王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

党議拘束

2006-02-15 17:57:46 | 政治と経済
昨日の15度に続いて横浜は19度との事で異常に暖かい 目がしぱしぱ鼻がむづむづ花粉症の前兆である でも明日からまた2月の気温に戻るようで一安心

さて過日のヒューザー小嶋に対する国会の証人喚問は歯がゆい結い限りであった
国権の最高機関とはなんなのであろうか 国会議員の年金廃止も穴があったようである 一方年金の掛け金を払わない者に健康保険の適用を制限しようとする仕組みを考えている役人がいる

信頼の無い所に政治は存在しない 王が信頼を失って徴税が出来なくなったので(国民の選挙によって選ばれた)代議員と王が相談して徴税額を決定する方法で王の信頼と責任を代議員を通じて国民に転嫁したのが選挙の始まりである 中国などの社会主義の一党独裁の国では王に代わって党の最高権力者が厳然と存在して国民が選び出した代議員は(この場合は)形式的であった国民の自由意志に依って選出されたと言えない 代議員を同席させて党の決定した政策を国民に伝達させる役割を果たさせている 情報の公開・言論の自由を民主主義の基本として政治の民主化を求めるならば国民一人一人が核となって自己の主張と判断を政治に反映させる為選んだ代議員は政治の主体である
一党独裁は党の主張を政治に反映させようとするのであるから必然的に政治が主体になり国民は客体になる これは民主的政治とは言えない

民主的制度における代議員制度における政党とは、自民党における派閥よりももっと緩慢な拘束体であって離合集散自由でなければならない 党議決定と称して代議員の行動を拘束することは選出した国民を拘束することになり民主的ということは出来ない 
政党が共産主義社会実現のために存在する事自体が政治の民主主義を破壊していることになる そのことは社会主義に対しても、800年前の日蓮宗を国教とする社会建設についても、民主社会主義建設を主張する政党に対しても言える事である

自由にして民主的な国民は自民党以外の代議員に投票するときはその個人が共産党・民主党・公明党・社民党員であってもその政党の主義主張に賛成しているのではなく、自民党の政策の反対意志として投票していることになる。代議員である党員にしても自己の発想と行動を党の主義主張に拘束されて自由な発想と行動をとることが出来なくなっている 自民党も逆に国民を組織し、党議拘束を強め自由で民主的な政治を破壊している このことは日本の自由にして民主的な政治を日本の代議士が破壊していることになる このような現状から自由で民主的な国民は政治から離脱して自己安住の中に逃避してしまっているのである それで次の様に提案する 
国民の選出した代議員は自民党と民主党という二つのグループによって政策の当否を検討する 代議員は政策の一つ一つについて自由に自民党側のも民主党側にも賛成出来るようにする 勿論そのどちらに属さないことも自由であるが 別に党派を作ることは許されない
植田一信氏 大原記 1988年12月25日号より 引用
取敢えず 次回国論が割れたらば党議拘束無しに政策の可否を問うてみたらどうであろうか


コメント
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