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(カプリ島1)
(カプリ島とポンペイの遺跡)
カプリ島もシチリアと同じでリゾートとして名高い。
中でも世界の話題になるのが、青の洞窟。
入り口が狭く天候が悪く波立つと中へ入れない。
洞窟の中へは小さな船ではいるのだ。
中へ入れないときは仕方ないとしても、
入った後で波立ち、
出るに出られなくなるということはないのだろうか?
出口を舟で洞窟の外へ出ることができなくなり、
舟から飛び込んで一人ずつ
洞窟の入り口をくぐって外に出るなんてことはないのだろうか?
閉所恐怖症で水泳が全くダメの金槌のボクは、
舟に乗るのさえ怖いのに、
洞窟に閉じ込められるなんて、気が狂ってしまう。
第一、海の中の洞窟でなくても、
陸上の洞窟さえ恐怖感があり、
ガイドさんのすぐ後ろに陣取って、
いの一番に逃げ出せる体制でないと
洞窟にさえ入らないボクである。
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(カプリ島2ー洞窟と舟が見える)
しかし、ボクたちが訪ねた日は、
幸いというか残念ながらといおうか、
雨が降り波立っていたので、青の洞窟は中止になった。
ほかのツアー客には言えないが、
心の中で「バンザーイ」を三唱した。
紀元79年に起きたベスビオ山の大噴火によって、
火山灰が6メートルも降り積もり、
ポンペイの街は埋れ、家畜や人達は、
逃げる途中に死んでいったとされる。
三日間の噴火が、大量の火山灰を、
雪が積もるように積もらせたと言う。
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(ポンペイの廃墟から見たベスピオ山)
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(ポンペイの遺跡1)
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(ポンペイの遺跡2)
熱い灰の中に閉じ込められた人達は灰の中で燃え、
灰の中に骨だけが残った。
熱で分解して無くなった肉体の跡が灰の中に残り、
空洞が出来、後世の人が、
その地中の空洞に石膏を流し込み、
当時の人、物、家畜を再現しながら発掘は行われた。
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(仰向けの人)
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(考える人?)
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(うつぶせの人)
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(苦悩の顔)
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(苦しみを感じる顔)
火山の噴火による犠牲者達の石膏像が展示されている。
子供を抱えたままかがんでいる婦人、
ほとんどの人が上から降り積もる灰を
避けた形でうつ伏せになっている。
口をあいて苦しみにゆがんだ顔の人、
一方で服装から奴隷と思われる人の像、
ロダンの「考える人」よろしくうずくまっている人、などなど。
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(腹の帯が奴隷を現す)
建造物では
・水道跡
・浴場あと
・売春やどの跡
・道路の飛び石
・夜間の誘導用の白大理石の埋め込み
・パン屋の粉挽き臼や、かまど跡 etc.
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(夜間の誘導用の白大理石の埋め込み)
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(道路の飛び石 雨の日の水を避けた)
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(売春やどの壁画以前は観覧できたが今は観ることが出来ない。)
(ポンペイの雑誌より)
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(彫刻1)
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(彫刻2)
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(パン屋の挽き臼(
壁に描かれたモザイクやフレスコ画、沢山の彫刻、
観るものは沢山あり、
詳しい説明を受けながらの見学は二~三日掛かりそうだ。
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(壁の彫像1)
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(壁の彫像2)
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(壁画1 何の壁画か想像して下さい)
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(壁画2)
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(壁画3)
今回で二回目のポンペイ見学は、
10年前と違って驚いたり感動したり、ということは無く、
比較的落ち着いて、冷静に見学できた。
日本で言えば、原爆投下跡の焼け野原、
そこにうずくまる人の姿、
御影石に残された人の影などを思い出させる。
もし地獄絵があれば、
これこそ地獄絵、
を思い出させるポンペイの遺跡の数々である。
自然災害は止むを得ないが、
それでも予防する手立てを考え、
被害を最小限にとどめようとする人類の英知は歓迎するが、
原爆などの人的災害は二度とあってはならない。
宗教の違いか、民族を、国を、守るためか、
はたまた一握りの個人の身を守るためなのか良く解らないが、
核を保有し、いつかこれを利用して
殺しあう事態にならないよう、
お互い気をつけなければならない。
また、国を指導する人が、自らの利権を守るために、
国民を煽って間違った方向に導こうとするのを
手を拱いて見ていてはならない。
断固、阻止しなければならない。
人はいつも誰もが平和を願っているのであり、
その平和を勝ち取るために、
命を投げ出し、
殺しあう戦争に突入するのは
間違っていることを
みんなで自覚すべきである。
ポンペイの苦悩を表す石膏像を見て、
平和の尊さを知りたいものです。
そんなことを考えながら、
南イタリアの旅を終えました。