自転車の廃品をもらってきた。もちろん盗難品とかは考えなくても良い出どころ。自転車には防犯登録とかされていないので、電気量販店とかで購入したものを未登録で使っていたんだろう。
すごく車重がある。ママチャリの重量を抜くと、このユニットぶち重え。でもこのモーター部分の大きなユニットがほしかった。円盤形状がなんかこうスチームパンクっぽくてカッコウが良い。なにぶん初期のアシスト自転車は特徴というぐらい癖のあるユニットが多かった。今のアシスト自転車のようなコマヤカな速度制御してくれるというような性能は全く期待していない。要するに昔のユニットはギクシャクした速度調節なのが特徴で、そのギクシャク部分で電気がものすごく消費されるため、バッテリーの電気消費が激しい。そしてバッテリーの出力的なショボさがある。 でもこのカッコよさを見逃す手はない。
これパナソニックに吸収合併されたSANYOの電動アシスト自転車。パーツは充電器以外はおおかたそろっている。観た感じも軒下に置かれてあったような感じで、蔦の乾燥したのが絡まってるぐらいなので、モーターにはダメージはないだろうとおもわれる。またこれは電装部品がほぼホイールユニットに集約されてるタイプで電気ど素人がいじるのは都合が良い。
電動アシスト自転車初期のころのものでオートバイの黎明期のようにたくさんのメーカーが販売していた。サンヨー、トヨタ系(傘下企業)、HONDA、ブリヂストン、パナソニック、ヤマハぐらいから出していた。今では販売ルートの優秀さからか、ブリヂストン、パナソニック、ヤマハぐらいしか残っていない。ブリヂストンとヤマハは傘下に自転車販売というルートがあるのでそこで売られている。ヤマハも今では自転車店販売ルートを作り上げたが、当初はオートバイ店で売られていた。サンヨーは吸収合併したのでブランドも無くなり霧散した。トヨタ系は販売ルートの開拓が困難だったのか大量生産体制がとれないうちに撤退した。ホンダはなぜか撤退した。通販系のもあるが、販売力が継続的でないため、電気的な修理と5年10年後のバッテリーの入手困難さから、サービスがいまいち信用できないためまず考慮しない。
外見から気になるのはユニットの外にポコッと盛り上がってる部分の中身は何かという事。モーターかも知れないし電装部品かもしれない。モーターであれば、ずいぶんな小型モーターになるので、ネオジムが使われてるモーターで遊星型のギアなのかもしれない。電気部品なら円盤内のモーターはコイルユニットでできており、磁石は普通磁石なのかもしれないと言える。このユニットは分解してみ無いと何とも言えないが、結構モーターユニットが大型なため、部品材質がオールドタイプなのかもしれない。回転を生み出すコイルと磁石。この磁石がたぶん普通の磁石。今ではネオジム磁石というのがあるが、これで作られていれば、今ある中華製の軸式のユニットのように、もっと小型化できていたにちがいない。
あとはバッテリー。36V5Ahとあるので、容量が大きなニッケル水素バッテリーかニッカドバッテリー、たぶん中身はエネループ。理由はニッケル水素とかニッカドは1.2V1600mAhが基本で、30本直列にすれば36V、3系統にすればを5Ahほどになる。気になるのは底の端子が2つしか見えない点。10本の36Vという電圧はさすがに怖い。10本充電ではどこかに未充電が起こりそう。それに充電時間もかかる。そのためどこかにもう一つ端子が見つけれれば、5本づつの直列充電になるので危険度や充電ロスが減る。
どのみち古いバッテリーなので何か新しいリポバッテリーとかに変更するというのもありだが費用がけっこう膨大。単三エネループで換算すると90本。なのでコストダウンで中身はガム板の様な簡易セルの集合体だろう。またそれがリポバッテリーになるとまた費用が高騰する。
こんな感じのパッケージ品で、36V10Ahぐらいにグレードアップしたいと考えてる。AMAZONで手に入る。ただ価格を見てもらうとわかるがソコソコする。予算もあるので、今の段階では決めかねる。
まだ本格的に寸法測定していない。取り付け部分の形状確認も残っている。
最終的に取り付け部分がママチャリに似ているピストフレームとか、ビーチクルーザーとかに積み替えて、スクラッチビルドを楽しみたい。