今回、ブレーキを解体してわかったことは、自転車用の油圧ディスクブレーキの作動方法は結構はデリケートなバランスな上に成り立っている。という事だった。
レバーに仕込まれた油圧ピストンで圧力をかけ、その圧力が分力させて2つのピストンを動かす。そのピストンの作動滑らかさを整えないと、片方しか動かなくなるというものだった。
良い状態を長持ちさせるために、綺麗にすべき箇所は、ブレーキ本体のピストン側面と、ブレーキレバーのシリンダーのシール部分がに汚れや砂がたまりやすい。ここをオイルを含ませた綿棒でマメに掃除をすると、ブレーキの良い状態が長持ちすると思う。
道具として用意したほうが良いのは、シマノなら「ミネラルオイル」、スラムとテクトロなら「DOT5.0オイル」、そして「綿棒」。
よごれがピストンの作動を妨げ、ピストン作動のバランスを崩す。きたない方のピストンが止まり、綺麗な方のピストンがよけいに突きだす。そうなるとブレーキシューがディスク面に出っぱなしになって、ディスクを使ってる内に僅かに起こるゆがみで、カシュカシュと鳴るようになる。これが起こると、もう興覚め。サイクリング中で目的地前でも、引き返したくなる。対策としてはまめな掃除しかないと思う。
掃除の仕方を説明するの面倒臭い。掃除の仕方はなんかいい動画無いかと、さがしてみたら見つかった。
https://www.youtube.com/watch?v=LYExdy_yn3A
RIDES OF JAPANさん 日本に住んでるのかな?ピストン部の掃除の仕方、まさしくこれ。
マウンテンタイプのブレーキレバー側のピストンとシリンダーにも外部から汚れが入りやすい。ここもマメにそうじしたほうが良いだろう。掃除の仕方は見つからなかったが、先の動画の要領でシリンダーを掃除する。
そのほかにも、
ディスクブレーキの手入れ方法
https://www.youtube.com/watch?v=uk_nC9anQcM
ディスクの取り付け方法
https://www.youtube.com/watch?v=SE9DJKXmIy8
ブレーキの取り付け方法
https://www.youtube.com/watch?v=NmqGeLNcVIg
パークツールのがわかりやすい。
お店に頼るのもいいかもしれないが、いつでも持っていけるわけでもない。なのでやらずとも手段くらいは知っておいても損はないかと思う。ただ、両方とも英語。俺は英語わからないが、見ていれば動画がゼスチャーになるので、なんとなくわかる。
総括
私のブレーキはエイビッドのエリクサー1。完成車から外したブレーキで、AVID Elixir1 Elixir3 Elixir5 Elixir7 Elixir9 ElixirCR ElixirRというぐらいエリクサーはいろいろある。1というぐらいだから、作られてからずいぶんと立つ。
ピストンの左右差が出たのは、よごれだけでなく、パッキンの古さも影響があったようだ。補修キットがあるというのは助かる。古いだけに掃除していてもシールパッキンの劣化で片効きが良くならなかったようだ。ゴムというものは固いゴムよりしなやかなゴムがいい。今回のように古いブレーキだと、まずシールパッキン交換が必須になると思ったほうが良いみたいだ。今回2セットのパーツセットが手に入ったのは非常に運が良い。
今回はピストンを壊したのと、故障原因がシールのようなので、キットに入っていたシールは全部交換した。外した壊さなかったピストンと古いシールはサイズ測定用にとっておく。うまくすれば「モノタロウ」とかパッキン屋の通販で、次の交換用のシールパッキンが手に入るかもしれない。
シリンダー内部は今回ポリッシュ研磨したが、これは正直、無意味であったかもしれない。
マウンテンバイクの油圧は確かに良いのだが、整備の困難さが課題だろう。あんまり整備しない人なら、ワイヤードのディスクをえらんだ方が良い。まったく整備しない人ならVブレーキがお勧め。なんでも間でもディスクブレーキというのもどうかと思う。