今、TT02のCVAダンパーをいじってる。ダンパーの仕事はサスペンション速度の決定。ラジコン用だとリバウンド設定とかもここでいじるタイプになることがある。車自体はスプリングで支える。
なのでまずすることは
①前後リバウンド量の決定。
②オイル硬さによる沈み込み速度/伸び速度の良いところの決定
③スプリングでタイヤを地面に押し付けて適度な熱をもたせるため、また路面凹凸をいなす、バランスの良いスプリング硬さをみつける。
というのを目標にしている。
TT02のオイルダンパーを外すと、脚が下がるが、あるところで止まる。詳しく見ると、5mm車高にすると、リバウンドは8mmほどになる。6mm車高にすると7mm、7mm車高にすると6mmとなる。ダウンアームでは留まる感じにできてないので、アッパーアームの部分がどこかに当たって、脚が下がるのが規制されてる様子。この仕組みはドックボーン回りの保護のためなのかもしれない。このままでも走行できるが、もう少し規制したい。
TT02のリバウンドをいじるには、オイルダンパー内に使われないランナーパーツのシムの厚みを変えることでリバウンドの規制ができる。まずはいつもの公園サーキットの路面に合わせて、あまり底が擦れない車高を決める。5mmだとそこの疵が多くつき、6mmだと疵が少ない。6mmに決めた。
まずは①のリバウンド量なんだが、「前後のリバウンドバランスはどんな感じが自分にとっては扱いやすいのか?」という問題。
リバウンドは加速減速の時に起こるシャーシの沈み込みと浮き上がりの時の、浮き上がりのタイヤがいつまで地面をとらえることができるのか?という現象の事。リバウンド量とかリバウンド長とかだと、シャーシを持ち上げてタイヤがどれぐらい持ち上げた時に離れるかという車高差の事。リバウンドがあるほどグリップは増大する傾向。
前はサスペンション機能のほかに、ステアリングを切るという機能もある。リバウンドを大きめにとると、ステアリングの揺れ戻しみたいな現象が起きふらつくことがある。揺れ戻しの現象と接地の感じを車側の動きを見ながら、リバウンド量を調整する。
後は接地重視なのであったほうが良い。でもありすぎるとなんか回頭速度が遅くなる気がしてるので、ある程度リバウンドをしぼるようにしている。
TT02では「前は、後のリバウンド-1mm」ぐらいがバランスが良かった。リバウンドは2mm~4mmぐらいが扱いやすい感じがする。
リバウンド調整は他のセッティングができてからおこなっても、何が何だかわからなくなってしまうので、完成車に付いているスプリングのままで、セッティングがほぼされてない、新車の時ぐらいしかいじるのが絶好の機会なんだが、今までおろそかにしていたので、良い経験になった。
次はダンパー作動速度を決めるために、オイルの粘度のセッティングをしたいが、筒とシャフトのオイル漏れに直面している。
漏れないようには密着させればいいのだが、密着させ過ぎるとシャフトの動きがすごく重くなる。その為の改良を施す必要がある。
Oリングの面倒を防ぐにはCVAダンパーよりもTRFダンパーとか組み込んだ方が楽。TT02にはあえてCVAというのがカッコイイ(と思いこんでる)ので頑張る。
もう一つの問題が、前にCVAのスーパーミニを付けると、ダンパー筒が長いのかフロントの沈み込みがなんか硬い。
2つの問題を解決する方法としては
CVAスパーミニを使う。
赤いO-リングは厚みがあるので、2枚いれるとシャフトが少し渋くなる。透明なO-リングを入れると少しマシになる。さらなるスルスルにするには、O-リングがつぶれないようにでもわずかにつぶれるぐらいという、ところにしないといけない。
透明O-リング一枚で組んで、残りのスペースにシムを入れる。そのシム厚さを微妙に削る。うまく作るとオイル漏れが起きない。アルミかプラスチックのシムを、ガラス板の上にひいた紙やすりの上でグルグル回すようにやする。のぎすで測って4つ同じものを作る。
あと特殊グリスをOリングの周りに詰めこんで、オイル漏れをさらに防いでいた。グリスは直接油漏れを止めるものでは無く、シールとなるOリングの状態を長期に保つものでしかないので、Oリングのシール具合をまず良い状態にしないと意味がない。あの時はバギーもやっていたのでアソシエイテッドのグリーンスライムかブラックグリスを使っていたのだが、今だとなんでかホビーショップには置かれてない。代用品のグリスを見つけたほうが良いかもしれない。キーワードはシリコーングリス。検索してみると、ワコーズでラバーグリスって呼ばれてるものが使えそうだ。
ラバーグリス??ドコカデキイタオボエガアル!?
そういえば自転車のベアリングのシールで使った。2016.1月にそンな記事を書いている。
レスポのラバーグリスがまだ工具箱のスミにグリスが残ってたはず。まんずとりあえずそれを使ってみようかと思っている。