ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

伝えたいこと

2007年05月25日 | 発信
「職業人に学ぶ」と題した講演の依頼がハローワークからあり、 受けてしまった。
行き先は中学校だ。
新潟労働局では平成13年度より若年層の職業観の形成及び職業意識啓発を目的とした、、、、、、、、、
中学校だぜ。
何を伝えればいいんだろう?  何を伝えればいいんだろう?  何を伝えればいいんだろう?


昨日と今日6人ずつの講師が集められた。
昨日は、美容師、整備士、看護士、ホテル支配人、フランス料理のシェフ、牧場経営者。
今日は病院の臨床審査医、社会福祉協議会の人、保育園の保母さん、JAの整備士、スポーツショップ店主、そして花農家。

生徒はひとつの講演を聞くと入れ替わる。講師は2回同じ講演をする。
2日間で4種の職業人の講話を聴くわけだ。

自分が何のためにこの職を選んだのか?
何を目的に働くのか?
何を届けたくて中学校に行くのか?

答えを見つけたくて、今までのブログ、人のブログ、長年撮影してきた花の写真を見た。
そしてたどり着いた答えは、

「花が咲くときれいなんです」


撮影するときに感じた花の美しさを子供たちにも伝えよう。
そう心に決めて準備した。
ユリとしゃくやくの写真をたくさん、そしてすずきのユリブログからお借りした作業所や作業風景の写真。
プロジェクターを用意してもらって、写真の説明で大方の時間が過ぎた。

自分が感じた花のきれいさを買ってくれた人にも味わってもらいたくて花を作っている。
子供の頃から跡継ぎと決めていたこと、最近の就農者たちとの違い、生活費を得るため、栽培の手順や失敗、苦労話。
いろいろ話したが、子供たちには何か心に残った部分があっただろうか。
案の定、花産地であることをほとんどの人が知らなかったようだ。

学校に入ったときから生徒たちの礼儀正しさや、構内のきれいさには驚かされた。
「失敗はありましたか?」「いつごろが一番忙しいですか?」
質問にもちゃんと答えられたと思う。
この子達の中から、花畑を訪ねてくる子がいてくれたら うれしい。
花が咲くときれいなのだ。

終わって校長室に集まった6人の講師はみな、喉がカラカラだった。
コメント (7)
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