであったと聞いている。
300円と4ドル(=1440円)これがアメリカと日本の経済格差と学生時代に嘆いた。
社会に出て、いつかアメリカに追いついてやろうと一所懸命に働いた。
時の政治家は、所得倍増論を唱えボクは共感したものだ。
働けば日本は進歩していく、日本人には国を良くしようとする意欲と
忠実さと我慢強さとプライドがあった。
戦後日本の復興は、目を見張るばかりで、世界からアジアの奇跡といわれ、
世界第二位の経済大国にのし上がった。豊かになった。
その結果が、不登校、尊属殺人だ、ニートだ、これは一体なんだろう。
経済大国になることだけに、金銭的に豊かになることだけに思いが募り、
教育をおろそかにした結果であろうか?
一所懸命働くことだけで家庭を顧みず、子供たちをしつけることを忘れた結果であろうか?
いや、そんなことはない筈だ。一所懸命働きながら、
子供たちをしつけてきた人達のほうが圧倒的に多いはずだ。
現に娘や息子の配偶者はまともな人たちで、その回りにいる友人達も決して異常ではない。
新聞沙汰になる可能性を秘めた子供たちが、少数ではあるものの、
身の回りで増えてきていることも事実であるから、野放図にしておくことは出来ない。
たまたま募集していた「明日の教育を考える」メンバーに応募した。
選考基準のレポートを提出し、それがどのように判断されたかは知らないが、採用となった。
ボクの意見が少しは役に立ったか判らないが任期もまもなく終了する。