行きたかったIFEXには行けなかった。
ここ3日間でに4つの会議が予定されていたし(2つはキャンセル)7月にユリ出荷が始まって以来出荷の無い日は1日も無く、疲労と睡眠不足の蓄積に加え、足腰の病状は日に日に悪化して、広い幕張メッセを歩く自信すら失っていたところに寒さによる坐骨神経痛も始まって、、、、
最終日の金曜には花もがっくり減ってはいたのだが、体は休息を選んだ。
だが、武俊の写真を借りれば、会場で咲いているアスカとイエローウィンはうちのである。父の代わりに花が会場にいたと思えばいい、、、
去年からできた生産者ブース、今年は380のテーブルが用意されていた。
去年ここを訪れた時、ここに我々のブースが無いことに違和感を覚え、帰って早々に提案した。
「だからどうなると言うものではないが、スーツを着て、産地を背負って人前に立つことが人を育てる」
そんな提案だったと思う。早速予算がとられ、花き組合とJA北魚沼、2つのブースが予約された。
生産者ブースには全国でも有名な花農家、産地のカリスマたちが顔をそろえる。
ここに我々の産地がいることがとても重要に思えた。
うちでは、プロモートには常に若者を中心に派遣する。今回も若手中心だ。

思えば、初めてせり前挨拶を経験したのはずいぶん若いころだった。
当時の滝沢恩組合長の号令1発 「市場に行ったら産地アピールをして来い」で始まった。
会場は浜松生花市場。セリは7時に始まっていたが待たされた。
ひな壇が買参人でいっぱいになった8時ごろ、当時の鈴木課長(同い年)がセリを止めた。
「ほりのうちから生産者の方が初荷のあいさつに見えられています、、、、」
足が震え声が震え、、、あとは何も覚えていない。 もう15年以上前のこと。
その後は訪問した市場では必ず挨拶をさせてもらった。 福岡、FAJ、なにわ、西日本、名港FB、、、
「魚沼ほりのうちは60年以上の歴史を持つ古い産地ですが、お届けする花は新鮮です」 定番の挨拶となった。
最近では同行した農家のご婦人方や女性後継者に途中でマイクを渡して挨拶してもらったりもした。
最初は嫌がっているが、いざ本番になると女性の方が度胸がある。しかも好評だった。
産地を背負って人前に立つ。すぐに販売にどうのこうのと言うわけではないが生産者、そして産地のモチベーションは必ず高まる。
共撰産地は団体戦。カリスマよりも次々とニューリーダーを生み出す姿勢の方が大事なのだ。
何年か前、デビューの地、浜松生花市場で再びせり前挨拶をさせてもらったところ、さっそく花屋さんがブログで紹介してくれた。http://i7gaki8783.hamazo.tv/e2141043.htmlうれしいものである。
去年のIFEXではあのマック鈴木氏と会えた、そしてお約束のツーショット写真が氏のブログに載った。http://pcgerbera.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-c703.html
通りすがりの見知らぬ親父に肩を貸してくれた女性に感謝感謝。
来年こそはお気軽にフラッと行ってみたい気がする。思わぬ出会いがあるかも。
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