楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

転んだー四回目になった

2025年02月08日 04時17分58秒 | 日記
年が明けて、暖かい日が続き、
日課の散歩も快適に過ごせる毎日だ。

こんな緩んだ気持ちが続くと、とんでもないことが起きる。

あと五十メートルも歩けば家に帰ると思っていたら、
先方からトラックが結構なスピードで走って来る。
走りやすいように、
2メートルほど先にある右側の歩道に入ってあげよう、
そう思って少し速足で、右側の歩道に足を入れた途端に、
躓いて転んだ。

トラックが止まり、
運転手と助手?の二人が駆け寄って、
「大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」
「いや大丈夫、ありがとう」と礼を言いながら立ち上がると、
「頭打ったのでは?顔から血が出ていますよ。」
右頬にて手を当たると血が付いた、同時に痛みを感じた。
「顔は打ったが、頭は大丈夫」と答え、
転んだ時に落とした帽子をかぶった。
「お手数を掛けました、ありがとう御座いました」と
礼を言って別れ、家に帰った。

毎年のように転んでいるので、
日頃から転んだ時のためにと厚手の手袋をしている。
家に帰って鏡をのぞくと、
右目の下の頬から血が出ている。

頬を消毒して、打撲用の軟膏を傷口に塗って取り合えず安堵。

安心したその途端、
右手の薬指の甲側が痛いのに気が付いた。
手を見ると、薬指の第二関節から下の指の付け根まで黒く内出血している。
転んだ時に手を突いたようだ。
厚い手袋をしていたから、
こんな程度で済んだと自分の用意周到さに一人にんまり。

85歳をづぎてから、
ここのところ、毎年のように転んでいる。
今年はまだ始まったばかりであるが、
転ぶのはこれで通算四回目である。
毎年、転んでいたのに、
昨年は転ばなかったと、喜んでいたのに・・・


話し戻して、

今度は、咳をすると、右胸が痛い、
どうやら転んだ拍子に右胸の筋肉にも力が掛かったようだ。

その日は早々と寝ることにしたが、
両方の二の腕の筋肉が痛いのに気づいた。
右手は分かるが左手が痛いのは腑に落ちない。

翌朝、顔を洗って、掌を見たら、
左の手の平の親指の付け根の所に、
内出血の後が有ることに気づいた。
やはり、転んだ時に右手だけでなく、
左手にも力が入って体を支えたに違いない。
そのお陰で顔の打撲も最小限に済んだのであろう。

満89歳になって二日目のことであった。

そこで思い出したのが、一休禅師の狂歌、

・門松や 冥途の旅の 一里塚
        めでたくもあり めでたくもなし

正月には、門前に門松を置いたものであるが、
この門松、最近は見つけるのが難しくなった。

(散歩の公園のふるさと農家の門松)

一休禅師が詠んだ狂歌の意味が、

毎年転ぶと言う事件で理解することが出るようになった。

ゴンドラの唄/東京混声合唱団  

これは映画「生きる」の中で、
病で残り幾ばくも無い命を思い、
老サラリーマンが一人ブランコに揺られながら、
口ずさんだ歌だ。

歌を聴いていると、

♪明日の月日は無いものを・・・♪

このボクも一歩一歩、
冥途の旅路に近づいているのであろう・・・
死出の旅路の一口は、次回転ぶときなのだろうか?

そうだとすれば後一年以内のことだが・・・
卒寿を迎える前に逝くのだろうか?

いえいえ、ここまで来たのだから卒寿は迎えたいものだ・・・

もう少し、落ち着いたときに考えよう!!

ブログも24年目になって居る。
もう終わりでも良い時期だし・・・



栴檀は双葉より芳し

2025年02月01日 04時54分04秒 | 日記
時のたつのは早い。
2025年も、もう一カ月過ぎて2月になった。

今日は栴檀の木について、述べたい。

栴檀はその幹を薄く板状にして、
扇子に使われる。

扇子で風を送ると良い香りがするが、
この扇子の材料は白檀と言っている。

栴檀は扇子になると白檀に変身して芳香を放つ。


春に新芽が出て、青い葉が茂るが、
秋には実を付けて葉が落ちるや、
沢山の実は白く変色して小鳥の餌になる。

(沢山の実をつけた栴檀)


小鳥が食べ残して、地上に落とした種が、
12~1月にかけて無数に転がっている。

(小鳥がその実を啄む)


(落ちた栴檀の実)

さて、表題の「栴檀は双葉から芳し」であるが、
ボクはこの種から新芽を出して双葉が出た時には、
すでに「白檀のような芳香を放つ」、と勝手に思い込んでいたが、
本当かどうか確かめて見た。

どうしてかと言うと、
春になって出てきた新芽の緑の葉をもぎ取って、
匂いを嗅いでみたけれど、
何の匂いも感じなかったからである。

しかも種から出た双葉も芳しい香りは無かった?!

どう解釈すれば良いのだろう・・・
思い悩んでいる・・・

回答を探していたら、
ネット上に同志社大学の吉海直人教授が述べている。
(誤解された「栴檀は二葉より芳し」 :: 同志社女子大学 )と題して、
下記URLからご覧いただきたい。

肝心なのは、
「香の原料は日本には自生していません。
すべて温暖なインド・東南アジアから輸入していました。
それだけ貴重なものだったのです。
それは「白檀」だけでなく「栴檀」も同様です。
「栴檀」にしてもインドの「栴檀」(白檀)と
日本に植わっている「栴檀」では種類が違うからです 。」と有ります。

また、別に植物学者によれば、
「日本の栴檀は新芽が出た双葉から香りはしない」とのこと。

これでやっとボクの疑問が解け、納得しました。





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