ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

お礼肥

2009年06月10日 | 家族
昔からある百姓用語 「お礼肥え」
採花の終わった株にお礼の肥料をやる。

春に撒いた発酵鶏糞が切る頃に急に効いて、葉の広さや株の勢いが旺盛になった。
おかげでつぼみの大きさは近年なかった大きさだとの評価をいただいた。
東京も大阪も今年は気温が低く、バッと咲いてバッと散る様なことがなく、もともとの豪華さが再評価されたのか価格も近年にない高値だった。

植え替えて今年3年目の新しい株。
やっぱり株の更新を勧めないと「芍薬」と言う品目の人気も落ちてしまうのではと心配になる。

脇の葉が茂りすぎてどうしたものかと悩んだが、結局ユリの追肥と同じように動散で追肥した。
株間に入ってもいいようにほとんど有機の肥料を選んだ。

夜は北海道のユリ産地「当別」の生産者との交流会(飲み会)だった。
夏場のユリ共選産地としては2大産地なので 「大いに談合しましょう」 ってことで盛り上がった。

北海道、よほど寒いかと思ったら雪消えは4月半ばだそうで魚沼よりも早い。
すべてハウス栽培。
寒冷紗だけの露地栽培に興味があるとの事だが、こちらから見れば真夏でもハウスでいけるということは、環境のコントロールができると言うこと。
防除回数などから観てもうらやましい栽培環境だと思える。(となりの芝生かも?)

「輸送コストなどから栽培する品種は限られるが、高品質のものを安定供給することで、ユリと言う品目の価値、人気を維持し続けたい」、との点ではまったく考えが一致した。
これからは産地間競争ではなくて産地連携で行きたい。


こちらは高温多湿な魚沼、真夏のハウス栽培は難しい。
集計が終わったら、今年は102棟、鉄骨ハウスを除くとちょうど100棟のパイプを立てて、秋に又抜くことになった。
無駄な作業のように思うかもしれないが一番リスクの少なくて低コストなやり方なのかな、現時点では。

土壌改良の終わった真っさらな畑、まずは野放しの獣が目印の足跡をつける。

ほどなく、とっ捕まってしばられるのだ。
畑犬はあまり役にたってないね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする