実際の自動車用タイヤには、ラジアルタイヤの上に、一般のホイールに履くことができる、Sタイヤというレース用タイヤがある。(日常ユースには向かないので一般使用はされない。)
ラジコン用のタイヤにもタミヤのミディアムナロースリックとミディアムナローラジアルタイヤの上に、ミディアムナローファイバーモールド A/B3/Cというタミヤが用意したツーリング用のレーシングタイヤがある。一般用のタイヤと少し扱いが違うので、長時間高グリップを発揮するには、すこし使用手順というのがあるので、扱いが面倒だけど、長時間安定した高グリップを得ることができる。(タミヤには24mm幅のミディアムナロータイヤ以外に、26mm幅のナロータイヤというのがある。このタイヤはツーリングカー黎明期からあるタイヤ。実車指向のプラモデルのゴムタイヤを参考にしてるためか、地面接地の形状的に熱が入れにくいのか、ゴムの質に問題があるのか、あんまり走行用には向いていない。飾り用としては見栄えがするので、飾る時には重宝するが、それ以外には出番がない。)
レーシングタイヤは発熱させないとグリップが得にくい。ラジコン/実車双方とも、発熱帯をまき、電気を通して発熱させてタイヤを温めたりする。ラジコンとかだとグリップ剤がある。塗って置いておくと、疑似的に表面ゴムを柔らかくさせて、そのあと走行させたとき初めから摩擦が起きやすくなり、熱を入れやすくして、タイヤグリップをはじめから得やすくしたもの。
もちろん気温や湿度などの条件が整っていれば、地面とタイヤの間には適切な摩擦が出来上がるので、この様なものは必要がなく、走行してすぐタイヤに熱を入れることができる。
今思いついたが、このミディアムナローのスリック/ラジアルタイヤのグリップが基本となって、あのタミヤグランプリのレース速度が決められてるんじゃないのか?それであんなハイギヤード設定なのか?
タミヤにはすでにタイヤがあって、すでにモーターがあって、すでにバッテリーもある。それらのタミヤ製品があって、あといじれるところはギア比。なので7.1~7.5という、訳の分からないほどのハイギアード設定になってると思いついた。
そうすればタイヤグリップが破綻しないほどの速度を得ることができ、それで競争ができる。レース速度は決して速くは無いけどもよほどセッテングがおかしくない限り、変な挙動も起こすことがなく、みなでレースが楽しめる・・・・・・。うまく考えられたものだ。
今自分がしてるのは、このミディアムナローのスリック/ラジアルタイヤで、遅いとはいえ23T相当のスポーツチューンに、ニッカドバッテリーで、ギア比はフリー、5.7ほどにしている。タミヤグランプリよりは速度が出る。速度は出るのにタイヤのグリップがそこまで高くない、このミディアムナローのスリック/ラジアルタイヤだから、足回りが良くないととてもではないが走らない。
そこを仕上げてるんだが、ストレートの減速でコーナー手前でどうしても巻く。そこんところは進入角度や速度で、腕でちょろまかして走らせている。たぶんだが速い速度で回り込むには、足回り仕上げたぐらいではあの巻きは止めれないだろう。
同じコースで走らせている、速い速度で走らせている人たちとはどこがちがうんだろうか?いろいろない知恵絞ってみたが、ブラシレスのブレーキ設定あたりだと踏んでいる。減速が自分のとはずいぶん違うからだ。
昔のブラシモーター用のESCを使ってるので、ブレーキがとても弱い。さらにスポーツチューンモーターはコギングが弱いので、ブレーキがかかりにくい。コギングが弱いモーターでも、ESCのブレーキが強いESCがあればだが、そんなのをのせない限り、今の駆動方法のままでは、速度をのせたまま曲がるように仕上げるというのは不可能なのかもしれない。
磁力が強めの23Tローターをモデファイ缶に入れてやるか、昔のテイストのフロントにワンウエイがベストなのかもしれない。TT02のフロントワンウエィってタミヤのラインナップにあったか?
どうしてやろうか???
キリがない。
話を戻す。
タイヤからグリップを引き出すには、タイヤに熱が入れれるぐらい、タイヤを地面に押し当てるか?というところなのでだが、固いスプリングを入れると、ええような気がするのだが、それだとなんでかグリップが得られない。
タイヤを緩急つけて押し付けることがグリップに熱を入れるのだと最近気づいた。
なのでドリフトスプリングのように柔らかいと、押し付けに弱く熱がタイヤに入らない。GPツーリングのような固いスプリングでは路面の凸でスプリングがポンポンと跳ねるので、押しつけが不十分で熱がタイヤに入らない。
なのでスプリングが柔らかすぎるのも固すぎるのも適さない。
スプリングは操縦方法にも関連するので、スプリングの好みというのは千差万別なので誰が何を付けていても文句は言わないが、自分はTA03系につけていたショートスプリングをTT02につけるのがすき。特に近くの公園サーキットでは相性がいい。あのスプリングの特性は全体に、後にでたレーシングスプリングに比べ、縮みの最初は弱いが、縮みの後では固く、踏ん張る感じがする。それに対し、レーシングスプリングの特性は全体に、縮みの最初っから最後まで固い。手入れの良いショップサーキットとかの路面がきれいでグリップの良いサーキットに向いてるんじゃないか?と思える。
または話がずれた。
セッティング対応の手順を書こうとしてたんだ。
ええとまずは車高を決めるところから。スプリング硬さと相談なところだが、走行させてみて腹が1・2度ほど擦れるぐらいの高さがたぶんベスト。(傾斜縁石以外の部分で)腹すってるという事は、腹すってるという事でタイヤのグリップが抜けてるという事になる。周回中にグリップが抜けて不安定になるのは遠慮したい。
なので新車購入したらノーマルスプリングのまま、セッティングがすんでるシャーで新しいサーキット行ったらいつも常用のスプリングのまま、どこぐらいまでシャーシを下げるか?というのをまず行う。同時にいつもの定番リバウンドを施す。
次にスプリングの確認。
セッティングされてないなら、様々な組み合わせから、一番手ごたえのあるダンパースプリングの組み合わせを見つける。取り付け角度が変えれるものなら、そこもいじって、さらに操縦マッチングを行う。
セッティングされてるものは、大きくは変えない。コースに寄るグリップ変化によって、前後とも同じぐらい柔らかくし、固くするぐらい。いじるよりもどうやったらタイヤから最大グリップを引き出せるかという事の方を行う。だいたいやることは決まってるので、それでもグリップ得られないなら、そのときにスプリングレートをいじる。
オイルは大きくいじることはないが、コースが大きなほどコーナーRも大きくなるので、沈み込みと浮き上がり速度をおそくして、わざと操縦だるさを作って、オイルを2・300番手程固くすることがある。コースが小さいほどコーナーが小さくなるので、わざとクイックさを作るためにオイルを2・300番手ほど柔らかくする。
最近この方法があまり聞かれないのは、コンピュータプロポの発展のためだろう。ステアリング速度の変更で、このクイックさという部分が十分カバーできるためと思われる。