王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

日朝協議 2

2006-02-11 07:47:27 | 政治
北、ミサイル凍結を破棄 日朝協議 平壌宣言を空文化 (産経新聞) - goo ニュース
報道によれば進展を見なかった日朝協議の場で北朝鮮は“平壌宣言”を空文化だと
具体的にはミサイル発射の凍結を破棄する事らしい “平壌宣言”の破棄を通告したわけではないから都合の良い表現である

爺はもともと小泉総理が事前に米国に了解を得て訪朝したか訝しがっていた者であるから“平壌宣言”が空文化され米国の了解の下で新たに再確認の宣言がなされればその方が良いと思うから結構な話だ 拉致も外務省の一部には数名を取り戻せば国交正常化等と思い違いをしていた向きもあるから拉致者全員を帰せとの現在の要求は正しい 北朝鮮からみれば拉致家族13人を帰したのに何一つ進展しない日本人は信じられないという事であろう ボタンの掛け違いが直った訳だ 昨日の拉致問題を参照乞う

日本にしてみれば人道援助米12万トンと引き換えに13名を取り戻したとも言える それとこの間テポドンが日本に向けられなかったとの安心感 安心感だけではあるが

今日からは日朝協議と6カ国協議との仕切りなおしで局地的には日本側の経済制裁と北側のミサイル発射実験或いは日本領空を通る発射の実行のせめぎ合いであろう

1998年8月のテポドン発射以降 日本でも幾らか現実的な対応が出来てきた
テポドンは航続距離1500KM位 中朝国境の最北部からでも本州の全てが到達距離 弾頭の荷重は800KG程で核は無理でもBC(細菌・化学品)は積載可能
1発でも落ちれば大惨事が起こる可能性がある そこで
イージス艦や防空ミサイル部隊に北ミサイルに即応できる命令機構に改変した
BMD(弾道弾防御システム)の構築に30億ドル これは米国には都合が良いが日本では近すぎて間に合わぬ 又近々実現するものではない
憲法9条は守るとの前提でもう少し役に立つ議論は無いのであろうか
打たれても何もしない 風向きに注意して最寄の地下かビルに逃げるというのも立派な選択である
しかし爺の様に空襲の怖さと防空壕での不安を頭の隅に残している者にはいささか物足りない

日本の防衛に関心を持つ在野の賢人に伺いたい イージス艦に艦対地の米国産巡航ミサイル(俗称トマホーク)を装備することは出来るのか 出来ないのか 出来ないとすれば何が隘路になっているのであろうか トマホークはこれも航続距離1600KM 弾頭荷重も800KG位 1発1億円前後である この威力は湾岸戦争でいやというほど見ましたよ(ブッシュ大統領の親父さんの父ブッシュの時)
航続距離1000KM以上は中距離ミサイルの部類で日本が持つには米国の了解がいるのかもしれない 

持たせてくれないのなら米国のイージス艦が北朝鮮ミサイル有事の時には日本を守ってくれるのとよくよく念を押して聞いて見なければいけない 恐らくロシアとの関係で米国が日本に替わり北に巡航ミサイルを撃ち込むのは難しいのでは無かろうか それならやっぱり日本で持ちたい 200発で200億円 軍艦の改装費200億円 毎年維持費200億円としてもならず者を相手に抑止力として持つには手頃であろう 1000発も持つとなるとオーバーキル(目標に対して多すぎ)であろう

経済制裁なんて口にしないで今ある手段を粛々と実行する 専守防衛とは1500KM離れたところからミサイルが飛ぶときにどうすることなのであろうか これを皆で議論することが北のミサイルを押さえる力になる

北の脅しを無効にした時拉致の問題も解決に向かうであろう

写真は人工衛星ロケットとの事だがテポドンであろう
コメント (1)
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