王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

17日 ウクライナ軍の越境攻撃で「プーチン氏はジレンマに直面」“戦略的に重要”橋破壊も

2024-08-18 10:05:38 | ウクライナ関連
ウクライナ軍がロシア領に侵攻しざっと10日経ちました。
外紙が「クルスク州セイム川にかかる橋を爆破」と報じ、ロシア側がイタリアのマスコミがロシア領に不法侵入と警告を発したり、CNNの記者がウクライナ軍に密着しながらクルスクの先頭の様子を映像付きで報じている事実も報じられています。ロシア政権にとっては「悩ましい事実」なのでしょね。
久しぶりにこの間の事情に防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏がコメントしています。
【「ウクライナ軍による現在の軍事制圧地域を維持・確立しようという狙いがある。(破壊した)橋を越えて軍事制圧することは、現時点ではウクライナ側は想定していないのではないかと考えられる」
「現在、プーチン大統領は、戦力の配分をどうバランスを保つのか、ジレンマに直面していると思う。(ウクライナ)東部などの前線をとるのか、あるいはロシア国内の国境防衛を優先するのか、難しい決断を迫られていると思う」】
戦術核を使わず、現有勢力で戦うなら、ロシア領にウクライナ軍の占領地を確保できればウクライナ側に政略も含め有利、ロシアがロシア領を取り返すか、ウクライナ東部を確保すればロシアが有利となりますがはてどうなるでしょう? ウクライナも綱渡りですね!

写真:破壊されたクルスク州の橋

テレ朝News:
ロシア領内に越境攻撃を続けるウクライナ軍は日本時間17日、ロシア軍の補給路であるクルスク州の橋を爆破する映像を公開しました。専門家は、プーチン大統領はジレンマに直面していると指摘します。(8月17日OA「サタデーステーション」)

■補給路の橋を破壊

ウクライナ軍が日本時間17日に公開した映像。ロシア西部クルスク州の橋が爆発。煙が消えると、橋は寸断されていました。

ウクライナ軍による、ロシアへの越境攻撃が始まってから11日。今回、ウクライナ軍が破壊した橋は、すでに制圧している地域からおよそ10キロ離れた場所にあり、ロシア軍が補給路として使っていたといいます。橋を破壊した狙いについて、専門家は…

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏
「ウクライナ軍による現在の軍事制圧地域を維持・確立しようという狙いがある。(破壊した)橋を越えて軍事制圧することは、現時点ではウクライナ側は想定していないのではないかと考えられる」

■“制圧の町”では「激戦の爪痕」

ウクライナメディアの記者(14日 ロシア・クルスク州スジャ)
「まさに歴史的な瞬間を迎えています。ロシア国旗が地面に落ちる瞬間です」

ウクライナ軍がロシア国内で制圧した町の様子も明らかになってきました。

CNN特派員(16日公開 ロシア・クルスク州)
「激戦の痕跡が残されています。ロシア国内でウクライナ軍が進軍するのは信じられない光景です」

地下シェルターには、ロシア人住民たちの姿もありました。今回の越境攻撃について、ウクライナのゼレンスキー大統領は…

ウクライナ ゼレンスキー大統領(16日公開の動画)
「ウクライナのための“交換資金”を蓄えているのです」

防衛省防衛研究所の兵頭慎治氏によると、この“交換資金”とは、「捕虜」や「制圧した土地」のことを指している可能性があると言います。

■プーチン氏 ジレンマ直面か

ロシア領内に外国の正規軍が地上侵攻したのは、第2次世界大戦以来、初めて。ロシアのプーチン大統領からは、いら立ちが垣間見える場面もありました。

(12日に行われた会議でのやりとり)
ロシア・クルスク州知事代行
「(クルスク州の)前線の幅は40キロで…」
ロシア・プーチン大統領
「そのことは軍が報告してくれるでしょう。あなたが報告すべきは、住民の支援や経済状況についてです』

プーチン政権に対するロシア国民の信頼が低下しているという、ロシアの「世論調査財団」による調査結果も出ています。

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏
「現在、プーチン大統領は、戦力の配分をどうバランスを保つのか、ジレンマに直面していると思う。(ウクライナ)東部などの前線をとるのか、あるいはロシア国内の国境防衛を優先するのか、難しい決断を迫られていると思う」
(引用終わり)


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15日 ウクライナ軍がスジャ制圧、ロシアが侵攻するポクロウシク戦線では料理人も戦闘に

2024-08-17 09:44:33 | ウクライナ関連
スジャは別紙の情報ではロシア軍の要衝だそうです。
素人が地図を見ても、ウクライナ軍はその西北側のクルスク州からロシア領に侵入と有りましたから、ざっと10日の戦闘をクルスク州内で持続し、その後背地に当たるスジャの要衝を確保して背後からの逆襲を防ぎ、自軍の補給路を確保したように見えます。
もともと、ロシア領侵入に反対していた方面司令官を交代して「予備兵力にして精鋭部隊」を使ったようですから、ウクライナ領の輸送拠点とする「東部ドネツク州ポクロウシク当局は15日、露軍が東方約10キロ・メートル地点まで迫っている」のも承知の上と思わないといけません。
通常兵器を使っての攻防は5分と5分の様に見えます。
プーチン大統領が「追い出せ」と命じた割には反撃が有効でない為、政治的にはウクライナ側に効果が出ているようです。
この記事にもありますが、これまでに1150キロ㎡を占領と有るので東京23区と東京都の面積をググってみました。
東京23区 619キロ㎡ 東京都 2120キロ㎡ と有りますから、東京都のざっと半分ほどはウクライナ側の発表によれば占領したことになります。これはプーチン大統領からみれば「面目丸潰れ」でしょうかね!
それは兎も角、通常戦力で巻き返しを図れた側が勝ちになりそうですが、どうなるか気になります。

写真:スジャ周辺の地図

読売新聞オンライン:
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で続ける越境攻撃で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日、同州国境の町スジャについて「露軍からの解放が完了した」と述べ、完全制圧したと発表した。
 ウクライナ軍はスジャ周辺を露軍が入れない「緩衝地帯」とすることで、ウクライナ国内へのスジャ経由の攻撃を防ぎたい考えだ。イーホル・クリメンコ内相は14日、越境攻撃について「日常的な敵の砲撃から我々の国境を守るための一歩だ」とSNSで強調した。
 オレクサンドル・シルスキー総司令官は15日、ウクライナ軍がこれまでに82集落、1150平方キロ・メートルを制圧し、スジャに軍政事務所を開設したと明らかにした。支配地域の治安維持や住民への支援物資配布などを行う。ウクライナ政府によると、露軍が住民を支援せずに撤退したため、食料や飲料水、医薬品などが不足しているという。
 一方、ロシアはウクライナ東部の侵攻を優先しているようだ。英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、ウクライナが輸送拠点とする東部ドネツク州ポクロウシク当局は15日、露軍が東方約10キロ・メートル地点まで迫っているとして、直ちに避難するよう住民に勧告した。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ポクロウシク方面ではウクライナ軍の兵士が不足し、軍の整備士や料理人が 塹壕(ざんごう) に入って戦闘に加わっている。部隊の交代も長期間行われていないという。越境攻撃に戦力を割いたため、予備兵力が足りなくなったとみられる。
(引用終わり)
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13日  ウクライナ軍 ロシアへの越境攻撃で「クルスク州の74の集落を制圧」

2024-08-14 09:01:46 | ウクライナ関連
ここ数日ウクライナ軍がロシ西南部クルスク州の一角に侵入して、占領地を増やしていると報じられていました。別紙では占領地は東京との半分ほどと有ります。キーフ南西200キロの「ドネツク州要衝ポクロフスクやスラビャンスへロシア軍が損害を返りみず攻勢をかけている最中に、精鋭部隊をロシア領内に向けるとは何たることか?」との批判が軍事上の疑問です。
それをこの記事によれば:
【ウクライナ軍トップのシルスキー総司令官は13日、ロシアへの越境攻撃によって74の集落を制圧したと、ゼレンスキー大統領に報告しました。
こうした戦況を受け、ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、ウクライナがロシアのクルスク州への越境攻撃を進める中で、「主導権を握れると再び証明した」と強調しました】とあります。軍部首脳政治首脳が承知でやった事に違いありません!
そうすると「ゼレンスキー大統領は軍事上の利点よりより大きな政治上の利点を考えあえてリスクを冒した」と思えます。
【ここ数か月のNATO加盟国の首脳の政権交代、あるいは政治的影響力の低下などを考え、将来的な停戦案を考えた時、ドネツク州はじめへルソン州やクリミヤ半島の所属を交渉する際にロシア領を占領しておけば”両軍が占領した地区で停戦”となればウクライナの面子は立ちます。ロシアの占領地とウクライナの占領地の交換交渉もあり得ます。軍事的配慮より政治的配慮をしたのでないか? と素人考えですが思いました】。
さらなるウクライナ軍の攻勢を避けるため、プーチン大統領が戦術核を使えば”政治的にプーチン大統領の負け”、この間にドネツク州の要衝がロシア軍に攻略されればゼレンスキー大統領の負け」になりそうです。
さて素人の見立てはどうなりますかね?

写真:ビデオメッセージ 中のゼレンスキー大統領

TBS NEWS DIG:
ロシアへの越境攻撃を行っているウクライナ軍は、ロシア西部クルスク州の74の集落を制圧したと明らかにしました。
ウクライナ軍トップのシルスキー総司令官は13日、ロシアへの越境攻撃によって74の集落を制圧したと、ゼレンスキー大統領に報告しました。
こうした戦況を受け、ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、ウクライナがロシアのクルスク州への越境攻撃を進める中で、「主導権を握れると再び証明した」と強調しました。
また、外務省報道官は「ロシアと違って、ウクライナは他人の財産を必要としていない」としたうえで、「クルスク州の領土に関心はない」と述べました。そして、クルスク州にロシア軍を引き付けることで、「ロシアが追加の部隊を(ウクライナ東部の)ドネツク州に投入することを防いでいる」と主張しています。
(引用終わり)


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2日 ウクライナ、政府転覆を阻止 活動家ら、議会占拠を計画

2024-07-03 09:00:34 | ウクライナ関連
【【キーウ共同】ウクライナの情報機関と検察は2日までに、活動家らによる政府転覆計画を阻止したと発表した。欧米メディアが報じた。6月30日にキーウで暴動を起こしたり、議会議事堂を占拠したりすることを計画していた。政府転覆を画策した疑いで4人を特定し、うち2人を拘束した。活動家らとロシアとの関係は不明だという】共同通信が報じています。
しかし、政府転覆ほどの騒ぎのわりに情報の出どころも証拠の映像なども一切なく何だか怪しげですね? そして特定したのが4人で逮捕が2人とは少ない気がします。
もし本当なら、未然に防いだのでボヤのうち消せたのですかね??
よく分かりません。

写真:
首都キーウの独立広場付近で、風にたなびくウクライナ国旗=2022年(共同)


共同通信:
【キーウ共同】ウクライナの情報機関と検察は2日までに、活動家らによる政府転覆計画を阻止したと発表した。欧米メディアが報じた。6月30日にキーウで暴動を起こしたり、議会議事堂を占拠したりすることを計画していた。政府転覆を画策した疑いで4人を特定し、うち2人を拘束した。活動家らとロシアとの関係は不明だという。
 情報機関によると、集会を開き、多くの人を集めようとしていた。武器や弾薬、携帯電話などを押収したという。
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16日 ウクライナ平和サミット、共同声明採択 新興国など署名見送り

2024-06-17 07:33:11 | ウクライナ関連
昨日夜7時のTVニュースで「ウクライナ平和サミット」が間もなく終了との映像を見た。
主要10項目ほどが列挙され「上から3項目程が黒く表現され残りは薄い色で表現」されていた。
その後サウジの外相が「ロシアの出席しない会議は効果が期待できない」と厳しい意見、次いでどこかも「ロシア不在では云々」と述べた後、共同宣言の採択は難しいかもと結んでいた。
今朝のロイターをみると:
【[ビュルゲンシュトック(スイス) 16日 ロイター] - ウクライナの和平案を協議する「平和サミット」は16日、2日間の日程を終えて閉幕した。西側主要国やその同盟国はロシアによる侵攻を非難したが、一部の新興国などは共同声明への署名を見送った】と報じています。
緊急の課題以外は宣言から外しても共同声明に署名しない国が複数あったと報じていますから、会議は大成功とばかり言ってられない気がします。
EU内の大国仏独では右派が勢力拡大し政権与党が大幅に議席を減らしてるようです。直前のG7でもバイデン大統領は「疲労で緊急機構、さらにはもしトラが迫っています」。おそらくロシアにはロシアの問題があるのでしょうが市井の老人にはわかりません。
ウクライナとロシアのミスの多い方が苦しい立場になりそうですが、目下のところ「5分と5分」ですかね?


写真:6月16日、ウクライナの和平案を協議する「平和サミット」は、2日間の日程を終えて閉幕した 

ロイター:
[ビュルゲンシュトック(スイス) 16日 ロイター] - ウクライナの和平案を協議する「平和サミット」は16日、2日間の日程を終えて閉幕した。西側主要国やその同盟国はロシアによる侵攻を非難したが、一部の新興国などは共同声明への署名を見送った。
サミットには90カ国以上が参加した。ウクライナは「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の支持を得てロシアを孤立させたい狙いだったが、中国が欠席したことで達成は困難となった。
共同声明は幅広い支持を得るために異論のある問題が一部排除されたにもかかわらず、インド、インドネシア、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカなどが署名を見送った。

それでも西側の支持をアピールする機会にはなった。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの全面侵攻に対し防衛だけでなく外交でも対応していると意義を強調した。
一方、スイスのアムヘルト大統領は閉幕に当たり「先の道のりは長く険しい」と述べた。
戦争終結への明確な道筋が見えない中、ゼレンスキー氏は原発の安全確保や食料安全保障など現実的な課題に焦点を絞った。
共同声明はザポロジエ原発とアゾフ海の港をウクライナ管理下に戻すことなどを求めた。一方、和平の条件やウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟、双方の部隊撤退など難しい問題は盛り込まなかった。
次回サミットを巡っては、候補地の一つとみられていたサウジアラビアを含め開催を申し出る国はなかった。サウジのファイサル外相は和平プロセスを支援する用意があるとしつつ、実行可能な解決策は「困難な妥協」にかかっていると述べた。
(引用終わり)
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