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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

トランプ大統領を弾劾訴追米史上3人目ウクライナ疑惑「権力乱用」認定

2019-12-20 08:46:02 | 米国(トランプ)関連
一昨日18日(現地時間)米国のトランプ大統領に対する「弾劾裁判決議」が下院で可決されました。
いったい何に対してか?と言うと、ここをクリック⇒「ウクライナ疑惑」に関して「権力乱用」と「議会妨害」が理由のようですが、浜爺の様な日本人で市井の老人が“あ! あれだな!!”とピンと来るには難しい問題です。 冷や汗 >
本来は早稲田大学教授の中林美恵子氏の意見を伺いたいところですが、今朝まで教授の出演されるTVニュースショーを見る機会がありませんので、浜爺の独断のみで考えてみます。
1「権力乱用」とは次期大統領選の有力な候補になる民主党の元バイデン副大統領に係る疑惑を調査させる見返りに、首脳会談の実現や軍事援助などの取引をした事。
2:「議会妨害」とは(民主党主導の)弾劾調査が進むと、行政並びに政府機関の職員に協力しない様指示した事 で採決されました。
結果は両議案とも賛成が過半数を占め、下院は弾劾訴追を決めました。
しかし評決をよく見ると、賛成多数の殆どすべては民主党票で反対票は共和党票すべてと民主党2票となっています。
一部の報道ではこの可決が民主主義の発露見たいに書いていますが、はてそれほど綺麗な事でしょうか? 9月のウクライナ疑惑にかんする記事を読み返してみると、どうしてどうして両党の時期大統領候補を巡っての厳しいつば競り合いと見えます。
そして来年1月には上院で本件の採決があるようですが、上院100議席のうち共和党は過半数を占めていますので、まず大統領弾劾が成立する可能性はありません。

昔はともかく最近ではクリントン大統領が“研修生と不適切な関係”を弾劾された時でも弾劾は否決されました。 当時は景気が良く大統領を下半身ネタで攻めるのに興味が薄かったとの説もあります。
目下米中貿易摩擦も米国優勢でNYの株式市場は上り調子を続けています。
本当に民主主義の発露なのか? 与野党の選挙戦のネタなのか? 
上院はどう判断するのでしょう?
日本にとって頼みの綱の米国政府が「あまり不安定では困ってしまう」のは現実です。
精一杯 冷静に民主党下院議長ペロシ氏 と トランプ大統領の勝負を見守りましょうね。

写真:18日のトランプ大統領

毎日新聞:
米下院は18日(日本時間19日)の本会議で、ウクライナ疑惑に関しトランプ大統領を弾劾訴追する決議を賛成多数で可決した。米大統領が弾劾訴追されるのは1868年のジョンソン氏、1998年のクリントン氏に続き史上3人目。年明けから上院で弾劾裁判が始まる。
 弾劾訴追の決議は「権力乱用」と「議会妨害」の二つを理由にトランプ氏の辞職を求める内容。トランプ氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領に政敵・バイデン前副大統領の捜査開始を公言するよう要求した。ウクライナが求めていたホワイトハウスでの首脳会談や軍事支援を棚上げし、圧力をかけた。こうした一連の行為を「権力乱用」と認定した。
 また、疑惑を追及した下院の調査に対し、証言や資料提出などを拒否するよう政府職員に求めた行為が「議会妨害」にあたると認めた。
 大統領の弾劾裁判は上院で行われる。連邦最高裁のロバーツ長官が裁判長を務め、弾劾訴追した下院の代表が検事役、ホワイトハウスの大統領弁護団が大統領を弁護する。100人の上院議員が陪審員を務め、有罪か無罪かを判断する。
 評決で出席上院議員の3分の2が賛成すれば有罪となり、大統領は失職する。ただ、上院では与党の共和党が多数派で、現時点では有罪となる可能性は低いとみられている。【ワシントン古本陽荘】(引用終わり)

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