今日、ボランティアで出かけた。
地下鉄に乗り、ラッシュアワーで混雑する中、
いつも降りる駅で、ホームに一人立ち止まって居る人がいる。
朝の忙しい時間、乗降客はほとんど改札を出て、
ホームにはボクと老人らしいその人の二人であった。
ボクが近づくと、その老人、手を挙げて、
「改札はどちらですか?」と言う。
よく見ると、右手には白い杖を握っている。
盲人である。
「ボクも改札に向かいますからご一緒に」と、
その方の手を引いて改札に向かった。柔らかな暖かい手であった。
改札に近づいたので、
「切符は?」と尋ねると、
定期券らしいものを見せた。
これでは自動改札機を通れないので、
一番端っこの駅員さんが居る通路を抜ける。
ボクも都営バス・地下鉄の全線定期を持っているので一緒に抜ける。
「この後(あと)どちらへ?
取りあえず地上に出るのですね。
エレベーターのある所まで案内しましょう。
少し見えるのですか?」と聞くと、
三メートルほど先に人が歩いて来る所であった。
「この位だと服の色が解る程度で、人が歩いていることが解ります。」
エレベーターへの通路へ差し掛かると、
地上へのエレベーターに人が乗り終って、
ドアーが閉まるところだった。
エレベータ内の乗客が、ボクと盲目の老人を見つけて、
ドアーが閉まらないように待ってくれた。
「ありがとうございます」とボク。
やがてエレベータは地上階へ着くと、乗客は全員、
盲人が出るのを待ってくれた。
日本人もずいぶん大勢の方に譲る気持ちが宿っているものだ、と感動した。
エレベーターを出た歩道上で、
「ボクは左へ行きますが、あなたはどちらへ?」と聞くと、
「左側にタバコ屋があって、○○病院は右にありますね?」という。
「それは信号を渡って向こう側ですよ」とボク。
交通量の多い所で、かなり大声を出さないと聞こえないが、
その分、他人にもまる聞えになる。
これを聞いて、信号待ちをしていた若い女性が、
「私、○○病院へ行くところです。一緒に行きましょう」
5mほど戻ってきて、そう言う。
信号はもう変わりそうである。
ボクも時間が迫っているので、そのお嬢さんに、
「それでは後をお願いします」
そう言って別れたが、朝の忙しい時に、
みなさん親切な人の多いことに安心した。
きっとオジサンも目的地に難儀することなく到着したに違いない。
こうゆう体験をすると、
「外国人旅行者が、日本人は親切で安心な観光地が多い」と、
口をそろえて言うのがよく解る。
地下鉄に乗り、ラッシュアワーで混雑する中、
いつも降りる駅で、ホームに一人立ち止まって居る人がいる。
朝の忙しい時間、乗降客はほとんど改札を出て、
ホームにはボクと老人らしいその人の二人であった。
ボクが近づくと、その老人、手を挙げて、
「改札はどちらですか?」と言う。
よく見ると、右手には白い杖を握っている。
盲人である。
「ボクも改札に向かいますからご一緒に」と、
その方の手を引いて改札に向かった。柔らかな暖かい手であった。
改札に近づいたので、
「切符は?」と尋ねると、
定期券らしいものを見せた。
これでは自動改札機を通れないので、
一番端っこの駅員さんが居る通路を抜ける。
ボクも都営バス・地下鉄の全線定期を持っているので一緒に抜ける。
「この後(あと)どちらへ?
取りあえず地上に出るのですね。
エレベーターのある所まで案内しましょう。
少し見えるのですか?」と聞くと、
三メートルほど先に人が歩いて来る所であった。
「この位だと服の色が解る程度で、人が歩いていることが解ります。」
エレベーターへの通路へ差し掛かると、
地上へのエレベーターに人が乗り終って、
ドアーが閉まるところだった。
エレベータ内の乗客が、ボクと盲目の老人を見つけて、
ドアーが閉まらないように待ってくれた。
「ありがとうございます」とボク。
やがてエレベータは地上階へ着くと、乗客は全員、
盲人が出るのを待ってくれた。
日本人もずいぶん大勢の方に譲る気持ちが宿っているものだ、と感動した。
エレベーターを出た歩道上で、
「ボクは左へ行きますが、あなたはどちらへ?」と聞くと、
「左側にタバコ屋があって、○○病院は右にありますね?」という。
「それは信号を渡って向こう側ですよ」とボク。
交通量の多い所で、かなり大声を出さないと聞こえないが、
その分、他人にもまる聞えになる。
これを聞いて、信号待ちをしていた若い女性が、
「私、○○病院へ行くところです。一緒に行きましょう」
5mほど戻ってきて、そう言う。
信号はもう変わりそうである。
ボクも時間が迫っているので、そのお嬢さんに、
「それでは後をお願いします」
そう言って別れたが、朝の忙しい時に、
みなさん親切な人の多いことに安心した。
きっとオジサンも目的地に難儀することなく到着したに違いない。
こうゆう体験をすると、
「外国人旅行者が、日本人は親切で安心な観光地が多い」と、
口をそろえて言うのがよく解る。