冬の魚沼品目横断ハウス巡回。
山間地の多い魚沼の中で一番東京に近い八色地区。八色っ原と呼ばれるくらい広い。
当然大規模コメ農家がそろう。 Farm Arai も御覧のようにドーンとした構えだ。
八色と言えばその後ろには スイカ と付くらい夏は有名なスイカの産地でもある。
でも冬は八色菜の産地だ。育苗が始まるまでのハウスは一面緑のじゅうたんだ。秋に種をまいて一株から2回収穫できるそうだ。
「 今年は野菜が高くて 」 とニコニコ顔の親父は古くからのゴルフ友達でもある。若いころは湯原 昌幸そっくりだった。
八色のもう一つの産物はそばだ。親父はそばでも活躍している。
次は武ちゃん。昔はユリ球根も作っていて、子供のころから面識がある。今はコメの親分、水稲部会長だ。
いろいろな品目に挑戦してきた彼が出荷しているのはアスパラ菜 オータムポエム だ。
アスパラ菜というだけに糖度が6~7度もあって甘い。冬に咲く菜の花。食味以上の価値がある。
こちらもドーンと構えている。
豊富な地下水の恩恵で無加温で菜が育つ。
目の前にそびえる 魚沼三山を見ながらの百姓。作物もおおらかな気持ちも育つ感じだ。
続いてはご存知の ウルイ。 2年間株養成しなくてはならないが冬の間に何回転も作れるので売り上げは伸びる。
そしてもう20年以上の歴史あるタラの芽。 こちらも原木の養成が必要だが回転も速い。
タラの芽もウルイもこの人、水落さんが山形まで何度も通って株を分けてもらて広めたものだ。
タラの芽は20名、ウルイは25名まで生産者が増えた。
続いてはふきのとう。まだ研究会という段階だが今年の出荷したものは松坂牛よりも高かった。
こちらも夏は大規模花農家。
そして冬出しのアスパラガス。もうそろそろ九州あたりから新物が出てくるが、12月1月に出荷する新しい栽培方法を確立した。
冬栽培の生産者が集うと、コシヒカリ、花、深雪ナスなど夏はそれぞれの品目で頑張っている専業農家たちが品目を超えて集まる。
もともと専業農家なので若者も多い。
魚沼農業の底力は雪のある季節があるがゆえにいろいろ知恵を絞って挑戦する。
そして情報交換しあいながら団結できることではないだろうか。