ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

やまあじさい

2009年06月17日 | 家族

梅雨はどこへ行ったやら。
道路脇の山アジサイが綺麗です。

最近子供たちがブログに載らないが、元気です。
お姉ちゃんは変なだるい風邪を引いて何日か学校を休んで、その風邪が順繰りに家族を回っているところ。

ヒカラビ君は連日朝から部活で帰ってくるとぐったりと疲れている。
テニス部が何十年かぶりで宿敵小出中学に勝ったとかで、やたら燃えている。
一年生の試合も秋にはあるそうだが、こちらは小千谷の国松兄弟が出るそうでまったく勝てそうには無いが、小学校の頃からやっているヒカラビ君には一年生同士は物足りないようだ。
すぐに追いつかれるのになぁ。

早いものでもう期末試験の勉強をしている。
このあいだ入学したばかりなのに。
お姉ちゃんはそろそろ受験を意識しているし。
早すぎるね。犬も5kになった。
あぁ、釣り行きたい。
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幸福の七角形

2009年06月16日 | 発信

カサブランカ14連作の内、6作目の植え込み。
今日から畑が二箇所目の圃場に変わった。
今回から球根サイズも大きくなり栽植密度も広がって、広畝の4条植え。

この畑は「魚沼土(ベト)の会」が土壌分析してもらったデーターを基に土壌改良をした畑だ。
調査してもらった3圃場ともkcl測定でのpHが4.1と強酸性を示した。
塩基飽和度もきわめて低い。
毎年使い続けた土が知らず知らすのうちに偏ったバランスになる。
それでもそこそこに出来てしまうのが球根切花の強さでもあり、怖さでもある。

測定値に基づいて行ったことはただ1種類、苦土石灰を撒いただけだ。
ただ、撒いた量が半端ではない。

リン酸もカリもけして入っていないわけでもなく多すぎるわけでもないが、石灰苦土比、苦土カリ比などからするとカリ過多であり、その結果マグ欠乏になる。

仲間のブログにも書いてあったように、植物が育つには、酸アルカリ度や肥料などの化学性。
水はけや通気性の良い土、風通し、日当たりなどの物理性。
球根や種など植物本来が持っている力。
そして、水管理、遮光管理、追肥のタイミングなどの「技術」。
すべてがバランスよく高水準なら良い作物ができる。
この中で数値化できるものは化学性だけだ。
数値化できるものは解決策も数値化できるということだ。

球根切花の場合化学性が一番優先順位が低かったのかもしれない。
しかし、毎年作り続けていくうちになんとなくうまくいかないジレンマから、だんだんと多肥栽培になってきていたのである。

土の会ほぼ全員が同じような強酸性、苦土欠乏の症状を示した。

なぜこれほど大量のカルシウム投入が必要かというと、30ほどもある高CECが原因している。
肥沃と言えば聞こえはいいが大食いの土だ。
しかも畑は使い続けた耕作者によりそれぞれに癖があり、緩衝能曲線がまちまちで、となりの畑でも投入量がまったく違う。
入れてはいけない畑もあるのだ。
入れて解決する畑は幸せなのだ。

幸福の七角形の下限値でそこそこのバランスとなった。
上限値でそろえば、それこそ水さえやれば立派な花に育つ畑なのだろう。

夕方、一人の会員の圃場へお邪魔した。毎年立派な物を作る大先輩だ。
会員で唯一バランスの取れた分析結果の畑だ。

この旱魃傾向の中ですばらしい葉の広がりと均一な葉色で育っている。
こいで見たら一目瞭然。
下根が見事に張っていた。
土のバランスがよければ根はぐんぐん張るのだ。
張った根はどんどん養分を吸収する。水分も吸収する。


植えてみると我が家の土壌改良した畑は土がしっとりと軟らかくなったような気がする。
ンっ??





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取材

2009年06月13日 | 発信

雑誌フローリストの取材を受けた。
取材と言ってもちょっと案内しただけだが、、、

記者の方の実家が花屋さんだとかで、質問の内容がほとんど鮮度保持について。
「頂花まで咲かせるためにはどうしたらいいですか?」とか。
確約できる答えが在る訳ではないのだが、花屋さんって「保障」みたいなものが欲しいのかねぇ? と思ったりして。

圃場は、石どん の畑を案内したのだが、このシベリア、すごくいい。
この畑が雑誌に乗ったとしたら市場関係者には受けがいいだろうな。

業界紙としてはメジャーな雑誌なので楽しみだ。

世間ではエレムルスの出荷が盛りだが、我が家は芍薬もハウスのユリもほぼ終わり。


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ラ、チューリップ

2009年06月12日 | 観察
もう十数年前のことだが、芍薬の切花畑に一株混種があった。
花も葉もフェスティバマキシマにそっくりなのだがやたら本数が沢山立っていた。
マキシマはあまり本数が多くない品種だ。
花持ちもそこそこ良いので増やし続け、おととし切花用に粗く植えた。

かぐや姫、白雪姫の育種家滝沢達雄さんにそのことを言うと 「1週間咲いてない品種はやめたほうがいい」と言われたので開花試験をしてみた。

5月24日。
Aはガクが2枚はがれて蕾の柔らかくなったもの。ラテンの切り前はこのくらいだろう。
Bはガクが1枚はがれたもの。マキシマやリチャードの切り前はこのくらいが目安。
Cはまだ硬いが花びらが見えるもの。

新聞紙に包んで2日間置いて輸送状態と同じにした。
26日の夕方に水切りをして27日朝に撮影した。
A、Bは蕾が柔らかい。

31日。
Bが順調に開花、Aも追いついてくる。

5月2日、Cもゆるんできたがいまひとつ順調に開花しない。

そのうちに捨てられてしまって最後までは見れなかったが、ついにCは完全には開花しなかった。

ABともに5日くらいは咲いていたと思うし、しっかり開花して花形も良かったものはBだった。
切り前的期の物が一番順調に開花して花も大きいと言う当たり前のことが良くわかった。

花も開花特性もどう見てもマキシマのようだ。
株立ちの良い改良型マキシマ、今風に言えばセレクトってことにしよう。

ラテンドールより早生なので除雪の可能ながけの上に植えたことは正解だ。
来年からはマキシマ、ラテンと白系のリレー出荷ができる。

ちなみにフェスティバマキシマは蒲原方面では ラ.チューリップ と呼ばれている。
するとラテンドールも ラ.テンドール かもしれない。
フランス名?
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梅花うつぎ

2009年06月11日 | 観察
梅雨入りしました。
例年だと関東甲信でしばらく休み、越までいっしょに入梅はありがたいですね。

雨が降るとこの時期はまだ休みなので、たいくつでつまんないワン

畑犬も今日は作業所犬になっていたけど結局することもなく、、、

雨降りのイチゴは甘くないけど、大量でした。

食ってみるか?

丸いものはかめないのでついポロリと落ちてしまう

割ってやると歯があたるので噛めるのだ。

今日は犬ブログでした(最近ずっとそうだが、、、)
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お礼肥

2009年06月10日 | 家族
昔からある百姓用語 「お礼肥え」
採花の終わった株にお礼の肥料をやる。

春に撒いた発酵鶏糞が切る頃に急に効いて、葉の広さや株の勢いが旺盛になった。
おかげでつぼみの大きさは近年なかった大きさだとの評価をいただいた。
東京も大阪も今年は気温が低く、バッと咲いてバッと散る様なことがなく、もともとの豪華さが再評価されたのか価格も近年にない高値だった。

植え替えて今年3年目の新しい株。
やっぱり株の更新を勧めないと「芍薬」と言う品目の人気も落ちてしまうのではと心配になる。

脇の葉が茂りすぎてどうしたものかと悩んだが、結局ユリの追肥と同じように動散で追肥した。
株間に入ってもいいようにほとんど有機の肥料を選んだ。

夜は北海道のユリ産地「当別」の生産者との交流会(飲み会)だった。
夏場のユリ共選産地としては2大産地なので 「大いに談合しましょう」 ってことで盛り上がった。

北海道、よほど寒いかと思ったら雪消えは4月半ばだそうで魚沼よりも早い。
すべてハウス栽培。
寒冷紗だけの露地栽培に興味があるとの事だが、こちらから見れば真夏でもハウスでいけるということは、環境のコントロールができると言うこと。
防除回数などから観てもうらやましい栽培環境だと思える。(となりの芝生かも?)

「輸送コストなどから栽培する品種は限られるが、高品質のものを安定供給することで、ユリと言う品目の価値、人気を維持し続けたい」、との点ではまったく考えが一致した。
これからは産地間競争ではなくて産地連携で行きたい。


こちらは高温多湿な魚沼、真夏のハウス栽培は難しい。
集計が終わったら、今年は102棟、鉄骨ハウスを除くとちょうど100棟のパイプを立てて、秋に又抜くことになった。
無駄な作業のように思うかもしれないが一番リスクの少なくて低コストなやり方なのかな、現時点では。

土壌改良の終わった真っさらな畑、まずは野放しの獣が目印の足跡をつける。

ほどなく、とっ捕まってしばられるのだ。
畑犬はあまり役にたってないね。
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つゆくさ

2009年06月08日 | 発信

露草、咲いたけど梅雨にはまだ遠い感じの乾燥した風が吹く一日だった。

紫の花を撮影するには2/3位アンダーにしないと色が出ない。

昨日好評だったチラシも実は白黒のコピーで入れたものでした。
カラー印刷だったら大変予算かかります。
だからホームページを見てねって事ですよ。

いきなりロビーナ盛りです。
今回は2ロットの球根だったが1ロットはほとんど5輪でもう1ロットは2~5輪。
ちょっと差がありすぎですね。

同時進行で球根植え。
今日は9000球ほど。ちょうどお盆需要にぶつかる予定なのだが、はたしていかに。

まったく乾燥しきっているので植えた後はとりあえず水をやる。
土かけは明日朝の仕事になった。

真っ暗になるまで稼いでいたら、Qちゃんが迎えに来てくれた。
忠犬ハチ公の上を行く 忠犬九公。ありがとう。
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ロビーナ

2009年06月07日 | 発信

ロビーナ初出荷でした。

本質って何なのか?

上向きの品種でしっかり上を向いたものと斜め上を向いたものでは、明らかに上を向いたものの方が蕾が大きく横幅もある。
つまり、輪が大きい。しかももげづらい。
蕾のサイズをいちいち測って等級分けしていたのだが、大きさを重視するがために進みすぎを出してしまうことがある。

本当の切り前とは、消費の場面で適正な切り前のことである。
大勢での共選では荷姿をしっかりそろえるために数値化した基準が必要だった。
葉先の障害や頂花の飛び具合ははどこまでで品質の評価が下がるだろうか?

魚沼三山部会はたった5人だ。
「これで行こうや」 でそろう。

「等級は消費者が決めるもの」と言われたことがある。
作る現場の人間にしかわからない品質もある。
行った先での花持ちや、咲き足の速さなどにこだわった水管理などなど。

その辺を伝えながら売って行きたい。
白黒だけど出荷箱にチラシを入れてみた。

おらが作りました  と。
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永林寺

2009年06月06日 | 発信

なんだか稼いでいないと誤解されそうだが、、、
県の協議会の総会でした。
役員改選の年なので、やっと一つ、大きな役が終わった。

2年間の任期の中では共進会も思い出深いが、一番印象に残っているのがG8サミットの会場装飾を県内の花業界が総出で担当したことだった。
世界に向けた行事のお手伝いが多少なりともできたことは花業界の一員としては意義深いものだった。
花農家、畑では百姓に没頭すべきだが、産業としてきちんと社会とお付き合いすることもとても重要なことと思うのだが、、、それほどでもないか。

で、総会終了後、地元散策と言うことで永林寺を見学。
地元でありながら20年ぶりくらいだった。
飲兵衛で女好きの和尚が150年前に建てたお寺だそうだが。
飲兵衛で女好きの 名匠 藤原雲蝶の芸術的な彫刻が堪能できる。
残念ながら撮影禁止だった。

庭にはさまざまな石碑が立っている。
不思議な石碑を発見。
何だこれ???HGO A◎G??
エイチゴー エイ◎ジー ??? 
エチゴエイリンジ  越後永林寺と読むのか。  なるほど

 さぁお次は????

鮭?鮫?鱈?鯉?  さけさめたらこい?
酒醒めたら来い  ってか。
さてさて???
蛇? 蛙? 蚊?
じゃぁ帰るか。   とんち小坊主でもいたのかね?
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むらさきふよう

2009年06月02日 | 発信
一重の芍薬は好きですか?

昔、中国から来た品種、「紫芙蓉」

一重の芍薬の良さは、夜閉じて朝開くこと。
花としての自然な行為が実行されている。

昔、サザンオールスターズの「綺麗」だったかな? のアルバムジャケットに一重の芍薬が使われていた。
芍薬って本来一重のほうが芍薬らしいような気がするが、、、、

こういうはっきりした色のほうが好きだ、と言ったら
「そりゃ歳だ」 と言われた。

採花中のグルーワイン。
赤ワインの色ですね。
この手の色っておしゃれだけどやっぱり、、、?  歳かね?

夜、ハウスを閉めるときに写した混ざりの1本。
やっぱりはっきりした色のほうが好きだ。   歳かね?
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