朝7時、信濃川にかかる庄瀬橋を渡る。
橋の向こうは中蒲原郡田上町。蒲原平野のど真ん中だ。
渡った先にはうちの芍薬の株を買ってくれるお客さんがいて遅れてしまったものを届けに来たのです。
なぜ届けなければならなかったのか?
運送屋の手配が出来なかったからなのだ。
数年前に大手運送会社のパレット単位で運ぶ制度が無くなって、種苗の配送が出来なくなってしまった。
その後は宅配会社を利用していたが土の付いたものはダメ、水の出るような荷はダメと言うことで行き詰ってしまった。
そこで考えたのがどうせ蒲原に荷を運ぶのだから蒲原の業者に頼もう。
蒲原から鉢物を輸送して市場に運ぶ運送屋さんの帰り荷を捕まえた。
ただ帰り荷なので荷台が空いてなければ運べない、曜日も限られると言うことで制約があるのだ。
どの業種も成長分野には力が入る、続けるだけで必死の業種は立ち回りに苦労する。
うちのお客さんは芍薬の株をポット植えにしたり寝巻に加工してホームセンターなどに卸しているのだ。
通常、芍薬株の流通は9月の仕事だ。
11月も末に来てなぜ今頃 ? ? 納品する我々農家も今は種苗農家ではない。時期を切られたら納品不可能。
もはや絶滅危惧、、、の業種だ。
こんな株を、
こんな3芽の株に仕立てる技術は継承することさえ今は難しい。
なぜ衰退するのか ? 答えは簡単だ。 何十年も同じ価格だからだ。
どの業種も成長分野には力が入る、続けるだけで必死の業種は ???
農家の所得を増やすこと、、、、よく聞かれる言葉だがマスコミや行政が言っていることだけで、中間業者が消費者に理解を求める活動をしない限り絵に描いた餅にもたどり着かない。
実権は消費者が握っているのだから。
それにしても、、、、町村合併を拒み続けている市町村がいくつかある。
財源に自信があるのか ? 強力なリーダーシップがあるのか ?
うらやましく思えたりする、、、、ブツブツ
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