王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

中古家電もう売れない?

2006-02-19 09:21:13 | 生活(地域)
中古家電、もう売れない? 電気用品安全法が猶予切れ (朝日新聞) - goo ニュース
昨日テレビを見ていたら中古家電の(業者向け)競り市(しゃれた言葉ではオークション会場)が映った テレビやCDラジカセが並ぶ 値の付く品とそうでない物に分かれる そこでTVスタッフが聞く 如何してなのですか?と 市場関係者が答えるには値の付かない品はPSEマークが付いていないからであると
PSEマークの付いていない品は4月から販売出来なくなるので値が付かないのであると 近頃リサイクル店を始めたおじさんは商売が出来なくなると怒りの声を上げた 場面は変わり楽器店で年代物(ビンテージ物)のギターアンプや電気ピアノが対象になる 
更に場面は切り替わり経産省の役人 “5年も前から法律が出来ており周知徹底をするためチラシの類も配布してーー(今更いやと言われても困ってしまう)”との事  
そこでPSEマークの解説が入る 爺も一寸調べて見た 確かに情報は山の様にある でもそうだから周知徹底されたとは言い切れない

平成13年4月 従来の電気用品取締法が電気用品安全法に変わった 善意に考えればこれも規制緩和の一環で事前規制から自主検査・事後規制への移行である
最大の欠陥は中古品の販売を(一部製品にしろ)禁止するなど平安の頃から続いている日本の伝統文化を犯したことである

新法成立後大半の製品は5年、その他7年、10年の猶予期間がありいよいよこの4月から実施というのが法の趣旨だ
では該当の中古品は如何すれば良いのという事になるが所定の検査を行い安全基準を満たすことを民間機関に届け出て認証してもらえば良いのである(その証がPSEマークーProduct Safety Electrical Appliance&Materials)という事だ 多くは中小企業かそれより小さい規模の中古品販売業者にそれを言うのは形式に過ぎない 単価と手間と市場価格を考えれば出来ない相談であることは明白なのであるから

では怒りに任せて野山に捨てれば良いか? 知らなかったのが悪いと切り捨てれば済む事か それでなくても生活が大変なのに売る人も買う人にとっても役に立つ生業なのであるから “勿体無い”とは誰が言った言葉であったか?
 
参考までにPSEマークの無いテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、食器洗い機、掃除機、エアコン、扇風機、洗濯機、TVゲーム機、ステレオ、ラジカセ、ビデオデッキ、アンプ、シンセサイザーなど等(電気用品安全法で検索すればすぐ分かる)

爺は思う 猶予期間なんて法の施行細則か何か政省令での定めであろう 二階経産相は仏長面していないで(更なる周知徹底を図るとの趣旨で)今回の該当品をあと2年延ばし7年猶予物と合わせて実施すれば良いのだよ  一層の事あと5年延ばし10年猶予の品と合わせれば中古品市場から9割方は損耗により退場するであろう 問題はビンテージ物(古いが故に尊い、貴重)の取り扱いであるが条件付で対象から外せば良い 危険性があるけど自己責任にして真っ赤な PDEマーク この場合2番目のDはDanger(危険)でも貼らせれば良い
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする