ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

ドラムライン

2009年01月21日 | 観察
映画 「ドラムライン」 見たことあるかな?

今朝の オバマアメリカ新大統領 の就任式はすごかった。
新しい大統領とともに新しいアメリカが始まることを国中が期待し、祝っているかのようだ。

パレードにブラスバンドの行進が映っていたが、南部の大学のブラスバンドのレベルはすごいらしい。

アメリカには何度か遊びに行かせてもらっているが、行って見るとアメリカ人のイメージはテレビで受ける印象とは少し違う。
治安の良いところにしか行かないのでそう思うのかもしれないが、陽気で礼儀正しく、くったくが無い。
誰とすれ違っても気さくに挨拶する。

町には会社、学校、公共施設、いたるところに星条旗がはためいている。
国の歴史が浅いせいかもしれないが、愛国心はとても強い印象を受ける。

すべてがうらやましいわけではないが、アメリカの教育、スポーツ選手の姿勢、政治家の姿勢などは見習うべき点が多い。

まず、スピーチがうまい。
大統領候補、その婦人、副大統領候補、その夫人。
みんなすごい演説をしながら選挙戦を戦う。
国民に訴える。 そして国民が選ぶ。
政策が仮に間違った結果になったとしても、任期を全うさせる。
選んだ国民にもその責任を負わせるのだ。
おのずから大統領(国)の求心力は高まるわけだ。

日本の総理大臣も間接的には国民による選挙で選ばれたわけだが、一部の人たちに選ばれたイメージが強い。
そして、選ばれたとたんに与党も野党も国民もこき下ろしを始める。
学校ではいじめをやめようなどと言いながら、、、

はたして自分は、自分のいる社会、目上の人、社会の構成上で上の立場の人を信用し、敬っているだろうかとテレビを見ながら自問自答したりするわけです。

アメリカ人は歴史上功績のある人をとても重んじる国だ。
就任式の日はキング牧師の生誕の日。祝日だ。
歴史をうまく利用することにも長けている。

ちなみに、なぜ終戦の日がお盆なのか?
先祖を迎える節目の日に必ず戦争を思い出すように設定されているわけだ。
過ちを再び起こさぬようにとの配慮だと思う。
あまり報道はされないが、東京裁判の起訴の日は4月29日。
昭和天皇の誕生日だった。
死刑執行の日は、12月23日、平成天皇の誕生日だ。
日本人が祝日として祝うであろう日に、必ず戦争を思い出すようになっている。
ずっと前にニュース漫画で読んだ記実なので定かな記憶ではないが他にもこのような事例は沢山あるらしい。



スピーチのほかにもアメリカが力を入れている教育が、「アイコンタクト」だ。
相手と話すとき、人前で話すときの「目線」。
松井稼頭央がアメリカに渡った時の記者会見で示した態度はまさにそのことを情報として受けていたのだと思う。
マスコミに対してしっかりした目線で話していたことが高く評価されていた。

タイガーウッズが多くの大学から誘いを受け、スタンフォード大学を選んだ。
そして、断った大学すべてに自筆でお礼とお詫びの手紙を書いたと言う。
大文字、小文字、句読点の打ち方、すべてひとつも間違いが無かったと言う話は有名だ。
一流の大学の一流のスポーツ選手には「文武両道」がきちんと求められるわけだ。

オバマ大統領就任。何で自分がこんなに反省しなくちゃいけないのだろう?

映画 「ドラムライン」 大変お勧めです。
ストーリーのコンセプトは「ウオーターボーイズ」や「スウィングガールズ」なんかと似てるが、完成度がすごい。
レンタル屋さんでどうぞ。

蛇足だが、映ってるドラムは 「パール」「ヤマハ」 日本製です。
コメント (2)
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