WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

モデルナワクチンを接種した!

2021年06月20日 | 今日の一枚(C-D)
◎今日の一枚 513◎
Charlie Parker
The Complete Savoy & Dial Master Takes
 昨日、モデルナワクチンを接種した。職場の斡旋で、仙台のヨドバシカメラにある東北大学ワクチン接種センターでの大規模接種に赴いたのだ。もともと体内に異物を入れることはあまり好きではない。ましてや、治験が十分でないため未知のことが多く、日本でも接種後に200人近くが亡くなっているというワクチンを接種するのは正直抵抗があった。けれども、仕事柄、新型コロナウィルス感染症に感染することはできない。仕方なく、職場の斡旋を受け入れて、接種することにしたのである。
 接種のときは全然痛くはなく、いつ打ったかわからないほどだったが、夕方ごろから打った場所付近が痛みはじめ、今日は肌の表面を触っただけでもかなり痛い。まだ腕が上がらないことはないが、多くの同僚と同じように、そのうち上がらなくなるのかもしれない。
 4週間後の同じ曜日の同じ時間に、2回目の接種をしなければならないとのことだ。2回目には、38度台の熱がでることが多いようだ。それをわかっていながら、接種のために仙台まで赴かなければならないのは、正直、気が重い。

 今日の一枚は、チャーリー・パーカーの『サヴォイ&ダイアル・マスター・テイクス』である。チャーリー・パーカーがSavoyとDialに録音したマスタートラックのみを集めたコンプリート盤である。ボーナストラックが入ったものもあるようだが、パーカーの研究者でなければ、良い演奏のみを集めたこちらの方が魅惑的だろう。
 昨日、ワクチン接種の後、会場のヨドバシカメラをぶらつき、1Fのオーディオコーナーでスピーカーを見ていたら、ダリのスピーカーから「パーカー・ムード」が流れていた。これはいいと思い、じっと聴き入ってしまった。
 私はパーカー信者ではないが、それでもたまにパーカーを聴きたくなる。そして聴けば例外なく、その流麗なアドリブに聴き入ってしまう。思えば、学生時代にジャズを聴きはじめたころ、勧められてパーカーを聴いても、何をやっているのか、やろうとしているのか、全然わからなかった。いい音楽だとも思わなかった。そのパーカーの音楽がいつから好ましいものに変わったのか、振り返ってみてもよくわからない。