現役を引退して、暇な時間を埋めてやりたいことを書きだしたら、
19個あった。
その中に外国旅行があった。
カミさんを連れて、世界の105か国を旅行しようと計画した。
暇はあれど、先立つお足が無い。
やりたいことは沢山あるので、
料金の安いウイーク・デイは遊ぶのに忙しいから、
仕事をしてお足を稼ぐのは、土日祝日しかない。
週二日、土日だけ出来る仕事は、普通の人はお休みだから、
割り増しが付いて給料が多いに違いない。
加えて、皆さんお休みだから、
通勤のラッシュアワーに巡り合わなくて済む。
そんな考えだった。
所が、そんなボクの勝手な都合に合う、
うまい仕事がある訳はない。
なるべく沢山の給料がほしいから、
職歴欄に役職を書いた方が良かろうと書いたら、
これが裏目に出て、面接でこの部分を見て断られてしまう。
使いにくいからだ。
それで単純に同社定年で退職とだけにした。
これだと採用側は使いやすくなるらしく、
面接は素直に進んでいくが、
こちらの希望にはなかなか合致できない。
しかも、今までとは同じ職種は選ばず、
自分のやりたいことに的を絞ったから、
余計仕事にはありつけなかった。
止もう得ず、今までと関連する職種でも良いと覚悟を決めた時、
たまたま新聞での募集に気付いて、応募した。
同系の仕事だと、しっかり仕事をしてきたので、
採用されることは解っていた。
俺が雇えないで、誰が雇えるというのか、と自信たっぷり。
違うのは外資系の会社であったことだけだ。
面接に行ったら、人事の担当者が出てきて、
職種を根掘り葉掘り聞く、
役職の事を言うと採用が難しくなるだろうと、
はぐらかしていたが、言わざるを得なくなり話すと、
人事担当者が「少しお待ちください」と退席した。
これではやはり不採用かと思っていると、
くだんの担当者は、上司の部長と一緒に帰ってきた。
いろいろ話があって、英語のことになった、
と言うことは雇ってもよいということだ。
英語は、大学を卒業して以来、後は使ったことはない。
定年の20年ほど前にアメリカへ1ヶ月出張した時ぐらいで、
その時も一週間かかってやっと英語が聞き取れ、
片言で話が出来た程度。
幸い英検1級を定年後に面白半分に取ったぐらいの程度。
本当を言うと英検1級は高校卒業程度なのだ。
このことを話すと英語力はこれでOKとなった。
しばらくして部長は退席、
やがて社長が出てきて採用したいと言う。
その間に、いろいろ話があって、
採用したいのは、土日の休日だけが、先方の希望であったが、
それでは人を採用することができないので、
フルタイム勤務で採用することにした、という。
ボクは、土日の休日だけの仕事が希望でしたが、
それでは仕事が見つからないので、
フルタイム勤務の仕事でも仕方ないかと思い応募したと話が弾み、
結局土日祝日勤務で採用されることになった。
話が、とんとん拍子に進むので、ボクのほうが慌てて、
「仕事の内容がはっきりしないので、1日様子を見学させてください。
その後お受けするか受けないか返事をします」と答えた。
仕事にありついて、給料が貰えるだけで、
それ以上の望みはないはずであるが、
今まで培ってきた仕事の延長と言うことになるので、
やりにくくなったら困ると思って申し出た。
要求が入れられて、翌日、一日見学することになった。
しかしボクが思っていたほど、仕事が日本ほど効率的でなく、
くだらない仕事も中に入っている。
外資系の会社はすべて合理的にできていると考えていたボクの方が、
間違いであったようだ。
そこで五か所ばかり改善をお願いするレポートを書いて、
受け入れられれば、勤務しても良いと、社長宛報告書を出した。
日本だと、係長から課長へ、課長から部長へ、
そして役員から社長への段取りで、その都度意見が出されて、
報告書は社長の手元に到着する。
つまり時間がかかるということだ。
ところが外資系は、実に簡単、スーパーバイザー(課長級)から、
部長へ、そして社長の手元に報告書は届く。
社長がのこのこやって来て、少し嫌味を言われたが、
「今すぐにはできないが、近い内に解決する」の言質を取って、
仕事を引き受けた。
従業員に土日祝日を出勤させる事に、社長は困っていたようで、
それに代わる土日祝日の出勤希望者の採用で、
体制を整えたかったようであった。
そこへボクが応募してきて、渡りに船と言う所だ。
この時の再就職で、海外旅行訪問105カ国が実現したようなものだ。
オーストラリア、ニュージーランド、北欧四カ国
(スエ―デン、ノルウェイ、フィンランド、デンマーク)
カナダ、etc.と続く・・・・。
19個あった。
その中に外国旅行があった。
カミさんを連れて、世界の105か国を旅行しようと計画した。
暇はあれど、先立つお足が無い。
やりたいことは沢山あるので、
料金の安いウイーク・デイは遊ぶのに忙しいから、
仕事をしてお足を稼ぐのは、土日祝日しかない。
週二日、土日だけ出来る仕事は、普通の人はお休みだから、
割り増しが付いて給料が多いに違いない。
加えて、皆さんお休みだから、
通勤のラッシュアワーに巡り合わなくて済む。
そんな考えだった。
所が、そんなボクの勝手な都合に合う、
うまい仕事がある訳はない。
なるべく沢山の給料がほしいから、
職歴欄に役職を書いた方が良かろうと書いたら、
これが裏目に出て、面接でこの部分を見て断られてしまう。
使いにくいからだ。
それで単純に同社定年で退職とだけにした。
これだと採用側は使いやすくなるらしく、
面接は素直に進んでいくが、
こちらの希望にはなかなか合致できない。
しかも、今までとは同じ職種は選ばず、
自分のやりたいことに的を絞ったから、
余計仕事にはありつけなかった。
止もう得ず、今までと関連する職種でも良いと覚悟を決めた時、
たまたま新聞での募集に気付いて、応募した。
同系の仕事だと、しっかり仕事をしてきたので、
採用されることは解っていた。
俺が雇えないで、誰が雇えるというのか、と自信たっぷり。
違うのは外資系の会社であったことだけだ。
面接に行ったら、人事の担当者が出てきて、
職種を根掘り葉掘り聞く、
役職の事を言うと採用が難しくなるだろうと、
はぐらかしていたが、言わざるを得なくなり話すと、
人事担当者が「少しお待ちください」と退席した。
これではやはり不採用かと思っていると、
くだんの担当者は、上司の部長と一緒に帰ってきた。
いろいろ話があって、英語のことになった、
と言うことは雇ってもよいということだ。
英語は、大学を卒業して以来、後は使ったことはない。
定年の20年ほど前にアメリカへ1ヶ月出張した時ぐらいで、
その時も一週間かかってやっと英語が聞き取れ、
片言で話が出来た程度。
幸い英検1級を定年後に面白半分に取ったぐらいの程度。
本当を言うと英検1級は高校卒業程度なのだ。
このことを話すと英語力はこれでOKとなった。
しばらくして部長は退席、
やがて社長が出てきて採用したいと言う。
その間に、いろいろ話があって、
採用したいのは、土日の休日だけが、先方の希望であったが、
それでは人を採用することができないので、
フルタイム勤務で採用することにした、という。
ボクは、土日の休日だけの仕事が希望でしたが、
それでは仕事が見つからないので、
フルタイム勤務の仕事でも仕方ないかと思い応募したと話が弾み、
結局土日祝日勤務で採用されることになった。
話が、とんとん拍子に進むので、ボクのほうが慌てて、
「仕事の内容がはっきりしないので、1日様子を見学させてください。
その後お受けするか受けないか返事をします」と答えた。
仕事にありついて、給料が貰えるだけで、
それ以上の望みはないはずであるが、
今まで培ってきた仕事の延長と言うことになるので、
やりにくくなったら困ると思って申し出た。
要求が入れられて、翌日、一日見学することになった。
しかしボクが思っていたほど、仕事が日本ほど効率的でなく、
くだらない仕事も中に入っている。
外資系の会社はすべて合理的にできていると考えていたボクの方が、
間違いであったようだ。
そこで五か所ばかり改善をお願いするレポートを書いて、
受け入れられれば、勤務しても良いと、社長宛報告書を出した。
日本だと、係長から課長へ、課長から部長へ、
そして役員から社長への段取りで、その都度意見が出されて、
報告書は社長の手元に到着する。
つまり時間がかかるということだ。
ところが外資系は、実に簡単、スーパーバイザー(課長級)から、
部長へ、そして社長の手元に報告書は届く。
社長がのこのこやって来て、少し嫌味を言われたが、
「今すぐにはできないが、近い内に解決する」の言質を取って、
仕事を引き受けた。
従業員に土日祝日を出勤させる事に、社長は困っていたようで、
それに代わる土日祝日の出勤希望者の採用で、
体制を整えたかったようであった。
そこへボクが応募してきて、渡りに船と言う所だ。
この時の再就職で、海外旅行訪問105カ国が実現したようなものだ。
オーストラリア、ニュージーランド、北欧四カ国
(スエ―デン、ノルウェイ、フィンランド、デンマーク)
カナダ、etc.と続く・・・・。