昨日は新聞休刊日だったので
8月15日に谷で行われた
「谷はやし込み行列」の写真と
記事が今日の新聞に記載されていた。
その記事を見ていささか疑問に思った。
殿様行列ど派手仮装と大きく
見出しが出ていたが
殿様行列という表現は初耳だった。
ど派手仮装として赤や黄色の衣装に身を
包みとあるが、
少なくともおのおのの役割に合った衣装で
決して赤や黄色い衣装を全員身につけている
訳では無い。
断っておくが、はやし込み行列は
もともと真冬の2月16日に行われていたもの。
庭掃き先頭で大きな箒で履いて歩くのは
雪道を整えるためのもの。
足に履いている藁沓とカンジキの代わりに
藁沓の底を大きく作り雪道を踏みしめて
後に続く行列が通りやすい様にするため。
庭履きの衣装は「ぬのこ」と云って
冬に着る綿入りの着物。
庭履きは行列を厳かに見せるため
全て着るもの、持ち物(キセルやたばこ入れ)
なども大きく作ってある。
真冬ならこれだけの衣装を纏っていても
暑くはなかっただろうが
それを8月の15日に変更したから
違和感を生じる事となった。
全国に出稼ぎに行った住民が
各地の芸能を取り入れて、独自の行列に
なったという。と書いてあったが
谷からの出稼ぎは主に炭焼きで
行先は飛騨、南信州、奥三河などの山の中で
越前炭焼きと云われていた。
そのほか杜氏などにも行っていたようであるが
地域はごく限られていた。
決して全国へは行っていない。
何だか新聞で活字になると、
原点は別の物語になって行くようで
心配。
未だ戻って来ていない学校もある。
雨降り、今夜も寒くなりそう。