カミさんの足では、まだ山登りは難しく、
小石川後楽園の入り口の方へ戻り、大泉水(池)の方に回る。
池の端の松を見ると、松の幹に沿って長い棒が突き出ている。
おかしな棒が立っているな、何しろ水戸藩のご老公出身の庭園だから、
何があってもおかしくない。
大名行列の先を歩く、ひげ奴が振り回す毛槍の先端のようにも見える。
(毛槍の様な棒が出た松)
(解りやすく松だけ)
(解りやすく他の松にも)
この小石川後楽園を見学して後日、六義園へ行って納得できた。
雪吊りの準備をしていたのだ。
この棒は雪吊りの支柱になる柱だ。
(雪吊りの松)
(雪吊りの松)
小石川後楽園内は紅葉の真っただ中で、
泉水の周りの紅葉は水面に映えてその美しさは言葉にならない。
(池に映る紅葉も一緒に)
(池に映る紅葉も一緒に2)
(池に映る紅葉も一緒に3)
(池に映る紅葉も一緒に4)
(池に映る紅葉も一緒に5)
池をぐるりと一周して撮った紅葉もどうぞご覧ください。
(モミジ1)
(モミジ2)
(モミジ3)
(モミジ4)
この色鮮やかな紅葉を愛でながらお邸の主(あるじ)はお客様をもてなすのに、
池の脇の居酒屋の小屋を造った。
一杯やりながら格子窓から眺める景色を楽しんだと言う、
なんと風流なことか・・・・。
その優雅な景色を味わっていただきたい。
(丸八屋)
(格子窓から楽しんだ景色を)
(楽しんだ景色2)
(お茶席に見立ててにじり口から見た景色)
最後に入って来た小石川後楽園の西口から出て、
白壁の塀に沿ってJR水道橋駅方面に帰る。
途中に水戸藩徳川家小石川邸跡出土の石製品を展示してある小さな展示小屋があった。
(白壁の沿っての通路)
(白壁の沿っての通路に咲くツワブキの花)
(展示小屋の説明板)
(発掘された葵の家紋のついた瓦)
展示室の説明に、「御守殿」の説明があるが、
現在の東京大学は加賀藩下屋敷で、東大の代名詞となる有名な赤門があるが、
これは徳川家から嫁がれた姫が通る門で「御守殿門」と言われる。
この「赤門」は奥方専用の通用門であった。
ご主人専用の門は「黒門」と言われ、加賀藩のものは残されていないが、
「黒門」の現物は、国立博物館の前に池田家の門が遺されている。
(池田家の黒門)(Webから)
話が脱線したが、白壁に沿って歩き、やがて東門に出た。
人通りは少なく静かに門は閉じられていて、
脇に小石川後楽園の看板が立っていた。
(小石川後楽園の看板)
(小石川後楽園の東門)
JR水道橋駅はもうすぐである。
今日は一番遠い駅から小石川後楽園まで、
カミさんのリハビリと言いながらよく歩いた。